2016年10月24日月曜日

女暫とすき焼き重

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
「日の出製麺所」の
 うどん(ひやひや)
洋梨(カルフォルニア)
麦茶
昨日、船橋東武の催事に来ていた、香川の「日の出製麺所」のうどんで朝御飯。
 
美味しいと話には聞いているけれど、未だ食べた事のなかった「日の出製麺所」。なにしろ、店頭で食べるなら、その営業時間は「11時半~12時半」のたったの1時間しかないのである。理由は、「あくまでも店の本業は製麺所(製造・卸し)だから」なのだそう。
 
催事の店頭でお店の住所を見て、
「坂出か……"がもう"の方なんだね」
と呟いたら、売り手のおっちゃんがキラリと目を輝かせて
「お客さん、うどん食べに香川にいらっしゃった事が?山内とか」
と。
 
「あ、行きます行きますうどん大好きで」
「山内の後に、三嶋製麺所、谷米(たにべい)って行くルートがうちの定番ルートで」
「あー、谷米さんとウチが"難所コース"って言われてますねぇ。谷米さん行っちゃうとウチには間に合わない」
「そうなんですよー」
 
そんなローカルな話をひとしきりした後、店頭で打ちたてのを売っていた生麺を買ってきたのだった。パウチのストレートだしも買って、「やっぱりひやひやよね」と冷蔵庫に入れておいた。
 
で、朝御飯。
 
だんなが気合い入れて、いつもより1時間以上早く起きて、息子の朝御飯合わせで家族全員分のうどんを茹でてくれた。トッピングは刻み万能ねぎと、あとは「へんこ山田」さんで練り胡麻買ったら試供品にくれた、すり胡麻。炒りたてなのか、すごく良い香りがする胡麻を小袋に入れて分けてくれたのだった。
 
良い感じにいりこの香りがするだしと、「これぞさぬきうどん」的な、ねっちり伸びるコシのあるうどん。とっても美味しかった。……もっと買ってくれば良かったかしら。
 
そして食後は山形の洋梨、ちょっと赤っぽい不思議な色合いのその梨は「カリフォルニア」という品種。
 
収穫した時は黄緑色だけれど、食べ頃になると赤く色づく品種なんですって。果肉は他の洋梨と同様の白色。
 
ずっしり重くて香り豊か、果汁もたっぷりの絶品の洋梨だった。洋梨、大好きだけれど、スーパーで買って大当たりというのはそう多くはないから、美味しいのが買えて嬉しかった。物産展、まじ危険。
歌舞伎座にて
 「浅草今半」のすき焼き重 \1450
 「花見」の栗どら焼 \220
 お茶
もっぱらお気に入りの、3階東席。花道が良く見えます。 今日の日中は一人で歌舞伎座へ。
 
芸術祭十月大歌舞伎」、昼の部に「女暫」(しかも巴御前が七之助)をやるということで、「これは見ねば!」とチケットを取ってあったのだった。
 
今回は花道を何が何でも見たかったので、三階東席。上手がすっぱり見切れるけれど、花道はこのうえなく良く見える。
 
今日はあいにく体調絶不調の日で、しかも昼間に飲むつもりでいた薬を持っていくのを忘れてしまって、午後は体調どん底に。眠いわだるいわで、何度か記憶が飛んでしまった。……不覚。
 
幕間の休憩を3回挟んでの、
 
初帆上成駒宝船(ほあげていおうたからぶね)
女暫
お染 久松 浮塒鷗
極付 幡随長兵衛
 
という演目。
 
「初帆上成駒宝船」は成駒屋襲名披露の新作の祝儀舞踊。「浮塒鷗」も舞踏劇。最後の「幡随長兵衛(ばんずいちょうべえ)」は、粋な町人の生き様を描く世話物。
 
「幡随長兵衛」は、主役の中村芝翫が最後殺されてしまう話なのだけど、襲名披露の演目としてどうなの?なんだか悲しいけどいいの?と思ってしまった。しかも彼の小分に息子3人、橋之助、福之助、歌之助がいて、「死の決意で敵陣に行く親分を見送る」という役回りで……なんだか重い。
 
ちょいちょい見には来ているものの、「お祝いの演目にはこういうのがふさわしい」という「お約束」みたいなものやら何やらは、奥が深くて、未だにさっぱりわからないのだった。
 
そんな中、純粋に「これ面白いわ、楽しいわ♪」とわくわくして見られるのが「女暫」。
 
歌舞伎十八番「暫」のパロディで、「暫」では鎌倉権五郎景政が演じる主役を、女形の巴御前が演じるという華やかな演目。以前、坂東玉三郎版のを見たけれど、それはもう美しかったし、楽しかった。んで、今回は、前回「女鯰」を演じていた七之助が巴御前。色気はさすがに玉三郎が勝っていたけれど、七之助巴御前は、"おきゃん"な感じで可愛らしかった。声もよく通るし、恰好良かったなぁ……思わず帰り際、プロマイド(1枚500円)を買ってしまおうかと思ったくらい。
 
登場時に花道でろうろうと「ツラネ」(長台詞)で自己紹介するのも、「これぞ歌舞伎」という感じ。
 
「見目もそぐわぬ事乍ら 真似て三升の紋切り型 市川の宗家から素袍ば借りの 出立ち映え 何れも様の御贔屓向け 頭に頂く力紙 (~中略~) 木挽町の櫓から熨斗紙付けて 晴海の海へほっぽり出すぞ」
などと堂々と宣戦布告した後に「……おお、恥ずかし」と照れる巴御前。
 
最後は大太刀ふりまわして敵を倒した後に、「それじゃ大役終えたので楽屋に帰らせていただきますね」とすたすた帰ろうとする巴御前を舞台番松吉(松緑)が「まだ六方があるじゃございませんか」と六方の指南をする茶番つき。
 
前回は舞台番が吉右衛門という、このうえなくゴージャスな組み合わせだったのだけれど、今回も若々しい感じで楽しかった。
 
あー七之助、可愛かった。美しかった。眼福でした。
 
で、そんな「女暫」を見た後の幕間でお昼御飯。今日は東京駅でお弁当を買ってきた。駅弁の「牛肉どまん中」にしようか、今半のすき焼き重にしようか悩んだ末、今半に。「おやつも欲しいなー」と、歌舞伎座の地下で栗どら焼きも買って行った。
 
たっぷりの牛肉に、豆腐、卵、長ねぎ、しめじ、人参、とひととおりの具材が楽しめるすき焼き重。片手でさっと持って食べられるサイズが良いし、何より牛肉は文句なしの美味しさだった。
津田沼「ミライザカ」にて
 農園シーザーサラダ \599
 出し巻き玉子 \499
 モモ一本グローブ揚げ \999
 串焼き(ねぎま) 2×\180
 串焼き(ぼんちり) 2×\160
 串焼き(皮) 2×\160
 生ビール 6×\299
 
津田沼「つだ沼そば」にて
 冷したぬきそば \420
今日は息子がバイトで、だんなは帰宅とのこと。
 
体調が良かったら、銀座でもぷらぷらして、だんなの仕事が終わるのを待って都内で一緒に夕御飯……とも思ったのだけれど、どうも無理そうだったので、予約していたパンだけ受け取って早々に帰宅した。無理そうだったら外食でいいよーとのだんなの言葉に甘えて、夕飯は地元の和民系居酒屋「ミライザカ」に。
 
夕飯は焼き鳥とか揚げ鶏とか なんか、連日唐揚げ系を食べているような気がしなくもないのだけれど、お店名物の「モモ一本グローブ揚げ」に、焼き鳥数種類。
 
野菜が欲しくてシーザーサラダも頼み、あとは出し巻き玉子も注文したら、もうなんだかそれで充分、というくらい満喫できてしまった。
 
ビールだけはぐいぐい進んでしまって、2人で3杯ずつ飲んでしまったけれど。
 
そしてシメにたぬきそば。 んで、「シメにお蕎麦が食べたい」ということで、同じ通り沿いにある「つだ沼そば」で締め蕎麦を。
 
私は大好きな「冷したぬき」を、だんなはざるそばにちくわ天トッピングを。
 
駅前の「志な乃」の方が美味しいけれど、値段は半分、味は「半分よりは美味しい」という感じだから、これはこれでお手頃な存在。何よりパパッと食べられるのが良い感じ。