2024年9月9日月曜日

伊香保温泉と高崎パスタ

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伊香保温泉「森秋旅館」にて
 朝食ブッフェ
夜10時頃に寝て、起床は5時。
 
朝だー!と起きて、いそいそ浴場に行ってみたら、大浴場も露天風呂(男女入替で昨夜と別になっていた)も貸切状態。
 
え、けっこう年配のお客さんもいたっぽいけど、朝風呂に来ないんだ……?と思いつつ、せっかくなのでぱぱっと写真を撮ってみたり。
 
薄茶に濁る温泉を"黄金の湯"とは、ものは言いようだなと思いつつ、でもこの露天風呂はとても気分の良いものだった。
 
昨夜の大雨に続き、今朝もしとしと雨は降り続けていて、山間に低い雲も垂れ込めて。
 
それが逆に風情があって良かったし、この雨も朝食後くらいにはもう晴れるみたいだし。
 
というわけで、朝食は7時から、ロビーフロアの朝食専用会場で和風寄り献立のブッフェ形式。
 
とはいえ、"ごろごろ野菜の森秋カレー"なるカレーがあったり、味噌汁の他にもろこしスープがあったり(これはいかにもな業務用の味しかしなかったけど)。
 
温泉卵に湯葉に色々具沢山なサラダ。
おかず類は手作りっぽいものもいくらかあって、大根と牛しぐれ煮、じゃがいもと肉団子、豚肉やわらか煮あたりはしっかりおいしかった。
 
昼が重め(しかも早め)なのを承知しつつ、つい唐揚げまで食べてしまったりして。
 
で、午前中のうちに昨日中途で終わってしまった温泉街の散策の続きをしようと散歩に行くことに。
 
こちらは部屋の窓からの眺望で、木々の向こうに石段があるものの、周辺の建物は何というか割と、"廃墟ビュー"という感じ。
 
ぼろぼろに朽ち果てた風な元旅館らしきものとか、奥に見える「村松旅館」は廃業済、左の「石坂旅館」は営業しているようだけど、人の気配はあまり感じなかった。
 
昨日歩いた裏通りあたりも、もう廃業済のストリップ劇場の看板だけが残ったりしていたな……、と。
 
ともかく、メインストリートの石段街は廃墟みも少なくて。
 
ぎりぎり雨の止んだ曇天の下、他に歩くお客さんは全くおらず、涼しくもあってとても良かった。
 
宿からすんなり石段に出るルートを歩けば、227/365段あたりの場所で。
 
じゃああと138段頑張りましょう!と、てくてく歩き始めた。
 
365段の最後にあるのが伊香保神社。
祭神は、温泉・医療・商売繁盛の神である大己貴命なんですって。
 
しっかりお参りして、更にそこから奥へと進めば、「伊香保露天風呂」がある。
 
残念ながら9時オープンということで入浴はできなかった(する予定もなかったけど)ものの、道中には伊香保で唯一の飲泉所があるということで、それを目当てに歩いてみることに。
 
伊香保神社から露天風呂までは600mくらい?思ったよりはけっこうな距離があった。
 
人気のない山道を歩き歩いて到着したのが、この「伊香保温泉飲泉所」。
 
露天風呂はここから更に坂を上がって100mほど行ったところにあった。
 
あからさまに鉄の匂いがする、伊香保の源泉。
 
伊香保は温泉に限らず、川にすら鉄錆みたいな赤色がそここに出ているから、もうこの山全体の鉄分豊富なのかなという印象だった。
 
けど、蛇口から出てくる湯は、温泉に溜まっている湯とは違って無色透明。
 
ぺろ、と舐める程度に飲んでみれば、けど鮮烈に鉄味だった。
 
だんな曰く、伊香保温泉の成分表では二価の鉄イオンが含まれているとあるけど、二価の鉄イオンはすぐに酸化して三価鉄になってしまい、そうするとあの茶色っぽい色になるのだとか?なんとか?
 
だから溜めた温泉だとあの黄金色になるんですって。
ほほー。(でも聞いた先から忘れる私)
高崎「ボンジョルノ 本店」にて
 えばらハーブ豚のポークカッチャジョーネ \1250
 ドリンクバー \80
明日は平日ということで、群馬に長居はせず、早めに帰ろうということに。
 
なので、
「酒屋とか、9時からやってるところも多いよ」
と、早めに山を降りて高崎に向かうことにした。
 
伊香保で最後に立ち寄ったのが、「食の駅ぐんま伊香保店」。
 
野菜が色々安く、でも果物も期待していたのだけど、果物はあまり無かったな。残念。
 
このキュートな猫柄のビールは、群馬県内「CHROAアートクラフトビア」のアメリカンスタイル・ウィートエールとアメリカンスタイル・レッドエールですって。
 
かわいい!と買ってみることにして、ペヤングの「まるか食品株式会社」も群馬の企業ということで、見たことのないカップ麺も色々あったのでそれは息子のお土産に。
 
そしていざ!と、ランチの前後に3店舗、高崎界隈の酒屋さん巡りをしに行った。
 
依田商店」は、品揃えはそれほど良くなかったものの、作(三重のお酒だけど)の品揃えが秀逸で、都内で買いたくて買えなかった雄町があったので一期一会とばかり、それを購入。
 
おばちゃんが朗らかで、とても良い感じだった。
「昨日は雨すごかったでしょー」なんて色々お話して。
 
そして素晴らしかったのが「仲沢酒店」。
 
買いたいと思っていた、牧野酒造のMacho(マッチョ)がずらりと勢揃い。
 
以前京都旅行で飲んで気に入ったマッチョ、都内では御徒町の「ふくはら酒店」さんにあるらしいから、いつもの「酒のサンワ」さんとセットで行けば良い話ではあるのだけれど、なかなか行く機会が無かったから、この迫力の品揃えは嬉しかった。
 
というわけで、買ったお酒は先のお店のも含めて全部で5本。
左から、
 
  • 三重 清水清三郎商店 作 雄町 純米吟醸 2024 \2420
  • 群馬 牧野酒造 大盃 Macho(マッチョ) 純米雄町 80 \1700
  • 群馬 牧野酒造 大盃 純米吟醸 古式生酛 山酒四合 \2000
  • 群馬 牧野酒造 大盃 Macho(マッチョウーマン)純米愛山 80 \1800
  • 群馬 永井酒造 水芭蕉 秋酒 純米吟醸 ひやおろし \1545
 
という感じで、特に楽しみなのは大盃の古式生酛。
 
酒屋さんの説明札によると、
 
穏やかな香りで力強くキレの良い酒質です。スルスル飲めるキレの良さ。
 
だそうで、麹米、掛米共に"山酒四号"という聞き慣れないお米。
 
酒造好適米の品種のひとつになります。山田錦と金紋錦の交配種に当たります。
またの名を「玉苗」という愛称で呼ばれています。
酒未来・龍の落とし子の親に当たり、とても希少な酒米になります。
 
なんですって。どんな味なのかな。
 
酒屋3店舗目(これはランチ後に行った)は、「緑屋酒店」。
 
ここも品揃えはすごかったけど、群馬の地酒はあまり扱っていない印象だった。
 
じゃあまあ良いか……と、冷蔵ケースに売られていた"へしこ"(鯖のぬか漬けの珍味)だけ購入して、270円。
 
そんな酒屋巡りの後、開店まであと20分というタイミングで到着したのが、キングオブパスタ優勝店の「ボンジョルノ」。
 
初代の優勝パスタが"えばらハーブ豚のポークカッチャジョーネ"(ハーブで育てた地ポークのパスタ、という品名も見た)、第9回の優勝パスタが"カッチャジョーネ クリームポルチーニ"。
 
どちらも当然、メニューにあって、私はずっと気になっていたポークカッチャジョーネを頼んでみた(今日の一番上の写真)。
 
だんなはこちら、なんと"毎日のサービス限定10食 サラダ付き525円"という破格なランチサービスメニューから、野菜とベーコンのパスタ"ベイザーナ"。
 
シンプル炒めパスタでボリュームたっぷり、このお店はシャンゴのようにサイズ展開はなく1種類だけだから、"普通"の分量なのかと思いきや、その普通は"高崎の普通"なのだった。おそるべしボリューム感。
 
ちなみに平日ランチはドリンクバーから好みの飲み物が1杯無料でついてくる。
しかも80円?だったかな、足せば、それが飲み放題になるそうで。
 
ホットのコーヒー紅茶あり、アイスもコーヒー紅茶に加え、烏龍茶、お酢ドリンク(白桃とグレープフルーツ)、アップルジュース、オレンジジュースあたり。
 
色々ほんとにお値打ちだった。
 
優勝パスタは値段1250円とはいえ、しっとり柔らか、超厚切りのおいしい豚肉が4切れほども、こんな感じにどーんと乗っていて。
 
ミートソースは野菜の甘さを感じる優しい味で、ワインやトマトというよりは、たっぷり入った野菜の旨味を感じる方向のソース。
 
パスタにしっかり絡んでいてソース自体の量もたっぷり。肉塊がけっこうなボリュームで、「麺が……食べきれないです……」とだんなに手伝ってもらうことになったのだった。
 
高崎パスタ、おそるべし。
高崎「道の駅ららん藤岡」にて
 神津牧場ソフトクリーム \350
ランチ後はさくさく買い物してさくさく帰ろうと、一旦高崎駅に向かって高崎オーパの「高崎じまん」や駅ビルイーサイト高崎内の「群馬いろは」に寄って、明日のパンやパック入りのもつ煮などを購入して。
 
最後はミニ観覧車のある大規模道の駅、「道の駅ららん藤岡」で仕上げとばかり、色々買った。
 
なにしろここには群馬県食肉卸売市場直営のお肉屋さん、「肉の駅」があって、上州牛、や上州麦豚の品揃えがとても豊富。
 
しかもオーダーが入ってから揚げてくれる揚げ物メニューも色々あって、「あ、おいしそう」「夕飯これで良いんじゃない?」と、色々揚げてもらうことになった。
 
上州麦豚の切り落としは、700g入ってたったの1000円。
 
「お酒とか買うよね」と車に積んでいた大型保冷バッグに酒や肉を詰め込んで、最後、噴水広場を見ながらソフトクリームを食べた。
 
"牧場"の名を冠するアイスは大概おいしいものだけど、これもミルク味濃厚でとても良い感じ。
 
そしてこちら、この大容量パックで650円だった舞茸。安い。
 
群馬は舞茸の名産地でもあるらしく、「水沢うどんに舞茸の天ぷら乗せたのとかおいしいですよ」と友人に言われていたのだけど、あいにく2日連続パスタだったし、朝食バイキングにもしかしたら?という期待はカレーライスに打ち砕かれてしまったので、せめてもと舞茸買って帰ろう、と。
 
じゃあ帰るか、と2時頃に道の駅を出て、怪しい雨雲を頭上に見つつも雨に降られることなく2時間ほどで帰宅。
 
案外群馬は近かった。
茹で枝豆・茹でとうもろこし
スティックきゅうり w/マヨネーズ
「肉の駅」の
 上州麦豚のコロッケ \150
 ハムエッグ \160
 揚げシュウマイ(3個) \220 1個
ビール(サントリー ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム)
そして夕飯は、最後「肉の駅」で買った揚げ物色々。
 
ハムエッグは、厚切りハムに半熟の茹で卵を乗せたもので、写真入りのメニューを見て「これだ!」と1人1個。
 
上州麦豚のコロッケも人数分、だんなと息子用にはこれもとメンチカツ(220円)も買ってたけど、私はさすがに要らないかなと止めておいた。
 
でもおいしそうだったものだから、揚げシュウマイ(串に刺さって3個セット)は1本皆で分けることにして。
 
揚げ物、どれも肉汁たっぷりで文句なしのおいしさだった。だんなから一口分けてもらったメンチカツもすごくジューシーで、あ、これ私の分も買えば良かったかなと思ったほど。でもコロッケも大きめサイズでハムエッグも食べ応えがあり、揚げ物2個で良い感じにお腹いっぱいになった。
 
とうもろこしもきゅうりも道の駅で買ってきたもので、とうもろこしはびっくりするほど甘くておいしくて。もっと買ってくればよかったな。
 
舞茸は明日から食べることにするけど、あのボリュームだと連日舞茸祭りになりそうな(そしてだんなは明日からは夕飯合わせで全く帰って来られないという)。