2011年11月23日水曜日

白トリュフ祭り@Cozima

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豚味噌うどん
麦茶
祝日の今日の朝は、ちょっと慌ただしく。
 
お昼はイタリアンだから、「これなら絶対味がかぶらないし」と、豚味噌鍋の残りのスープで豚味噌うどん。昼に備えて分量軽めで、2玉のうどんを3人で分けて食べた。
 
こっくり煮込んだうどんは、見た目はアレながらもうっとりするような美味しさ。体も温まったところで身支度していざお出かけ~。
富里 「Cucina Tokionese Cozima」にて
 白トリュフ特別ランチ
 ボトル スパークリングワイン
千葉、富里(成田の近く)にあるCucina Tokionese Cozima
 
青山にお店を構えていた頃からの馴染みのお店で、しばらくご無沙汰してしまっていたので久しぶりにお邪魔することにした。今年の春に友人夫妻と「併設のホースパークで乗馬してから食事しよう」という計画を立てていたのだけれど、でもそれが震災直後の予約だったことで流れてしまっていたので、改めて乗馬プランで申込み。
 
乗馬経験のある友人夫妻と、
「僕も馬に乗ってみたい~!」
という息子と、3人分の体験乗馬を申し込んで、"乗馬体験後、ランチ"という予約を入れた。
 
「富里ホースパーク」にて、体験乗馬。馬、可愛いなー。 乗馬クラブでの乗馬体験は、牧場などの子供相手の「引き馬」とは全く違うもの。
 
体重を後ろにかけて、手綱と脚(きゃく)で、進め、走れ、止まれの指示を出す。馬が軽く駆け足になってくれる頃には、騎手はお尻を上げて中腰体制にならなければいけなくて、これは見た目以上にハードな「スポーツ」なのだった。……いや、私は見ていただけだけど。
 
乗馬初体験の息子は始終トレーナーが手綱を持っていてくれていたけれど、経験のある友人夫妻はトレーナー無しで馬場をくるくる走らせていた。
 
馬の方も賢いもので、「お前誰だよ、乗馬経験あるのかよ」とばかりに、最初は全然言うことを聞かずにわざとギャラリー(私たち)のいる前で足を止めてやる気なさ気に立ってみたりするのが面白い。
 
曰く、馬は人間の3歳児くらいの知能があるのだそうで、そんなでっかい動物と心通わせて一緒に走ることが出来たら、そりゃ楽しいだろうなぁと思った。
 
思ったけど……乗馬を趣味にするのはよっぽど金銭面で余裕が無ければちょっと無理そうだ(入会金に月会費、それに加えて1回いくらの乗馬料、場合によっては馬の指名料などなど……)。今回は、体験乗馬のキャンペーン中ということで、20分1575円という格安料金で楽しめた次第。12月末までのキャンペーンなのだそうだ。
 
で、隣接するレストランで、ちょっと早めスタートのお昼御飯。
 
お客さんが続々とやってきてお店はほどなく満席になり、更に空席待ちのお客さんは2時過ぎまで絶え間なかったほどの盛況ぶり。でもお客さんの半分以上はカジュアルなパスタランチを楽しむお客さんといった感じ。フロアの片隅に食べ放題のミネストローネの大鍋とソフトドリンクが並び、日当たりの良いお店は賑わっていた。
 
そんな中、私たちは「酒だー」「白トリュフだー」と、3時間かけて宴会していたちょっと異色のお客さん。
 
というのも、別の案件でシェフとやりとりしていた時に
PS 白トリュフ始まったみたいです。
  今年は今のところキロ37万とかでかなりの激安
  のようです。タイミングが合えばご用意しますよ。
なんて事を言っていただいてしまったのが、今回の訪問のそもそものきっかけ。
 
「キロ37万円」と聞いても、それが安いのか高いのかピンと来ないのだけれど、でも確かに空前の円高傾向、日本経済全体には痛手でも白トリュフ激安のこのチャンスに乗らないのも勿体ないねと、それですぐさま予約を入れてしまったという次第。
 
震災前の予約で御一緒するはずだった友人にも「白トリュフ祭りしませんか!」と声をかけて、豪華ランチとあいなったのだった。
 
結果的には、5年ほど前は「コース料理と同じ金額かそれ以上がトリュフ代」な感じだったのが、今回は「コース料理の6割くらいがトリュフ代」(しかもコース代、青山時代よりも安いし……)という感じに。感覚的には5年前の半額以下という印象で白トリュフが楽しめてしまったのだった。
 
というわけで、「白トリュフ食べるよ~」と、組んでいただいたコースはこんな感じ。
近くのテーブルの人たちからは「あの人たち、何食べているのかしら」という不思議そうな視線が飛んできていた。
鶏レバーのクロステイーニ 黒胡椒風味
富里「Cucina Tokionese Cozima」にて、突き出しは鶏レバーのクロスティーニ 突き出しは、鶏レバーのふわふわ食感のクロステイーニ。上にパラッと粗挽き黒胡椒。
 
今日は息子も大人と同じコース料理を注文していたのだけれど、レバー好きの息子も抵抗なくいただける、クセのない美味しいものだった。
 
富里野菜のテリーヌ
富里「Cucina Tokionese Cozima」にて、スペシャリテの野菜のテリーヌ 2品目は、富里Cozimaのスペシャリテ、野菜のテリーヌ。
 
人参、ブロッコリー、蕪、かぼちゃ……と、野菜だけを固めた色鮮やかなテリーヌに、色鮮やかな五色のソース。
 
周囲にも紫キャベツ、食用菊などが飾られて、お皿の光景はいつも以上に賑やかだった。
 
テリーヌそのものには塩気がほとんどなくて、周囲のソースの塩気と、テリーヌに添えられた塩が調味料といった感じ。
 
青山時代の終盤は、皿の上にどんどん野菜の量が増えてきていたのだけれど、富里に移転してからは輪をかけて「野菜美味しいね、野菜食べようたくさん食べよう」というシェフの情熱が迸っているように感じる。その象徴がこのテリーヌなのかな、と。
 
野菜そのものの味を感じる、瑞々しいテリーヌは今日も素敵な味わいだった。
 
鱈のペースト ほうれん草とブロッコリーのソース
富里「Cucina Tokionese Cozima」にて、鱈のペースト&白トリュフ♪ 卓上には、
「今日はね、もう皆さんでかけちゃってください、白トリュフ置いていくので!」
と、S玉卵サイズくらいの白トリュフの塊がまるっと1個と、イタリア製のスライサー(それが今日の一番上の写真)。
 
最初にコースの説明をいただいた時に、この皿とこの皿を多めにかければ幸せかな、なんて話していたのだけれど、その「白トリュフ満喫1皿目」が、この鱈ペーストなのだった。
 
下に敷かれたソースはほうれん草とブロッコリーをベースにした、野菜の甘さを感じるもの。
 
上のふわふわは鱈のほくほくしたペーストで、「白トリュフといえばこれが似合うよね」という卵やチーズは使われていない感じなのに、素晴らしく白トリュフが似合う皿だった。
 
削りますよーかけますよー、と、ざーりざーりと白トリュフ削ってかけて、スプーンでいただくスープ感覚の料理、すっばらしく美味しかった。味といえば「あっさりめなきのこ……マッシュルームの方がまだ味はある」みたいな白トリュフなのに、香りは本当に素敵。
 
蟹とオマール海老を入れた白子のフラン
富里「Cucina Tokionese Cozima」にて、白子のフラン♪ そして白トリュフ満喫料理第二弾が「白子のフラン」。
 
「フラン」とは洋風の茶碗蒸しで、白子と蟹肉、オマール海老が入ったゴージャスなフランの上にアメリケーヌソース的なオレンジ色をした魚介のソースの層があった。
 
これがまた、先の鱈に輪をかけて白トリュフに似合う似合う。口に含むとふわっと溶ける口溶けのフランに白トリュフの香りが加わって、うっとりな食感と味わいだった。
 
くたくた野菜のフジッリ
富里「Cucina Tokionese Cozima」にて、優しい味のフジッリ ここでちょっと優しい味……という感じで、パスタは柔らかい味わいのフジッリ。でも塩気はしっかり効いていて、良い塩梅。
 
じゃがいもや人参が煮くずれるほどに火が入っていて、その砕けた野菜ごとソースにした風になっていて、お肉も入っているけれどその分量は少なめ。
 
息子は一人コースから外れて、パスタだけはミートソースを貰っていた。各テーブルに「今日のおすすめ:ミートソース」と書いてあるのがどうしようもなく気になってしまったのですって。息子のミートソースも美味しそうだったな。
 
青森産平目のグリル バルサミコ酢ソース
富里「Cucina Tokionese Cozima」にて、皮目パリパリ平目のグリル ここもテーブルでの協議の結果「白トリュフは次に賭けよう」ということで、トリュフは抜きでのお魚料理。
 
青森産の脂の乗った平目のグリルで、ソースはバルサミコ酢ベース。
 
敷かれた蕪と水菜は、粒マスタードを使ったドレッシングで和えられていた。酸味の利いた野菜は粒マスタードも多めで、見た目以上にガツンとした風味。シンプルな塩味の魚と一緒にいただいた。
 
仔羊の香草ロースト ポテトグラタン添え
富里「Cucina Tokionese Cozima」にて、仔羊&白トリュフ~♪ そして白トリュフ料理グランドフィナーレは、肉厚の仔羊!
 
香草パン粉をつけた仔羊のローストに、グラタン風のじゃがいもを1切れ添えたとてもシンプルな皿で、そのシンプルさがむしろ迫力、という感じ。
 
「全部かけまーす!」
「いっちゃえー!」
と、盛り上がるまま白トリュフをかけまくった。最後の方のカケラも、等分して「厚みがあるまま囓っちゃえ」という勢いで。
 
断面がロゼ色の仔羊はとてもジューシーで、厚い脂身部分も甘味があって美味しいもの。白トリュフとの相性もばっちりだった。
 
ティラミス
富里「Cucina Tokionese Cozima」にて、食後はティラミス ドルチェはティラミス。
 
苺の果肉とベリーのソースを添えた「苺のティラミス」で、お供にフレッシュハーブティ。
 
Cozimaでティラミスとは、むしろなんだか新鮮な感じがした。今日はチーズチーズした皿がなかったから、シメにチーズいただけてちょうど良かったかも。
 
自家製リモンチェロは、みかん入り!だそう 今日は何しろ満員御礼の混雑ぶりで、イレギュラーな私たちのコースも若干のんびりペース。
 
ドルチェを待つ間に、「よろしければ、こちら召し上がってくださいな」とテーブルに出していただいたのは、リモンチェロにしては鮮やかなオレンジ色の瓶。聞けば、「自家製のみかん入りリモンチェロ」なのだそう。
 
とろっと甘く、レモンの甘酸っぱさもあるけれど日本のみかんの風味が前面に出たリモンチェロ。「うはぁ~、甘い!」と、甘味系リキュールが苦手なだんなは閉口していたけれど、私と友人は「あ、美味しいね」「すごいみかん味だね」と、口当たりの良さについつい1杯2杯。
 
レモンの皮を乾燥させてリカーに漬けてシロップと合わせて……と、ざっくり作り方を伺ってしまったのだけれど、リモンチェロ、帰宅してググッてみたらこんな感じで作れるのであるらしい。
 
冬の酒というより夏の酒というイメージのリモンチェロ、冬のみかんの時期に仕込んでおいて翌夏にいただくのとか、たいそう素敵かも。美味しいみかんを今年も買ったので、12月にそれが届いたら皮を集めて作ってみようかと。……問題は、度数高めのアルコールをどこで手に入れるかだわ。
「銚子丸」にて
 御魚五彩
 背黒いわしの唐揚げ
 鶏の唐揚げ
 スペシャル茶碗蒸し
 なめろう軍艦
 いわし握り
 まぐろ中落ち軍艦
 まぐろ上赤身握り
 大トロ握り
 いくら手巻き
 お茶
などなど
今日は友人夫妻、だんなさんの運転で車で来ていて、帰りは我が家まで送っていただいてしまった。
 
「家まで送りますよ」
「いやいや、適当な駅までいいよ」
なんてやりとりの後、私が
「……うち寄って、猫撫でてく?」
と言ったらば「猫撫でていきますー♪」と。
 
友人宅には、かすみさんの娘(りゃんりゃんの姉もしくは妹)がいて、我が家の猫と同じかそれ以上に愛されて暮らしている。
「ああ、ほんとにそっくりだー」
「かすみさんにも似てるけど、やっぱりりゃんりゃんにも似てるよね」
と、我が家にお寄りいただいて、思うさまもふもふしていただいた。
 
……で、だらだらした勢いで、
「夕飯どうする?」
「ノーアイディア……」
「一緒に食べに行っちゃう?」
軽くでいいしね、昼豪遊したし、と、急遽「銚子丸」にゴー。
 
友人夫妻、初銚子丸だそうで、その派手なノリにちょっと圧倒されていた。「祝日の夜だしねー、けっこう混んでると思うよー」と予告した通りに、数十人が待合いコーナーで待っているのを目の当たりにしてそれにもかなり驚いていた。
 
祝日ということでか、今日はいつにも増して店内は賑やかで、
「いつもと違う茶碗蒸し!スペシャル茶碗蒸しできあがりましたよぅ!」
なんてトレイが厨房から出てくるのに
「それくださーい!」
「もひとつくださーい!」
と盛り上がってみたり、うっかり大トロも貰ってしまったり。結局、「軽くでいいしね」なんて皆がすっかり忘れる勢いでおおいにしっかりいただいてきた。
 
ちなみに「スペシャル茶碗蒸し」は、蟹肉入りで、べっこうあんがかかって枝豆がトッピングされたもの。確かにこんな茶碗蒸しは普段見かけたことがなかった。
 
さすがに夕飯ではお酒は控えて、お寿司を食べるのに専念して、盛り上がるままに夕食も終了。すっかり一日遊んでしまったのだった。
 
「コジマさん、今度は夕方早めに乗馬して、その後早めディナーというのもいいかもねー」
その方が、ランチで戦場状態のお店に迷惑にならないだろうし……なんて独り言いったら、それをしっかり聞いていた友人、
「私も私も!」
と手を挙げている。料理はもちろん乗馬もたいそう楽しかったようで、じゃあ次は夕御飯に。