2013年6月29日土曜日

だんな帰りて。

「アンデルセン」の半熟たまごのカレードーナツ
宮崎県産ミニマンゴー
アイスカフェオレ
地元の駅ビルに、品揃えは悪くないんだけど、いまいち愛想の良く無い果物屋がある。
 
生ライチ扱ってたり美味しい桃売ってたりと「あ、これいいな」と思う品がちょいちょいあるのだけれど、なんか買い物するたびにちらちらっとイヤな思いをすることがあって、あんまり買い物したくない……というか「買ってもイヤな思いするしな」と躊躇する気持ちが沸いてしまうお店。
 
で、そのお店、昨日通りかかったら、宮崎県産のミニマンゴーのパックが置かれていたのだった。鶏卵よりもふたまわりほど大きなサイズの、「ミニマンゴー」と称するにはちょっと大きめのマンゴーが3つパックになって1500円。ちらっと奥の冷蔵ケースを見たら、黒い斑点が出た見切り品ミニマンゴーのパックもあって、それは1パック500円。
 
お?お?お?と見切り品コーナーに近づいて、1パック500円なら買いでしょ……!とパックを眺めたところ、5個ほど積んであったあったパック全て、マンゴー3個中の1個が「これはちょっとあんまりだ」というほどに表面が黒く(どころかもう茶色くうじゃじゃけて陥没している部分があるレベル)なっていて、たいそう悩んでしまった。
うーん、残り2個は私的には全く気にならないレベルだけど(でもね、けっこう黒い斑点出ちゃってはいるのよね)、この1個は、どう見ても、売り物にならないレベルじゃないかしら……。
 
ものは相談、と、ご主人に「このミニマンゴー、2パック買うから、この真っ黒になっちゃってるのは別のと交換してくれないでしょうか……ちょっと、あんまりにも真っ黒じゃないかなぁ、って……」と聞いてみた。ダメ元だったのだけれど、やっぱりダメで、答えはすげなく
「そのパックごとの商品だからね、そこから選んでよ。黒いのいやならあっち(=正規価格の)買って」
だそうで。
 
ですよね、ごめんなさい、やっぱりダメかー……と苦笑いしつつも、案の定、やっぱり色々と言い回しがビミョーにイヤな感じで。
(やっぱりこの店、好きになれない……)と心中ぼやきつつ、それでもミニマンゴーの魅力には抗い難く、厳選に厳選を重ねて2パック買ってきた。それでも、1000円でこれだけの分量の国産マンゴーが買えたのだからラッキーだったんだろう。多分。購入時の不愉快さ込みだとしても。
 
そんな翌日の今日、だんなが帰宅。それもあってデザートにマンゴー買おうと思っていたという次第。
 
週明けに東京での仕事があるそうで、夜行列車で帰ってきただんな。息子は今日は登校日(授業参観)なので私と先に朝御飯にして、同じ献立でだんなにも朝御飯を出した。
 
「アンデルセン」の半熟たまごのカレードーナツと、ミニマンゴー。まずこれを食べちゃおう、と、私と息子が食べた「ビジュアル悲惨な真っ黒けマンゴー」は、それでも果肉まで黒くなってしまっていた部分1/3ほどを削ぎ落とせば余裕で食べられる状態ではあった。だんな用に剥いた大きめ綺麗めマンゴーは、これは文句なしの美品で、脇から御相伴にあずかった私もたいそう幸せな気分。
 
さすが国産マンゴーの風格。うっとりするほどの良い香りと濃厚な甘さ。500円で売ってくれてありがとう!気に入らないお店だけど、でもありがとう!(まだ言うか)
千葉 「銚子丸」にて
 なめろう(つまみで)
 トロサーモン握り
 うなぎばってら
 づけまぐろ握り
 生まぐろ3カン
 サーモン西京炙り握り
 真鯵握り
 こはだ握り
 塩水うにのり包み
 無料あら汁(2人で5杯!)
 瓶ビール
などなど
今日は午後に息子の学校の授業参観があって進路説明会があって、塾は6時スタートで、けっこうバタバタ。朝は弁当も作ったし。
 
なのに、昨夜、息子から「眼鏡、ボールぶつかって壊れちゃった」とのことで、フレームがばっきり折れた眼鏡を渡され、それを直しに行かなきゃいけないことになって忙しさ倍増。
 
買ったお店に相談に行きましょ……と、息子は登校してしまったので、だんなと2人、午前中千葉までちらっとお出かけしてきた。「もっと丈夫なフレームじゃないとあかんのかしら」「てか、やっぱりスペアが必要なんじゃない?子供の行動ってやっぱり荒っぽいし、体育でも眼鏡かけてるわけだし」と、相談の結果、息子にとっては最善の良い感じに解決した。
 
メガネドラッグさんの応対はいつも気持ちよくて、「え?これ、修理費取ってくれて良いのよ?」なんてトラブルも保障期限外にもかかわらずちょいちょい無料で直してくれて、本当に感謝。どっかの果物屋もこんな感じの応対だったら、正規品マンゴーも喜んで買いたい気持ちになれるのに(まだ言ってる)。
 
で、せっかく千葉まで来たことだし、と、お昼御飯は「銚子丸」。
 
美味しい寿司に飢えていただんなと私、昼11時にして早々に満席になりつつある店内で、「午後も用事あるからね」と中瓶のビール1本を半分こして、2貫盛りの寿司もあらかた半分こして、あれこれつまんできた。今日はなんだか「鮪とサーモン、鯵無双」という感じの選択に。
 
土曜込みで平日はランチタイムのあら汁が無料。
 
ここのあら汁は白味噌が混ざってる風な甘めの合わせ味噌で、キャベツと人参、大根がざくざく入っている。アラはその時々で、ブリだったりサーモンだったり。臭みがなくてほんっとうに美味しいあら汁で、おかわり無料なのを良いことに、だんなと2人で5杯(お互い1回おかわりして、最後は1杯を半分こ)いただいてしまった。
 
今日は鮪も良かったけれど、トロサーモンがうっとりするほど美味しくて。最後にもらった特別メニューの「塩水うにのり包み」も、ミョウバン臭くない甘いウニがとろけるような美味しさだった。なめろうは安定の旨さだし、今日も色々と大満足。あら汁たっぷりいただいちゃったせいもあって、お会計は4000円台と、これまた懐にも優しい幸せランチだった。
茹で枝豆
スティック野菜 w/わさびマヨネーズ
給食風野菜サラダ
鶏レバーのソース漬け
塩だれモツとニラもやし炒め
いかなごのくぎ煮・神宗の塩昆布
豚汁
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)
そして午後はばたばたと、息子の学校に行き、帰宅後早々に息子に夕飯を食べさせ(息子の夕飯は、冷凍しておいたタコミートを使ってタコライス)、私とだんなはのんびりビールを飲みながらの夕御飯。
 
夕飯の支度をする余裕があまりないのは事前にわかっていたので、サラダや枝豆、豚汁、それに「鶏レバーのソース漬け」などを前日以前に仕込んでおいた。今日用意したのは、モツ炒めを作るだけ。しかもそれ、だんなにやってもらったので、私がやったのはスティック野菜用の野菜を切ったことと、あとは手持ちのあれこれを皿に盛りつけたくらい。
 
モツは、あらかじめ塩だれが揉み込まれているものをニュークイックで買ってきた。この手の調味済の肉はあまり好みではないのだけれど、このモツはモツ自体が美味しそうだったので試しに購入。ついでにニラともやしも用意して、
「野菜入れた分、味薄くなるかもだけど、委細任せる!」
とだんなにお願いして、炒めてもらった。
 
「……下卑た味にしちゃっていい?いい?」
と言いつつ、だんな、仕上げに胡麻油を垂らしたりして、良い感じのモツ炒めにしてくれた。期待通りに美味しいもつで、これは普段使いにしても良さそうな感じ(……なんだけど、これを買ったニュークイックは、駅ビル改装に伴って再来週に閉店なのよねぇ……一時閉店なのか撤退なのかは知らないけれど……)。
 
「鶏レバーのソース漬け」は、「ソース煮」ではなく「ソース漬け」。水に漬け、血の塊などを取り除いた鶏レバーをたっぷりの薄切り生姜と共に水で茹で、茹で上がったところに漬け汁に浸すだけ。漬け汁はウスターソースをベースに醤油や味醂、白ワインを入れたもの。私はレバーがけっこう好きなのだけれど、息子は苦手としているし、だんなも「大好物」というほどでもなく、だからメインのおかずというよりは「酒の肴」として、ちらっと準備しておいてみた。これなら日持ちもそこそこするし。
 
こんなに簡単な調理法で美味しいレバーの肴ができるのかしらと戦々恐々だったのだけれど、これが案外良い感じ。ハツもついたレバーだったので、ハツについた黄色い脂も丁寧に取り除いて、レバーと一緒にソースだれに漬けておいてみた。甘じょっぱいソースの味が良い具合にレバーに染みていて、レバーもハツも、これは期待以上に良い感じ。メインのおかずにするにはちょっと物足りない味わいなものの(けっこうシンプルなソース味なので)、副菜にちょこっと出すにはとても良い感じ。
 
で、生姜で煮たことだしと、卓上に出す際におろし生姜を添えて出したところ、これが素敵に良く似合っていた。ここしばらくお世話になっている桃屋のきざみしょうががたいそうお似合い。
 
そんな感じで、息子不在の土曜の夕飯、久しぶりに「お酒飲み飲み家でだらだら夕御飯」になった。さして手間のかかった料理ではないけれど、野菜も美味しいし、あれこれ美味しいしで、へたな居酒屋に行くよりも幸せな夕御飯。だんなと2人でビール350ml缶3つを空にして、ほどよく良い気分になったのだった。