2021年9月25日土曜日

歌舞伎観劇と銀之搭

観劇前のビーフシチュー。
※今日の写真はクリックすると大きくなります※
「ラ・ブランジュリ キィニョン」の
 チーズインチーズ \185
 大人のコロネ \185
ヨーグルト(チチヤス クラシック)
カフェオレ
昨日は上野に行ってきたので、駅構内の「ラ・ブランジュリ キィニョン」で買ってきたパンで朝食を。
 
「チーズインチーズ」は、"2種類のさいの目チーズを包みチーズをトッピングして焼き上げました。チーズ好きさんにはたまらない!いつ食べてもチーズのやわらかさそのまま!"だそうで、「大人のコロネ」は"ベルギー産のビターチョコレートと生クリームでつくる甘さ控えめのチョコクリームがたっぷり!"というパン。
 
キィニョンさんのパン、美味しいです。もちろんスコーンも。 チェダーっぽいオレンジ色のチーズと白いチーズがころころとたっぷり包まれたチーズパンは、期待通りの美味しさ。
 
大人ってどれほど大人なんだろと思っていたチョココロネも、しっかりビターな味わいで、片方が細くなっていない形状がちょっと面白かったし、端から端までしっかりチョコクリームが詰まっているのが嬉しかったりして。
ららぽーとTOKYO-BAY内「100時間カレー」にて
 ごろっとチキンカレー(ミドルジャワ) \690
今日は夕方あたりから都内にお出かけで、昼にさらっと何か食べておこうと、寝坊の息子が起きてきたところでちょっと早めの昼御飯をららぽーとTOKYO-BAYのフードコートで。
 
久しぶりにこれが食べたいと、「100時間カレー」のカレーを食べてきた。
 
フードコートなのにソースポットにルーが入ってくるの、素晴らしいです。 私は「ごろっとチキンカレー」で、フードコートなのにこんな感じで供されて。
 
ちゃんと陶器の器に、カレールーがソースポットに入ってくるのが素晴らしい。福神漬けはセルフで盛り放題。
 
辛さなどを選べるルーは、バターチキンカレーがこれにはお勧めだったそうだけど、普通のが良いなとミドルジャワにしてみた。
 
我が家のカレーの中辛よりはいくらか辛くてスパイシーなのが良い感じ。
 
こちらはだんなの「とろとろ卵のオムカツカレー」。映えですね。 だんなが選んでいたのは「とろとろ卵のオムカツカレー」で、このメニューはこんな外見で。
 
オムレツとカツが両方乗ってるなんて、なんて罪深い……。
 
息子は息子で気に入りの宮武製麺のうどんの大盛りを食べていて、フードコートならではな昼御飯になったのだった。
 
このフードコート、カルビ丼とかオムライスとか、他にも気になるお店はあるのだけれど、ついついうどんかカレーの2択になってしまうのだわ。
銀座「銀之搭」にて
 ミックスシチューセット \3970
で、3時を過ぎたところでゆるゆると電車一本で東銀座に向かい、コロナ禍以来3部制になっている歌舞伎の3部を見に。
 
場内でお弁当が食べられる状況ではなくて、早めの夕食を済ませてから向かいましょうかと久しぶり(6年ぶり!)に「銀之塔」に行くことにした。
 
6年ぶりの銀之搭。初めて来たのはもう20年以上前の事でした。 パンではなくご飯と漬物でいただく和風シチューの老舗で、メニューはシチュー(ビーフ、タン、ミックス、野菜)のセットとグラタンくらい。
 
時間も半端だしと一応一報入れて席を取っておいてもらい、お店入って奥側の蔵のテーブル席で久しぶりのシチューをいただいてきた。
 
このグラタンがまた和風で良い感じ。 久しぶりだったので、せっかくだからとミニグラタンがついてくるセットにして。
 
小鉢も昔からこんな感じで、ちょっと甘めなきんぴらごぼうに大根と人参の甘酢漬け、漬物3種類。
 
いわゆるベシャメルソースの味とはかなり違う(牛乳が少なくてスープ多めなんじゃないかな……と想像する)グラタンは、小麦粉多めのねっとり食感で、椎茸が入っているのが不思議だけれどこの献立にはよく似合う。鶏肉ではなく海老が入ってる。
 
そしてグラタンを食べ終わる頃にやってくるシチューは、一人分の土鍋にぐらぐら沸き立つほどのアツアツさで、食べ終わるまでずっとあったかくて、そして見た目はと言えば、一見すると、割と地味(今日の一番上の写真)。
 
掘るとこんなに具沢山。お肉たっぷり! 肉が焦げ付かないようにかな、野菜が一番下にたっぷり入っていて、レンゲを入れれば中はこんなに具沢山。
 
牛肉もタンも箸で切れるくらいにほろほろで、でも人参やじゃがいもなどはちゃんと食感が残っていて。
 
"パンではなくご飯"も納得の味わいで、最後はちょっとお行儀悪いけれど茶碗に残ったご飯(おかわりも無料)を土鍋に入れてソース全部をさらうように食べてしまうのがお約束。
 
ああ、おいしかった。
 
中に入るのは久しぶり、の歌舞伎座に。 京成線ユーザーになってからは都営線乗り入れで東銀座を利用することが増えたから建物の前は頻繁に通っているのだけれど、中に入るのはコロナ禍以来の歌舞伎座に。
 
九月大歌舞伎」の3部目の「東海道四谷怪談」を見てきた。
 
なにしろ、お岩とお花を坂東玉三郎、民谷伊右衛門を片岡仁左衛門。この配役は38年ぶりなんですって。何より玉三郎のお岩さんが見たくって。
 
1幕が1時間半、20分の休憩挟んで2幕が20分という変則的な上演で、だから終盤はちょんぎった前後の話の総括……と言えば聞こえは良いけど、無理矢理ぎゅうぎゅう詰め込んで力業でまとめた風になっていて、今回は筋書き買っていなかったから「え?これは何がどうなった?」と、話が読めなくて置いてきぼりになった感。
 
それが残念ではあったけれど、玉三郎のお岩さんは壮絶に美しかったし怖かったし素晴らしかった。仁左衛門のどうしようもないダメ男ぶりも、「でもイケメンだしなー魔性の男だよなー仕方ないよなー」と思わせてしまうところがあって。
 
行って良かった見られて良かった……と思いつつ、少なからず驚いたのは、歌舞伎座の新型コロナ対策の厳戒ぶり。
 
開演前や休憩中はひっきりなしに(スーパーやショッピングモールのエスカレーターで流れてるアナウンス並のやかましさ)マスク外すなズラすな飲食するな会話するなの案内が流されまくり、客席でひそひそ会話でもしようものなら(勿論マスク着用)係員さんが「会話するな」の巨大フリップを持って注意しに近付いて来る。
 
3階の売店群をのんびり見て歩くという雰囲気でもなく、周囲に人がおらずとも少し立ち止まって会話することも許されない(フリップ持った係員さんが以下略)空気。
 
これまで劇団四季とか中規模劇場とか、コロナ禍でもちょいちょい出かけていた私だけれど、歌舞伎座ほどの厳戒態勢は初めてだったし、正直なところ、厳しすぎるのでは……と思った。
 
何と言うか、「ひそひそ会話は良いけれどそのひそひそのレベル判断が難しいから、全面禁止にしてしまえ」という風な、行きすぎた校則のよう。
歌舞伎座のお客さんは他の観劇よりも年齢層が高めでリスクが高い(し、ぶっちゃけ言うこと聞かないお年寄りも存在する)し、デルタ株の感染力の強さを考えると仕方ないのかもしれないけれど、上演前にここまでピリピリした空気を醸されてしまうと、観劇のわくわく感も薄れてしまうよなあ……と。
 
やっぱり歌舞伎は2部構成で長い幕間でどっしり構えて観るのが楽しいものでもあって、コロナ禍がインフルエンザレベルに落ち着くまではよっぽどの演目じゃなければ足を向けることは難しいかなと思った次第。