2012年12月7日金曜日

ウェスティンのスイート満喫

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
バタートースト
ヨーグルト with 自家製ジャム
カフェオレ
そういえば「美味しい食パン、美味しいトースト」を食べていませんでした、ということで、昨日買ったのは、母お気に入りの、アンデルセン「長時間発酵食パン」。確かに、この食パンは美味しいと思う。4枚切りのそれにバター多めに塗ってトーストするともう最高。
 
で、
「これ、こないだも出したけど、自家製リンゴジャムね。いちじくジャムもあるから。パインジャムと、あんずジャムもね」
と、自家製ジャムをずらりと並べ、「パンとヨーグルトにお好きに添えてね」と。
 
いちじくやあんずはパンに乗せて似合う味。リンゴはどちらにも似合うけれど、パインはやっぱりヨーグルトの方がよく似合う。
「洋梨のジャム」とか、作ってみたいなとうっすら考えていたのだけれど、洋梨の季節ももう終わってしまいそうな感じだわねぇ……。
渋谷「ヒカリエ」内「EAT」にて
 アメリカンクラブハウスサンド \1100
 ホットジンジャーレモネード \380
今日は、恵比寿のウェスティンホテル東京にお泊まり。
 
今回の母の上京、もとはといえば先月私が受け取ったホテルからのメールマガジンで「【Smart Luxury】84平米スイートが66%OFF!1室57,750円 」なんてプランをみつけてしまったのがきっかけ。
 
「今年も冬に上京する予定?だったら、予約可能な日はもう限られてるけど、スイートに激安で泊まれるプランがあるんだけど~?」
と、母に声をかけてみたのだった。
 
なにしろ母、上京するたびに「どっか良いホテル泊まりましょうよ~」と言い出すし、都心のホテルで御飯を食べるたびに「ねぇね、もう今日はこのホテルに泊まっちゃわない?空いてるかどうか聞いてみてよ」なんてのたまうのだ。当日予約なんてことはやりたくないし(服とか猫とかどうするの!?)、そうでなくても直前にそんなこと言い出すから正規料金に近い価格で泊まることになることも度々。
 
「あのさ、ホテル泊まるのは良いけど、せめて2週間前に予定たてようよ。そしたら同じ5万円の部屋でも、朝食ついてたりする良いプランが選べるんだからさ」
と、私は常々言っているのだった。スポンサーは母とはいえ、毎回私の心臓がバクバクするので、最近先手を打つようにしているのだった。
 
恵比寿宿泊なら、ちらっと渋谷を散策できるかな、母は「ヒカリエ」には行ったことがないはず、と、まずは一路渋谷へ。荷物をコインロッカーに突っ込んでから、数時間ぷらぷらっと館内散策した。
 
昼御飯は時間もないし、腰を据えてがっつり食べたい状況でもなかったので、軽食のお店でごく軽く。
ヒカリエのレストランフロアにあった、タコライスやブリトーなんかもいただけるアメリカンな雰囲気の「EAT(イーエーティー)」で、クラブハウスサンドを2人で1皿いただいてきた。
 
こんがり焼かれた薄切りの山形パンに挟まれているのは、スモークチキンブレスト、オムレツ、厚切りベーコン、レタス、トマトだそう。どの具材もしっかりボリュームがあって、上からぎゅうと押さえてもめいっぱい大口開けないと、とても口に入らない高さがある。
「ふふ、こんなサンドイッチは久しぶりねぇ」
と、母はパンと格闘しながらもなんだか楽しそうだ。
 
「ホットジンジャーレモネード」は、「ジンジャーにクローブやカルダモンなどスパイス効果で身体も温まる甘酸っぱい味わい」と紹介されていた甘さ強めのホットドリンク。期待以上に生姜が効いていて、ただでさえ暖かな館内、一気に汗まで拭き出てきた。
「ウェスティンホテル東京」のお部屋にて
 マロンロール
 エスプレッソ
上から下まで、全階眺め歩いたヒカリエを満喫した後は、タクシーに乗ってホテルに移動。スイートルームはエグゼクティブフロアにあるので、上階のラウンジ併設の専用カウンターでチェックイン。
 
ウェスティンホテル東京の、スイートルーム。広いな~♪ 通されたお部屋は、こんな感じ~。
 
予約したタイプのスイート(つまり、一番安いスイート)は、全室「東京タワービュー」なんですって。
 
広さとしては、普通のツインルーム2部屋を繋げた感じ。水回りのスペースが倍になった分、シャワーブースやダブルシンク、リビングルーム側の個室トイレにスペースが使われている。この「個室トイレ」というのが、3人1部屋で泊まるにはなかなか便利だったりした。
 
ウェスティンホテル東京、スイートルームのミニバーコーナー。……ミニじゃないな…… 3人がけのソファにオットマンつきの椅子、白鳥のレリーフのついた椅子……という応接セットとテレビ台。
 
窓に向かって置かれているのは大きなライティングテーブルで、その反対側には、ミニバーコーナー。
 
湯沸かしポット、冷蔵庫などと共に小さなシンク(これ、便利だったわー)と、並んでいるのは「ネスプレッソ」。
 
デカフェのカプセル2つと通常タイプのエスプレッソカプセル4個が置かれていて、それは無料でいただいて良いそうだ。淹れるのが面白いものだから、せっせといただいてしまった。
 
ウェスティンホテル東京、ベッドルーム。このベッドが素晴らしいのです♪ そしてベッドルームはこんな感じ(エキストラベッドがこの後やってきて、2台のベッドの間(!)に置かれたのでした)。
 
実のところ、ウェスティンはレストランも客室も、サービスの感じが微妙に肌に合わなくて「なんだか、微妙に居心地悪い……」と感じることが多々あるのだけれど、このベッドは最高に寝心地が良くてお気に入り。
 
その名も「ヘブンリーベッド」。
 
高級ホテルで「寝心地が悪いベッド」というのはそうそうないものだけれど、それにしてもこのベッドはやっぱり快適なのだった。
 
母と2人、部屋をキャッキャ言いながら探索した後は、「じゃあお茶しましょうか、ケーキ食べましょうか」と。
 
ロビーフロアまで降りていってラウンジでお茶にするも良し、ペストリーショップで買ったケーキを届けてもらうも良し……と、ゆるゆる階下に移動した。
 
あいにくちょうどおやつ時。ラウンジは既に満席で、じゃあお部屋で食べましょうとペストリーショップのショーケースを眺めに行く。
「このケーキとこのケーキ、お部屋付けにしてください。で、お部屋で食べたいから持って来ていただけますか?」
とお願いしたら、カウンターのお姉さん、困惑顔。
 
「申し訳ありません、お部屋にお届けするとルームサービス扱いになりますので……お値段が、かなりお高くなってしまいます」
ですって。
 
よろしければ、お包みする箱の中にプラスチック製の簡易なものですがカトラリーを入れさせていただきますので……と恐縮顔でそう言われ、ほんのり肩すかしな気分を感じつつ「じゃあそれでお願いします」と。
 
ハイアット系とか帝国ホテルとかでは、同じお願いをした時に「よろこんで!」と笑顔で即答してくれるサービスなんだけど(帝国ホテルではワゴンに花まで飾られていて、心底驚いたし嬉しかった)、ウェスティンではダメなのね。
 
このホテルは、このホテルチェーンのカラーがそうであるのか、徹頭徹尾こんな感じで、客室からのインターネット接続が有料だったり(エグゼクティブフロア宿泊者は"半額になる"という、これまた微妙にせこいサービス)、色々と「ここまでは無料ここから先は有料」「私たちのするサービスの範囲はここまで」という線引きが、折り目正しくゆがみ無く、ビシッと引かれているような、そんな感じなのだった。
 
笑顔の素敵な物腰の柔らかいスタッフも多かった反面、「嫌なことでもありましたか?」と尋ねたくなるほどの仏頂面のスタッフも少なくなかったのも印象的。
「あら?私、変な事頼んじゃったかしら?ごめんなさいね」と、謝りたくなる気持ちになるシチュエーションが何度かあった。
 
……で、滞在中、母と私は何度も
「帝国ホテルって、やっぱり素晴らしいホテルだったのねぇ」
「改めて思うと、あそこのサービスは、何をどうとっても天下一品だったよねぇ」
と言い合うことになるのだった。
 
ともあれ、2個入りのケーキの箱を抱えてお部屋に帰還。フォークこそ部屋に用意はないものの、デミタスカップもコーヒーカップもミニバーコーナーに並んでいたので、デミタスカップのサーバーをケーキ皿代わりに使わせてもらうことにした。
 
ネスプレッソでコーヒー淹れて、素敵な応接セットを楽しみつつ午後のお茶。
 
私が選んだのは「マロンロール」(680円、今日の一番上の写真の手前側)、母のは「マロンパイ」(620円)。
 
いかにも晩秋らしい飾りつけのマロンパイと、私のはサンタクロースが乗ってちょっと早めのクリスマス風。見た目よりもスポンジ生地がどっしり重めのロールケーキで、たいそう重量感のあるケーキだった。甘さもしっかり濃厚め。
恵比寿「ウェスティンホテル東京」エグゼクティブラウンジにて
 オリーブ、ポテトチップ
 トルティーヤ風チップ、アボカドディップ
 ハム、スモークサーモン
 かぼちゃのスープ
 スパークリングワイン
学校を終えた息子が恵比寿に到着したのは午後5時過ぎ。
 
「部活終えてから来てもいいし。でも、部活お休みして速攻帰ってくるんだったら、ラウンジのカクテルタイムに間に合うからジュースが飲み放題だよ」
今日のお部屋はめっちゃ良いお部屋だしね、と伝えたら、「すぐ帰る~!」とすっとんで来た。私と母もたいがいだけど、息子もホテルが大好きだ。
 
12月の恵比寿ガーデンプレイスのキラキラっぷり 毎年のことながら、クリスマスシーズンのガーデンプレイスのキラキラっぷりはとても素敵。
 
三越の正面の広場までゆるやかな坂が続き、それが光の小道になっている。
 
奥に鎮座ましますのはバカラのシャンデリア。
 
恵比寿ガーデンプレイス、時計広場のクリスマスツリー 坂の上、時計広場にも光り輝く大きなツリー。
 
恵比寿はそう頻繁には来ない場所だから、東口に出て右手に進んで動く歩道から来るんだよ?大丈夫?と息子に細かく教えてはいたのだけれど、このツリー下で合流した息子、
「なんだ、ここはしょっちゅう来てるから覚えてるよ、全然問題ないよ」
迎えになんか来てくれなくてもホテルまで一人で行けたよ!と得意顔だ。
 
そして今年も綺麗だった、バカラのシャンデリア。 息子と一緒に3人、写真など撮りながらゆるゆると「バカラのシャンデリア」に移動したあたりで、周囲から小さな悲鳴と「揺れてる!」という声。
 
見れば、件のシャンデリアがゆーらゆーらと、かなり派手目に揺れていた。
 
歩いているとさっぱり気付かないものだけれど、両足を地面につけると嫌な感じの横揺れが。
 
震度3くらいかな、ちょっと待ってね……と携帯で確認すると、「三陸沖」「最大震度5弱」の文字が目に入って久しぶりに恐怖を覚えた。ここはともかく、千葉は大丈夫かな。猫は?食器棚は?冷蔵庫は?と軽く焦るも、幸い我が家のあたりも震度3程度で済んだらしい。
 
大阪のだんなからは、すぐさま「地震だいじょぶ?」のメールが来たのだけれど、こちらは「イルミネーションゆらゆらなう」と返事するくらいには余裕のある状況で、「これが前震とかじゃないと良いけどね」と話しながら、とりあえず混雑するイルミネーションから離れてホテルのラウンジに向かうことにした。
 
ウェスティン東京、エグゼクティブラウンジのカクテルタイムは、割と簡素。 思ったよりは簡素だった、ラウンジのカクテルタイムの品揃え。
 
セルフサービスでいただける白ワインと赤ワイン、スパークリングワイン、あとはカウンターにハードリカーあれこれ。冷蔵ケースには缶入りソフトドリンク、あとは常時用意されているコーヒー紅茶と。
 
おつまみは、ハム数種類とスモークサーモン、トルティーヤ風のチップが数種類とそのディップ(サルサ、ワカモレ、チーズディップぽいの)、ポテトチップス、オリーブとミックスナッツ。あとはパンが数種類とかぼちゃのスープ。
 
なんかこう、「料理」っぽいのがスープしかなかったのがちょっと残念だったけれど、この後フレンチのコースが控えているしねと、軽め軽めでいただいた。
 
それはそうと、ラウンジの2台のテレビはNHKと英語番組で津波警報を流しっぱなし。
 
3.11の教訓もあってか警報画面が随分ものものしい雰囲気になったこともあり、外国人客はたいそう不安そうな様子だ。窓際のソファ席にいた金髪の小さな男の子は
「揺れたの!すごく揺れたの!立っていられなかったの!マミィ!」
的な事を言って怯え続けている。
 
「……私たち、地震の時は外にいたんですが、けっこう揺れたんですか?」
とラウンジのスタッフさんに尋ねたら、
「ええ、やはり上階ですので……けっこう揺れましたね」
と。
 
建物は心配ございませんが念のためにシャンデリアの下はお気を付けください、と、注意を告げて回っていた。
恵比寿「ウェスティンホテル東京」内「Victor's」にて
 Your Choice(B) \8950
 ワインテイスティングセット“デギュスタシオン” \2500
本当は、「せっかく恵比寿に来たのだから」と「ロブションで夕御飯を」なんて言っていた母。
 
あいにく、予約しようとしたタイミングが遅すぎたようでロブションは既に満席。じゃあホテル内にしましょうかと、メインダイニング「Victor's(ビクターズ)」の予約を入れてみた。
 
こちらも、ネット予約の枠では既に満席で、ダメ元で電話をしたら「まだ若干お席がございます」と予約を入れることができた次第。やっぱり12月はどこもかしこも混み気味だ。
 
ジャンルとしては「ヨーロピアンコンチネンタル」だそうだけど、でもやっぱり「フレンチ」なのかな?という印象。このお店は、私は二度目なのだけれど、初訪問はなんと20年近く昔のこと。数年前から「おいしい野菜」がコンセプトになり、メニューも様変わりした感じだ。
 
平日限定のコースにプリフィクススタイルの「Your Choice」というのがあり、それをいただくことにした。
前菜(2種から選択)+スープ(2種から選択)+メインディッシュ(魚3種、肉2種から選択)+デザート(4種から選択)
で、メインを1皿にすると6850円、魚と肉の2皿にすると8950円。
 
「ここはやっぱり、お魚も食べるんじゃなぁい?」
の母の一声で、全員「魚と肉のがっつりコース」とあいなったのだった。
 
ワインは少量ずつ3種のお酒をいただけるセット「デギュスタシオン」をお願いして、最初の乾杯のスパークリングワイン、その後白ワイン、赤ワインという流れで。 
このワインのコース、選択肢があるのかな、いくつかから選べる形なのかな、それともお料理に合わせたものを持って来てくれるのかしら?とちょっと期待したのだけれど、そんなことはなかったみたいで(そもそも説明がほとんど無かった……)、
「母は赤が苦手なので赤の分を白にしていただけますか?」
とお願いしたら、2杯目の白と全く同じ白をだばだ~と注いでくださった。母と私が選んだ料理はスープと魚が異なっていたので違うものが来るのかなと思いきや、そんなこともなく。
 
このビクターズの接客が、ウェスティン滞在中一番に「???」なことが多かったのだけれど(メインダイニングなのに……なぜ……?)、でもお料理は美味しかった。どの皿にも野菜が沢山で、優しい味のものが多かったのが印象的。
 
紫芋のムース
ウェスティンホテル「Victor's」にて、紫芋のムース♪ キューブ型のガラスの器にやってきたのは、突き出しの「紫芋のムース」。
 
しっかりめに、ねっちりと固めてあるムースで、嫌みのない甘さが心地よかった。色も綺麗♪
 
そして卓上には、不思議なピュレの入った器が置かれていた。ほどなくパンもやってきて、説明くださったところによると「バター代わりの玉ねぎのソース」とのこと。
 
玉ねぎのピュレ(辛さはないから軽く火を通したのかな?)にオリーブ油とビネガーを加えたソースだそうで、これは初体験の「パン用ソース」だった。とても濃厚な玉ねぎ味で、ほのかに甘さがあって良い感じ。
 
Appetizer:冬野菜のテリーヌ
ウェスティンホテル「Victor's」にて、見た目も素敵な野菜のテリーヌ 前菜は2択。
 
「東京原木椎茸と白葱、冬野菜のテリーヌ モザイク仕立て 有機ルッコラのサラダ添え タスマニア蜂蜜のドレッシング」(私と母はこれ)
 
「山口県萩で獲れた鰆のスモーク 3色ラディッシュのマリネ 柚子風味」(息子はこれ)。
 
淡い甘さのドレッシングがかかったテリーヌは、椎茸たっぷり葱たっぷり。外側をぐるりと巻いているのは多分白菜で、ブロッコリーや根菜の影もあれこれ。
 
「野菜のテリーヌ」は今や色々なところで食べられるけれど、椎茸がメインというのはちょっと面白かった。
 
Soup and Hot Appetizer:フォアグラのロワイヤル
ウェスティンホテル「Victor's」にて、息子も私も絶賛のトリュフ&フォアグラの前菜 温かい前菜は、私と息子が「フランス産フォアグラのロワイヤルと黒トリュフ入りの根セロリのクリーム (+\500)」。
 
母は「東京産あやめ雪カブのポタージュ」。
 
デミタスサイズのカップの中には、クリーミーな「フォアグラ風味の茶碗蒸し」的なもの。その上には、ごく軽くセロリの香りがただようふわふわのソースと刻んだトリュフ。
 
少量だけれどトリュフの香りもフォアグラの濃厚さも楽しめて、これはたいそう好みな皿だった。
 
Main Course:鮟鱇のロースト
ウェスティンホテル「Victor's」にて、お魚はアンコウ♪ 魚料理、私と息子はアンコウで。
 
品名は「青森県鮟鱇のロースト 白菜のブレゼとパプリカのコンフィ シェリー酢風味のジュ」。
 
「白菜とアンコウ」だなんて、ちょっと和風の組み合わせ。ソースも「シェリービネガー風味」ということで、どこかポン酢を思い出させる感じ。
 
アンコウ自体は、数日前に銀座のフレンチでいただいたものの方が美味しかったけれど、添えられた野菜、殊に白菜は甘く美味しい、良い感じのものだった。
 
母は「山口県萩直送鮮魚(的鯛)のグリル カリフラワーのブルーテに浮かべて 赤ワインのアクセント」を選択。
 
Main Course:タスマニア牛フィレのグリル
ウェスティンホテル「Victor's」にて、メインディッシュは牛フィレで。 肉料理の2択、選ばなかったもう1方の
 
「蝦夷鹿のロースト トリュフ風味のパスタと林檎のキャラメリゼ添え 東京ブルーベリー入りポワブラードソース(+\1000)」
 
にとても心惹かれつつ、でも蝦夷鹿は食べたし、結局のところ赤ワインソースの似たような感じになっちゃうんだよなぁと、ここは3人お揃いで牛フィレを選択。
 
「タスマニア牛フィレのグリル 南瓜のフライと紫薩摩芋のピューレ添え 冬葱と江戸野菜滝野川牛蒡のソース」
という品名のお料理で、皿の手前には色鮮やかな紫芋のピューレが敷かれ、奥には淡い緑色のグリーンマスタードのソースも。
 
甘く火の通った南瓜とビーツ、ふだん草などが添えられて、お肉自体にはワインベースの穏やかなソース(葱と江戸野菜滝野川牛蒡のソース、というのがそれかな)が全体に絡んでいるという装い。
 
最初に焼き加減も問われ、ミディアムレアにとお願いしたその焼き加減はばっちりだった。
 
ソースがもうちょっと少量の方が、お肉の味がしっかり感じられて、私は好きだったかな?みたいな。
 
Dessert:林檎のカクテルとトリュフアイスクリーム
ウェスティンホテル「Victor's」にて、衝撃の美味しさでした、トリュフアイス。 デザートは紅茶をいただきつつ。
 
今日のディナー一番の衝撃だったのが、このデザートに乗っていた「トリュフアイスクリーム」だった。
 
私の選んだのは、「林檎のカクテルとトリュフアイスクリーム 自家製パンデピスと林檎のコンフィチュールを添えて(+\500)」。
 
他の選択肢は「フランス産熟成チーズ」、「こだわり野菜と果物のデザート盛り合わせ」(母はこれ)、「アイスクリームとシャーベット フレッシュフルーツ添え」(息子はこれ)。
 
「林檎のカクテル」は、リンゴのパフェのような感じ。ホイップクリームに、カリッとクリスピーな食感の焼き菓子風の生地、甘く煮たリンゴとソースに、クリスマスカラーのソース2種類。
 
この、緑と赤のソースがプリプリと固めの食感で、「これは無い方がむしろバランスが良いんじゃ……?」なんて思ったりもしたのだけれど、上にこんもり盛られたトリュフのアイスクリームは驚きの美味しさだった。ちゃんと甘くてちゃんとお菓子なのに、突き抜けるほどにトリュフ。
 
来週からトリュフフェアが始まるのであるらしいこのお店、ゆえに上質なトリュフの用意がたんまりとあるからなのか、ものすごく風味の良い美味しいアイスクリームだった。
 
アップルパイに白トリュフをかけたりするのが似合うのは知ってはいたけれど、アイスクリームになってもトリュフは美味しいものなのね。
 
更にプチフールにと、チョコがけオレンジピールと、チョコ入りのビスコッティもやってきた。
 
でも、けっこうなボリュームだった母のデザート(ミニデザートが6個くらい乗った壮観な盛り合わせだった……)を手伝ったこともあり、私も母もすっかり満腹。
 
「今は食べられそうにないので、プチフールを包んでいただけませんか?お部屋に帰ってから食べたいので……」
とお願いしたら、
「……はい」
と、微妙な空白の後の、ちょっと不満そうな返事。ああ、やっぱりこういう事も喜んではやってくれないんだなぁ……と、最後の最後にやっぱりちょっとがっかりしてしまったのだった。
 
他にも、食後の飲み物を聞きに来てくれたとき、息子の注文が正しく伝わらなかったのでその場で訂正したのだけれど、舌打ちしそうな勢いでメモした紙をその場で音たててクシャッと丸めたり。その場で丸めることないんじゃないかなぁ、二重線で訂正するなり、静かに「次の紙」をめくれば済むことじゃない……と、それにも地味にびっくりしていた私なのだった。
 
眺めの良い素敵なレストラン、味も良かったのに、接客にモヤモヤモヤ……としながらお部屋に帰還。
 
今宵の東京タワーはこんなでした。キャンドルみたい? レストランからも部屋からも、東京タワーが良く見えた。
 
今日のイルミネーションは、赤と緑のシマシマのライティング。11月、12月の週末は大体こんな感じらしい。展望台あたりもぼんやりと明るくなり、大きなキャンドルが灯っているよう。
 
すごいすごーい、と窓ガラスにへばりつきながらタワーを眺め、大きなバスタブにのんびり浸かったら、もうすっかり眠くなってきてしまった。10時を過ぎた頃、早々にヘブンリーベッドに沈没。