2012年4月14日土曜日

ムルギ・プラオ

目玉焼きトースト
アイスカフェオレ
今日は土曜日、息子は弁当持ちで一日部活。そして私もPTA行事(くじ引きで…今年のクラス役員になっちゃった…あああああ)。
週末だけど、全く「休み」感のない土曜日だ。しかも雨。冬の寒さが戻ってきたような肌寒い朝だった。
 
で、朝御飯はしっかり中まであったかいものが食べたいなと「目玉焼きトースト」。ハム・アルミホイルが抜きの簡略版。今日の卵はL玉を使ったら、あやうくパンからこぼれそうになった。「こぼれちゃダメダメー」と糊になるかしらとチーズ多めにかけたらえらくリッチな味わいに。
 
息子の弁当は、以前「先輩がうどん弁当持ってきてさー、すごい羨ましかった」とか言っていたので、新兵器のどんぶり型弁当箱を使ってうどん弁当にしてみた。
 
息子はうどんが好きだけど、でも果たして「うどんのゾンビ」などと称される茹でおき麺でも美味しいと思うのかしら……と思いつつ、茹でて水で揉み洗いして水切った麺をどんぶりに。中皿には甘く煮た油揚げ、ゆで卵、刻みきゅうり、スプラウト、刻み葱を入れておいた。だしは別添でスクリューキャップつきの200ml容器に。更に別容器に苺(味見したら酸っぱかったので練乳も)をデザートに。
 
さて、どんな塩梅かなー。息子が「これ、好き」と言ってくれればうどん弁当は簡単だから歓迎ではあるのだけれど。
 
本当は、蓋を開けて「わぁ!うどんだ!」と喜ばせてあげたかった。けど、でも「麺が固まってるだろうから、具を乗せる前にだしかけて麺をほぐしてから具を乗せるんだよ」ということは事前に伝えておきかった。
 
「えーと……今日のお弁当はちょっと特別でね。……うーん、ぶっちゃけ、麺なんだけど、その麺が固まってるかもだから、ついてるスープをかけてほぐしてから具を乗せて食べた方が良いと思うのね」
「うん、わかったー」
「具を先に乗せちゃうと、うどん、ほぐしにくくなっちゃうからね?」
「……今、"うどん"って言った???今日の弁当、うどん???」
「……ああああああ~」
 
クイズの司会で問題言いながら答えも言っちゃう残念な人そのものになっちゃった残念な私。ええ、昔っからババ抜き系は苦手です。意味のない嘘八百は得意なのに。
レタスときゅうり、トマトのサラダ
マッシュルームとブロッコリーのクリームスープ
ムルギ・プラオ
麦茶
息子曰く、「うどん弁当、すんげー旨かった!」だそう。茹でおいた麺も無事別添のだしで良い感じにほどけ、美味しく食べられたのだそうだ。
 
でも、「ちょっとでもキリッと冷えてる方が良いのでは」と今回だしをだし容器ごと冷凍庫に昨夜から入れておいたものを持たせたのだけれど、今日の寒さでは昼までにだしが溶けきってくれずに2/3ほど凍ったままだったのだそう。
「いや、でもうどんと混ぜてたらすぐに溶けちゃったし、問題なかったけどー」
だそうで、息子曰く「夏はもう、だしをガギンゴギンに凍らせておいてください!」だそう。
 
……ってことは、冷やし中華のタレを凍らせるのもありなのかなぁ……(色々考え中)。
 
さて、今日の夕御飯は本格インド料理「ムルギ・プラオ(Murgh Pulao)」。
 
家に色々スパイス揃ってるのに全然その手のものを作ってなかったなと、だんながインド出張に行った折に買ってきてくれた英語記述のビリヤニ(=炊き込みご飯)本を参考に、「ムルギ=鶏」「プラオ=炊き込みご飯」の、つまるところ「鶏飯」(ち、違うか……)を炊いてみることに。揃える材料も簡単な、多分入門的料理なのだろうなと思う。他のレシピには「そんな材料、簡単には揃えられません」というものもたくさん。たとえば「骨つきマトン1kg」あたりは、日本じゃそう簡単には(少なくとも地元の肉屋やスーパーでは)買えそうにない。
 
米2カップに対して、本来のレシピでは「ギーを100g用意せよ」とあった。さすがにそれはちょっと、すごい量じゃないでしょうか……と臆してしまって、使ったバターは40gほど。そのバターで玉ねぎ炒めて生姜とにんにく、ししとう(本当は青唐辛子を使うところ、ししとうで代用)も加えてキツネ色になるまで炒める。骨付きのぶつ切りの鶏もも肉を加えてざっと炒めたら、ターメリック、コリアンダー、チリパウダー、粗挽き黒胡椒を次々投入。あとは吸水させておいたバスマティライスと熱湯を加えて、蓋をして炊いていく。使ったのはテフロン加工された深めのフライパンだったけれど、ちょうど良い分量で良い具合に炊きあがった。
 
写真を撮ったところで気付いたけれど、そういえばインド料理では「鶏皮を使う」という文化がどうもないらしく、鶏のもも肉を使っても皮は最初に剥いでおくのが肝要らしい。「でも、鶏皮好きだしー」と結局つけっぱなしで調理してしまった。
 
あとは、「ライタ的な、ヨーグルト的なものを添えたい」と思いつつ、これというぴったりな材料がなかったためにサイゼリヤドレッシングをかけたサラダをつけることに。ご飯が炊きあがるまでの時間に簡単に用意したのは、マッシュルームとブロッコリー入りの、ポタージュ風クリームスープ。
 
チリパウダーがそれなりに辛いものだったので、控えめにはしたのだけれどそれなりにじんわり辛い炊き込みご飯が完成。息子は「旨いけど……でもちょっと辛い……」と言いながら食べていたものの、私としては「やっぱりししとうじゃなく青唐辛子入れた方が締まった味になったろうなぁ……」という印象。この手の料理は、塩もそれなりにビシッときかせて、メリハリのある味と香りにした方が元気が出る感じで良いのではないかなと思う。
 
ともあれ、スパイスを次々鍋に入れていく作業は、相変わらず理科の実験のような気持ちになれて(愛用している朝岡香辛料のボトルがどこか実験道具に似た感じだから殊更)、たいそう楽しかった。この会社のスパイスは全体的に安くはないので、空になった瓶も後生大事にとっておいて余所で買ったスパイスを詰め直して使ったりもしている。