2019年11月8日金曜日

サルデーニャ尽くしのお教室

今日は、野菜の風味の美味しい蛸がメインディッシュのお料理教室。
※今日の写真はクリックすると大きくなります※
バタートースト
「Johnsonvile」のスモークソーセージ&目玉焼き
梨(新高)
カフェオレ
今日はバタートーストにソーセージに目玉焼きに梨にカフェオレという朝御飯。
このところ心持ち控えめにしている朝食だけど(いや朝食のみならず全体それなりに控えめにしているけれど)、Johnsonvilleのソーセージは私も好物なので、強い意志をもって(?)私も食べた。いやー、美味しいわ。すごく美味しいわ。
 
そして梨はとうとう「あきづき」や「南水」あたりも終わってしまったようで、今日は新高。甘さが薄くて果汁多めのあっさり味。
玉緒さんのお料理教室
 フレーグラ・クン・コッチェーラ
 クルルジョネス
 蛸のグリリア ひよこ豆のクレマを添えて
 パルドゥラ
 白ワイン・コーヒー
今日は田中玉緒さんのお料理教室。
 
つい数週間前にイタリアに行ってらした玉緒さんなので、その旅先の、現地の味をお披露目ということで、今月はサルデーニャ特集。
 
イタリアのやや北側に位置する島は、文化のみならず言葉までちょっと独特だそうで、「こんな面白いパスタもあったんだ」という楽しい品もあったりして。
今日は小さな実習も入る、とても楽しい教室だった。
 
小さなパスタ、フレーグラ。食感も独特です。 最初の皿は、あさりのだしで炊いたフレーグラ。
 
見た目も食感も、お茶漬けのあられに近い感じのショートパスタ、フレーグラ。「魚の卵」という意味なんですって。
 
今回使ったのはメーカーのものだけど、茶色いのや黒っぽいのが混ざっているのは、天日干ししてオーブンでトーストする過程の、手作りでの"焼きムラ"を再現したものなのだそう。この焦げもまたフレーグラの魅力なのだそうで、確かに、他のパスタにはあまり無い不思議な香ばしさがあった。
 
先生のお手本写真はインスタのこちらに。
 
初めて作ったにしては、まあまあ上出来と思います。クルルジョネス。 そして次が、お楽しみの「クルルジョネス」。
 
サルデーニャ島を代表するラビオリで、具材はじゃがいもとペコリーノ・サルドとミント。
 
独特な形状は麦の穂をあらわしたものなんですって。
 
先生のお手本がこんな感じ、事前に、現地で撮った動画を見せてもらっていて、「なるほどこんな感じか」と手順を頭に入れていたからそこそこ上手く作る事ができた。
 
なんだか麦の穂というよりはグソクムシの背中みたいになっちゃった事に反省……もっと大胆に大きめに襞を寄せれば良かったのだなあ、と。
 
包み方は、左右交互に寄せていく動画の方がyoutubeには多かったけど、今回私が覚えたのは「Culurgiones di patate: come chiuderli - La cucina di Lilla」の動画の包み方に近いもの。親指と中指で生地をつまみあげて人差し指でよいしょと押し込んでいく。これは慣れればとっても簡単。
 
クルルジョネス、こんな感じに、トマトのソースとセージバターでいただきました。 今回は彩り豊かにサルサ・ディ・ポモドーロも添えられていた(これもじゃがいもに合って美味しい!)けど、シンプル極まりない、アーモンドとくるみのソース(あとは溶かしバターをかけるのかな、これ)も写真で見て「これ絶対美味しいやつだわ」と。
 
なかなかのボリュームのこれを、現地の店ではコースの一部として5個も食べるのだそう(今日の私たちは若干大きめサイズのを1人2個)。
 
肉や魚が入っていないとはいえ、水餃子よりは食べ応えがあるし、これを5個とか……イタリア人の胃袋、すごい。
 
あと、日本では塩気強めのペコリーノ・ロマーノばかりが有名だけれど、サルデーニャ版のペコリーノ、「ペコリーノ・サルド」も初めていただいた。
 
塩気が淡くて羊乳の風味がふわんと漂い、とても上品な味わい。これはやっぱり、サルデーニャに行けないと買えないのかなあ……正直、ペコリーノ・ロマーノより余程においしかった。
 
そしてメインディッシュは、なんと、蛸。
 
サルデーニャに、茹で蛸が名物のお店があるそうで、豪快に1匹の蛸をわしわしと取り分ける動画を見せてもらい。
 
真蛸のグリリア ひよこ豆のクリームを添えて」は、それよりは幾分か家庭向けに、茹で蛸を香味野菜でマリネしてからグリルする、ちょっとお洒落な皿だった。
 
優しい味のひよこ豆のピューレに、ミルク味の濃厚なチーズ、ストラッチャテッラ(ブッラータの真ん中に詰めるやつ)も添えて、美味しいオリーブ油とオレンジ果肉も。
 
この、ひよこ豆+蛸の組み合わせも、とてもメジャーなものなんですって。
 
こうして食べると蛸も立派なメインの食材になるのだなあと、いつも茹で蛸のぶつ切りは日本酒のアテとしてしか食べることのなかった私……。
 
素朴なリコッタチーズの焼き菓子も、サルデーニャのもの。 食後には、余った手打ちパスタの生地を使っても作れる(ほんとはセモリナ粉にラードを合わせて生地にするんですって)、「パルドゥラ」という素朴なお菓子。
 
リコッタチーズがベースで、ほんんりとオレンジの香り。
 
フィリングにもセモリナ粉が入るから、ムースっぽいチーズタルトというよりは、割としっかり"焼き菓子"な感じ。
 
今日はほんと、初めての味ばかりで、先生のお土産話も楽しかった。あとサルデーニャのワイナリー「Pala」の白ワインが実に美味しくて、特に「STELLATO」が好みど真ん中。
 
聞けば、ガンベロロッソ2020の最高賞を獲得したのだそう。過去にも多くの賞を受賞しているそうで、そして熟成できるように透明瓶の周囲にアルミの包みを巻いて販売している徹底ぶり。
 
いや、これ、ちょっと寝かせたら最高に美味しいですわ……と、思わず2本ばかり、お取り寄せをお願いしてしまったのだった。
ローストチキンやフォアグラあたりにも似合いそう。クリスマスに飲めるかな(そしてクリスマスにはクルルジョネスも作りたいという野望)。
タコス
 (タコミート・レタス・トマト・チーズ)
 (ワカモレ・シアントロ)
羊のファヒータ
ビール(Corona)
そして夕方から、上野の整体師さんのところに。
 
プロの陸上選手らもお世話になっているという凄腕のスポーツ整体師のSさんに私のふにゃけた肉体を揉ませるとか、ほんと申し訳ない気持ちなのだけど、薬を飲んでも"痛くない整体"に行っても欠片も良くならなかった私の四十肩を3回で全快させてくれたゴッドハンドの持ち主だ。
 
かくかくしかじかと状況を伝えたら、「確かに左のインナーマッスルが固まってますねえ……肩甲骨が明らかに左が上がってますし」だそうで。先日左の小指を怪我した時から不調になったから、その時に無意識に庇って強張った結果、そんな感じになったらしい。
 
「ああ、でもちゃんと運動されてますねー右の肩は以前よりすごく良くなってますよー」
特に水泳は素晴らしいですマシンジムの後などに水泳は最高に良いです、などと言ってもらいながら揉まれまくること90分弱。
 
いまいち真上に上がらなかった左腕がぶんぶん動かせるくらいに、すっかり良くなった。
Sさんまじゴッドハンド。表面の筋肉掻き分けて奥の一番痛いところに指やら肘やら膝やらがぐりぐり入っていって的確にほぐしてくれるというミラクルなテクニック。
 
この整体のほど近くには「酒のサンワ」さんもあるしで、帰りには「十九」を4本も買って帰宅したのだった。ぽこぽこと金熊、そしてハリネズミ。どれもかわいい。
 
そして急いで帰宅すれば、息子はもう帰ってるし、だんなもあと30分ほどで帰ってくるというタイミング。
 
「外で食べる?」とも言われたけど、明日明後日は息子が居ないし週明けは私が家を空けてしまうしで、
「材料買ってしまってるし、ビール冷やしてあるし、予定通りタコスにします!」
と、家夕飯。
 
息子も肉を炒めるのを手伝ってくれて、手早くレタス刻んでトマト刻んで香菜ちぎってアボカドをフォークで潰してレモン汁で和えて。
 
残った羊肉もファヒータにしようと、玉ねぎ、パプリカ、薄切りにんにくと一緒に炒めてクミンパウダー、オレガノパウダー、チリパウダー、パプリカパウダーで調味。なんとなく調べてそれっぽく作ってみたけど、「そうそう、ファヒータってこんな感じ」という風な味になってくれた。
 
コストコで買ってきたソフトトルティーヤは1袋10枚入り。1枚のサイズがそこそこあるから、半円形に両断して具を包むのがほどよい感じ。私が3枚、だんなも3枚、息子が4枚食べて、めでたく1袋消え去ったのだった(そしてまだ残る1袋)。