2020年11月8日日曜日

京都で朝粥

瓢亭別館の朝粥をいただきに。
※今日の写真はクリックすると大きくなります※
京都 蹴上 「瓢亭別館」にて
 朝がゆ \4840
幻想的だ……!出かけなきゃ!(うずうず) 今朝は、目覚めてみればとっても良い天気。
 
しかも朝靄が良い感じに漂っていて、南禅寺方面はなんとも良い雰囲気で。
 
「え、今出かけるの、良くない?すごく綺麗じゃない?」
 
そう思い始めたら止まらなくて、脳内では井上陽水が「はろはろ♪お元気ぃ~♪」とブラタモリのテーマソングを歌い始めてしまっていて。
 
で、だんなが身支度を調えるのを待って、朝食前のお散歩に行きましょうと、「南禅寺水路閣」を目指してみた。ホテルからは徒歩10分超といったところかな。
 
これは「蹴上ねじりまんぽ」。こちらも琵琶湖疎水の関連設備。 ホテルから地下鉄蹴上駅に向かう途中、道路向こうに見えて気になっていたのが、煉瓦作りのこの通路。
 
蹴上ねじりまんぽ」と言うそうで、上には琵琶湖疎水が通り、また、船を運んだ傾斜鉄道「インクライン」も通っていたとのこと。
 
不思議に捻れた形で煉瓦が組み上げられていて、なんとも趣のある通路。
 
南禅寺三門。でっかーい……! グーグルマップでは今一つ道のりが判らなかったけれど、ここから南禅寺境内に入り、東照宮、南陽院の脇をてくてく歩いて、三門、法堂あたりは拝観料を払わずとも来ることができる。
 
寺社仏閣巡りは全くしなかった京都滞在、紅葉に映える立派な門を歩けたのはとても良かった。
 
朝の南禅寺はジョギングする人あり、門の下で体操している人ありで、なんとも長閑。
 
一度ちゃんと見てみたかった水路閣。息子に言わせるとこれが「エモい」というものらしい。 そして法堂の近くにあるのが、この、水路閣。
 
明治21年に完成した、琵琶湖疏水水路橋。趣のあるローマ風のアーチ橋は、全長90m強とかなりの迫力。
 
朝7時台というこの時間帯では道行く人も少なくて、しかも朝霧が周囲をますます幻想的な空気にしてくれていた。
 
「この橋、今も使われてるのかな」
「水の音がするんだよねさっきから」
 
今も橋の上には水が流れてました。びっくり。 なんて話しつつあっちの橋の端から上が覗けそうだよとぐるりと歩いてみたら、橋の上はこんな感じに水がさらさら流れていて。
 
戻ってから調べたら、今も琵琶湖の水が毎秒2tも流れているんですって。
 
さてそろそろ良い時間だねとホテル方面に戻って、ホテルから徒歩4分の「瓢亭」別館の朝粥が、今日の朝御飯。
 
8時の予約で入店したら、既にも数組のお客さんがテーブルについていた。
 
お寒い中をようこそと、最初に"梅湯"。梅干しと昆布に湯を注いだもので、肌寒いこの季節にはちょっと嬉しい。
 
梅湯の後は、おかずの盆、吸い物、お粥の盆と、料理が3回に分けてやってきて、なるほどこの充実ぶりなら5000円の朝食もやんぬるかなという感じだなと思ったのだった。
 
なるほど、このボリュームなら確かにお腹一杯になれそう 元々は、お茶屋だったこの店に夜通し遊んだ京都の若衆がやってきて「何か朝食が欲しい」と頼んで始まったのがこの朝粥メニューだそうだけど。
 
やってきたのは瓢箪型の器に入ったおかずと、平皿に更におかず。日本酒が欲しくなりそうな感じの内容。
 
朝食だけれど、これ、きっちり懐石仕立なんだな?
平皿は八寸、瓢箪の三段重ねは和え物、蒸し物、炊き合わせ。吸い物は、所謂"椀物"で。
 
これが名物らしい半熟の"瓢亭玉子"とか、白身魚の昆布巻き、松風焼、艶やかな栗の甘露煮に銀杏、わかさぎの甘露煮。
 
和え物は青菜といくら、蒸し物は白身魚ともずくのさっぱり味、そしてごろりと大きな里芋やたらこ、湯葉と紅葉麩の炊き合わせ。
 
懐石なら一品ずつ平らげていくのが本式なのだろうけど、でも、甘露煮や玉子はお粥とも一緒に食べたいなあ……などと思ってしまい、少しずつ残しつつ。
 
お粥の盆も来ましたよー。 お椀は大きな豆腐がごろりと入って、その上に海苔が乗ったもの。
 
そしてお粥の盆は、こんな感じ。
 
蓋つきの漆の片口器には吉野葛のあんが入っていて、これをかけつつお粥をいただくスタイルで。
漬物皿には蕪と昆布、じゃこ。
 
他の方のブログやインスタを見ると、漬物も八寸も、というかお粥以外の全てが季節で細かく変わるみたい。
 
でも料理の一切の説明が無いのがちょっと寂しかった。まあ次々お客さんが来て朝からてんてこまいみたいだし、仕方ないのかなー……。
 
あっさり薄味。どうしても薬味的なものが恋しくなる関東の舌の民……。 お粥は、写真のボリュームで2膳分くらい。
 
あんは鰹のだしの風味がふわりとただようも、塩味自体はとっても控えめ。
 
というか全体的に薄味で、「ああ昨夜のご飯ってやっぱり味が濃いめだったんだ?」と今になって気付かされるくらい。
 
だからついつい昆布を上に乗せてしまったりしつつ、絶妙に炊かれたふわふわつやつやのお粥を楽しんだ。
 
でも、正直なところ、私には和のお粥の美味しさの神髄というのはよくわからなくて……(中華のお粥は大好物なんだけども)、その前に出てきたあれこれがすんごく美味しかったなあ、という印象の方が強く記憶に残ったのだった。
 
朝から背筋がぴしりと伸びてしまいそうな充実の朝御飯。美味しうございました。
「ウェスティン都ホテル京都」内「洛空」にて
 朝食ブッフェ(すこしだけ)
あっれれーおかしいぞー?(二度目の朝御飯……) と言いつつ、なぜかホテルで二度目の朝御飯。
 
いや、どうしても食後のフルーツが食べたくて。ヨーグルトも食べたくて。
 
「でも、だったら、後顧の憂い無くおにぎりも食べたいところじゃない?」と、つい、盆を手にふらふらーっと和食コーナーに足を向けてしまった次第。
 
そしたら今日の焼き魚は鯖だし。その隣では出来たてのだし巻き玉子もあって、それにはちょっと抗えなかった。
 
改めておにぎりメニューを確認したところ、ちりめん山椒、牛しぐれ煮、焼き鮭、昆布、豆そぼろ、ツナマヨネーズ、梅干しという品揃え。今日は念願の牛しぐれ煮で。
 
ご飯の温かさでほろほろと柔らかくとろける口当たりになる牛しぐれが、最高に美味しかった。もういい、京都のお宿、いっつもここにする……と思ってしまいたくなるくらいには。
 
やっぱり朝はこういうのも食べたいのです。 で、昨日に続いてCAJYUTTAのオレンジをいただきつつ、パイナップルとメロン、今日は葡萄もあったので葡萄も。
 
ヨーグルトに添えられるのが蜂蜜の他はベリー系のジャム2種類だけというのがちょっと物足りなかったけど(パンのブースでマーマレードは無いの?と聞いているお客さんが。うん私も林檎ジャムとか欲しかった)、こればっかりは、なかなか仕方が無いのかな。
京都駅地下「宮崎酒場 ゑびす」にて
 ご馳走定食 \1480
 ゑびすハイボール \90
今回のウェスティン滞在、すごく有り難かったのが、「サテライトコンシェルジュ」の存在。
 
京都駅に着くなり荷物を預けることができる(そしてお部屋まで運んでおいてくれる)し、帰りもホテルで預ければ最後ここで荷物を受け取れる。たいそう便利。
 
なのでチェックアウト早々、身軽になった私たちは「錦市場に行ってみたい」と地下鉄に乗って京都市役所前へ。そこから南下して錦市場を横断したら四条の駅から京都に行けるよね?と。
 
錦市場での一番のお目当ては「津之喜酒舗」さん。
品揃え良さそうだし、きっと良いお酒があるはず!と。
 
んで結局、一升瓶2本抱えて歩く事になったのだった(だんなが)。
 
うっかり見つけた、大阪片野桜の雄町の一升瓶。そしてもう1品、「お得意様用にとっておいた1本なんだけど、残っちゃって」と、奈良の酒、梅乃宿の高島雄町、無濾過袋しぼり生原酒"アンフィルタード・サケ"。
 
最初は、佐々木蔵之介さんの御実家の酒屋さんのひやおろしを買おうかなんて言ってたのだけど、
「いや……これは梅乃宿だよね」
と話してたら、お店の人まで「それが良いと思います!」と太鼓判。
 
ですよねえと一升瓶2本抱えて歩く事になり、あとは市場では玉子焼きと丹波の黒豆くらいを購入して。
そして京都に着いたところでホテルサテライトコンシェルジュに駆け込んだら、一升瓶は出発まで預かってくれる事になったのだった。ありがたし。
 
そして今日の昼御飯は、何の算段も立ててなかった。
日曜のちょうどランチタイム、なかなかどこも混雑していて。
 
で、地下街をぷらぷら歩き、「あ、これ美味しそう……」と京都欠片も関係ない、「宮崎酒場 ゑびす」で定食食べることにした。週末含め昼から夕方までハイボールが90円なのだそう。それは飲むでしょう、とうっかり頼んでしまいつつ。
 
揚げ物とか濃い味とかがちょっと恋しかったらしいです……最後の昼御飯。 "宮崎ええとこどり"のご馳走定食は、チキン南蛮、鶏もも焼き、刺身、冷や汁、ご飯、香の物のセット。
 
鶏もも焼きに添えるための柚子胡椒と味噌もついてきて、チキン南蛮もそうそうこれこれな味わいで。
 
「多分、あれね。揚げた肉とか濃い味とかが恋しかったんだね、きっとね」
苦笑しながらいただいた冷や汁だけは私が作ったものの方が美味しいかなと思ったけど、でも宮崎料理定食、美味しかった。
 
そして最後は伊勢丹デパ地下でお買い物。
 
買いたいお菓子はあと2種類。
あと漬物と、551と、551の向かいの練り物屋さんが美味しそうだったので練り物と。
 
手持ちの地域共通クーポン、最後はこの伊勢丹で使えるねなんて言っていたのだけれど、ここに辿り着く前のあちこちの店で使えたものだから、もう手元には残っていなかった、という。
 
西洋菓子舗 不二家
プレミアムミルキーバターサンド(京都府産ほうじ茶) 3×\216
東京にも数店舗ある高級不二家、京都には京都限定の味がある。で、ほうじ茶味バターサンドを家族分。ロールケーキやどら焼きもあったけど自重した。
梅園 oyatsu
みたらしバターサンド5個入 ¥1188
みたらし団子の老舗「梅園」さんのバターサンドということで、え、なにそれ絶対美味しいやつ、と旅行前から買うのを決めていた品。美味しいと良いなー。
土井志ば漬本舗
千枚漬 \691
山いもわさび風味 \691
かぶらの柿仕立て \550
どこかでお漬け物買って帰りたいなと、売り場をうろうろ。大好物の柿入りのお漬け物を売っていたこちらの店で、千枚漬などいくつか購入。
京かまぼこ はま一
チーズたっぷり天 3×\184
忍うずら 3×\260
たこねぎ天 2×\206
コーンボール 2×\87
えびかき揚げちぎり天 100g \300
京都にもかまぼこ(練り物)屋さんがあるのだなあと、ついついチーズとかコーンとか好みなものを。これは今夜帰ってから食べるのよ。
551蓬莱
豚まん 12個
海老焼売 12個
焼売 12個
酢豚弁当 \880
京都でも551は大人気。伊勢丹デパ地下はイートインコーナー併設で持ち帰り弁当も購入可能。なので、息子にリクエスト聞いて夕飯弁当を1つ、あとは好物色々購入。
 
こんな感じで買い物したら、最後には「ただの大阪帰りの人」みたいになった。
551の紙袋の匂いのインパクト、すごすぎ……。
京都駅「イノダコーヒ 八条口支店」にて
 ケーキセット \1040
     アイスカフェオレ
     モンブラン
さて、予約の新幹線まであと1時間弱あって、いつもだったら「じゃあ予約早いのに切り替えようか」なんてぽちぽちスマホを弄るところだけれど、今回はGoToトラベルで旅行会社を噛ませたから予定の変更がきかなくて。
 
プリンは大人気と再認識したイノダコーヒー。ケーキも美味しいよ。 だから最後に「もっかいプリン食べよう」「私も1人で1個抱えてプリン食べたい」と駅ビル内のイノダコーヒーに向かったら、残念、プリンは売り切れで。
 
でも甘いもの恋しいしなと、私はモンブランのケーキセットをいただいた。だんなはアイスコーヒーで。
 
こう、銀座ウエストと不二家を足して2で割った感じだなあと言ったら、京都の人に怒られるかな。高級感もあるけど馴染みやすさもあって、古き良きモンブランという感じ。
 
そしてやっぱりアイスカフェオレは甘くしていただいた。その甘さも、コメダほどには甘くないのがまた素敵。
 
楽しかったなあ、京都。
(帰りの新幹線は爆睡してシンカンセンスゴイカタイアイス再チャレンジは逃したのでした、残念)
マカロニサラダ(スーパー総菜)
丹波の黒豆
玉子焼きとかさつまあげとか
ビール(サッポロ サクラビール2020)
んで、ちょうど夕飯時に帰宅して。
 
息子には「けっこうレアだぞー551のお弁当だぞー」と息子リクエストの酢豚弁当(ライス無料大盛)を渡してやり、今日買ってきたばかりの京都のお惣菜もあれこれ食卓に。
 
ここ数日飽食気味だったので、控えめに、米飯は食べないことにして、でも、
「昨日唐揚げと一緒に買ってきたけど食べきれんかった」
と息子が冷蔵庫から出してきたマカロニサラダあたりもつついたら、そこそこお腹一杯に。
 
京都のかまぼこ(さつまあげ)は、やっぱりちょっと薄味で、優しい味わい。チーズ天のチーズっぷりがすごくて美味しかったのだった。