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2017年3月15日水曜日

二日市温泉に来ましたよー

ハウステンボス「ホテルヨーロッパ」内クラブラウンジにて
 朝食
ハウステンボス最終日の朝は、今日もクラブラウンジで。
 
品揃えはほとんど同じで、温かいおかずが「カスレ」だった。豆たっぷりのソーセージ入りトマト煮込み……という感じ?シーザーサラダが相変わらず美味しくて、朝からばりばりサラダを食べた。
 
今日はお昼時にちょうど列車に乗っているから、「ルームサービスメニューのサンドイッチを、テイクアウト用に包んでいただくことはできますかー?」と頼んでみるも、テイクアウトの対応はしていないとのこと。残念。
 
決して不愉快な対応などは無いのだけれど、ホテルヨーロッパ、「真の高級ホテル」では無いんだなぁ……と、色々と感じつつある滞在3日目。滞在中、ちょこちょこダメなところもあったものの、香港ペニンシュラあたりはやっぱりすごいホテルだったんだな、とか。とか。(帝国ホテルは言うに及ばずサービスの質最高峰)
ホテルオークラハウステンボス内「Sailer」のクリームパン
「伊那きんぐ」の「どらきんぐ生」
ミルクティー(ペットボトル)
ホテルの部屋でゆるゆる過ごし、10時半過ぎにホテルを出て、「特急ハウステンボス号」に乗って一路福岡へ。長崎空港からの帰路の便がいまいち良くなくて、「だったら便数の多い福岡に出ちゃおうか」「ついでに福岡の温泉宿にでも行っちゃおうか」ということに。
 
車内で軽く済ませた昼御飯は、JRハウステンボス駅に向かう途中でみつけた、「伊那きんぐ」というお店のあまおう入りのどら焼きと、オークラホテルのパン屋さんのクリームパン。
 
「どらきんぐ生」という、名前もロックなどら焼きは、餅のようなねちねちもちもちした薄めの皮が独特。中には大粒のあまおうが1粒丸ごとと、その周りにごく薄くこしあんの層があり、残りはたっぷりのホイップクリームで満たされていた。クリームにも甘さがあって、なかなかの食べ応え。美味しかった。
 
今日の目的地の「二日市」までは2時間弱。「指定席とグリーン車の差額が1000円以下ならグリーンにしちゃえ」と予約したグリーン席は、12席あったスペースが私と母だけで貸切状態で、ますますリッチな気分になれた。
二日市温泉「大丸別荘」にて
 夕食
 瓶ビール(モルツ)
 日本酒(筑紫野)
今日の宿泊は、博多から特急で1駅の「二日市」からタクシーで数分の距離にある二日市温泉街にある「大丸別荘」。
 
温泉行きたい、和食食べたい、和風建築ラブ!の私が、「温泉行くならここがいいな」と選んだのだった。館内には2部屋だけ寝具がベッドの部屋があり、その部屋をリクエストして予約を入れてみた。
 
池つきの広い日本庭園を取り囲むように複数の客室棟が並んでいて、私たちは「大正亭」という離れの建物。屋根のみで壁のない渡り廊下を延々と歩き、途中には大浴場があった。大正亭には大正亭宿泊の客だけが使える家族風呂もあるそうで。
 
私たちの部屋名は「夕光」。そう広くはない板張りのツインベッドルームと、こたつが置かれた6畳間、そして床の間のある10畳間があり、縁側に面した板張りのスペースも広々。縁側には草履が置いてあって庭園を散策できるようになっていた。
 
期待以上に素敵な部屋と庭と温泉、早々に大浴場でのんびりした後、庭園を散策したりしてのんびり過ごし、夕食はちょっと早めにしてもらって6時半スタートで。
 
部屋食で、タイミング良く次々持ってきてくれる食事も、どれも美味しかった。酒の肴だらけの八寸は、うっとりものの充実ぶり。白子やからすみ、鮑など、日本酒が欲しくなる数々で、最初に貰ったビールを早々に飲み干した後は、この土地の名前がついた「筑紫野」という吟醸酒を冷やで1合。
 
出てきた料理は、こんな感じ。
 
八寸
・鮑柔煮、葉わさび
・うるいと数の子のお浸し
・平貝、菜の花、蕪、蛍イカ、干し柿、ゆず柑橘ジュレ
・雲子 酒盗旨出汁
・イカのオイル漬け、フルーツトマト、カラスミ
・鯖寿司
・タコの柔煮
・パテ
・カステラ玉子
・新玉ねぎのポタージュ ふきのとう
お造り
四点盛り(本まぐろのからすみまぶし、ヒラマサ、イカ、かつお) 白身 脇 他
お椀
青のりごま豆腐、椎茸、イカ真蒸、焼よもぎ麩、小松菜
焼物
鰆の木の芽焼、鴨の塩焼 金柑ソース
焼物
春キャベツのグラタン(ポテト、あさり、えのき)
ご飯
きびごはん、鯛の吸い物、香の物
デザート
いちご、大学芋、くず饅頭
 
和風のポタージュが出てきたり、ご飯の前にグラタンが出てきたりと、ちょっと洋風要素もある献立で、鴨好きの母も御満悦の内容だった。
 
どの皿も美味しかったけれど、一番幸せだったのは具沢山のお椀だったかなー。
 
食後は一休みしてから再び温泉へ。
 
予約制ではなく「空いていればいつでもどうぞ」の家族風呂があいにく両方ともふさがっていたので、夕方にも行った大浴場に再び行ってきた。河原をイメージして丸石を敷き詰めた大浴場は、深さが様々で、深いところは90cmもある。浅瀬のところは「山椒魚のように手のツボを刺激しながら前へ進むと良い」との指南が浴室入口に貼られていた。
 
それは楽しいねーと、他にお客さんがほとんどいなかったこともあって、山椒魚プレイを思う様満喫。
心なしか、腰痛も良くなった気がする。

2017年3月14日火曜日

チューリップたべた

ハウステンボス「ホテルヨーロッパ」内クラブラウンジにて
 朝食
旅行先ではとっとと目を覚ます私も、土曜日あたりからの疲れが溜まっていたらしく、6時過ぎまで爆睡。
 
窓からはハウステンボスのシンボルの時計塔が正面に見えて、なかなか良い感じに異国情緒感があった。朝食は、チェックイン時からお世話になりっぱなしのクラブラウンジで。
 
夕食と同じく、セミセルフサービスの朝御飯。スープとオムレツはリクエストすれば個別に用意してくれる。
 
オレンジジュースとミルクティーを貰って、あとはセルフサービスの一角で色々貰ってきた。
 
利用客が少ないからどの皿もこぢんまりとしてはいるけれど、ソーセージとベーコンが1つの銀の鍋に綺麗にまとめられたりしていて、とても綺麗。ミックスリーフのサラダ、季節野菜のサラダ(人参やスナップえんどう、ブロッコリー、カリフラワーなどなど)、鶏のサラダ、シーザーサラダなどサラダも豊富で、フルーツも5種類ほどがガラスの器に盛り合わせになっている。「マッシュルームのクレープグラタン」というのもあった。
 
和風のおかずは盛合せの弁当形式になっていて(御飯と味噌汁はお願いして持ってきてもらう)、それぞれ魅力的。
 
今日はテーブルロールつまみつつ、洋朝食を楽しんだ。ヨーグルトは九州のメーカーの「牧場の瓶ヨーグルト」。宮崎マンゴー味があったのでそれを食べてみたところ、上にクリーム層が薄く固まっているような濃厚な味わいで、とっても美味しかった。
 
ちらりと覗いたブッフェ会場は団体客がいるらしくてたいそうな賑わいで、「あ、ラウンジの朝御飯で良かったわ」としみじみ思ってみたり。
ハウステンボス内「パレスハウステンボス」にて
 食べられるチューリップ \200
 セット紅茶 \300
今日は一日ハウステンボス、主に花畑巡り。
 
ホテル宿泊者は1日2000円でレンタサイクルを借りられるそうで、2人乗りの自転車借りて、あちこちうろうろしてみた。
 
今週末からまた新たにチューリップイベントが始まるらしい「パレスハウステンボス」は、それでも今からチューリップだらけ。館内の花関係の展示も見つつ、カフェコーナーで供されていた「食べられるチューリップ」を、「せっかくだから」と食べてみた。
 
1輪200円、ハーブ塩と、選べるソース(はちみつ、チョコ、ベリーソース)から1種類選択。ドリンクセットで+300円。
 
食べられるようにと品種改良されたチューリップなのだそうで、オランダではそこそこ普及している……とか。
「全部食べられるんですか?」
「葉と花粉部分はあまりお勧めしませんね……」
とのことで、でも一応、「毒じゃないなら」と全部齧ってみた。葉と茎は、うん、チューリップの葉と茎の味だったね……。
 
花びらはシャクシャクとした食感で、繊維っぽさも含めてレタスに似た感じ。でも香りはチューリップ。黄色より赤色の方が、アクが強い感じがした。ちょっとほろ苦さもあったり。
 
案外と塩が似合うし、でもベリーソースが一番食べやすかったかな。
 
花びらむしってわしわし食べていたら、近くを通りかかるお客さんたちがギョッとした顔でこちらを見るのがちょっと面白かったりした。
ハウステンボス「ホテルアムステルダム」内「A Coeur Ouvert」にて
 ランチブッフェ \2700
 生ビール \700
ホテルヨーロッパから入口ゲートまでは1.2kmもあるのだそう。園内はなかなか広大で、自転車での移動が捗った。
 
「お昼……ホテル戻ってラウンジ行く?」
「えー、別のところがいいわぁ」
「ですよねー……」
 
と、昼食は園内もう1つのホテル「ホテルアムステルダム」内の「A Coeur Ouvert」で、ランチブッフェ。
 
夜はフレンチフルコース予定だから、ブッフェとか止めようよーと私は思ったのだけれど、母が乗り気だったので付き従った次第。
 
でも、2700円のランチブッフェ、案外と良い感じで、目の前で次々焼き上げていく「ハーブでマリネした雲仙豚の鉄板焼き」があったり(ソースはオニオンとガーリックの2種類)、皿うどんがあったり。
 
ビールを貰って、肴にぴったりな「佐世保で水揚げされたヒラマサの刺身」「嬉野名物 温泉湯豆腐」「春キャベツの中華風サラダ」「炙り赤エビと春野菜のサラダ バルサミコ風味」「トマト風味のフォカッチャでサンドした雲仙豚のリエット」あたりを貰いつつ、シメのカスタードプリンやでこぽんタルトまで楽しんできた。
ホテルのお部屋で
 モンブランタルト
 コーヒー
午後もたらふくチューリップを見て歩き、午後2時過ぎに自転車返却してお部屋に帰還。
 
「お部屋でケーキ食べたいの!」
という母のリクエストで、ホテルロビーで売られていたモンブランタルトを2つ買って部屋に戻り、部屋のネスプレッソでコーヒー入れてダイニングテーブルでケーキもぐもぐ。
 
甘さしっかりめのケーキで、マロンクリームの味も良い感じ。思った以上に美味しかった。
ハウステンボス「ホテルヨーロッパ」内「DE ADMIRAAL」にて
 Prelude w/ワインペアリング \12800
そして夕飯は、ホテル内のフレンチレストラン「DE ADMIRAAL」で、一番軽めのコースのフランス料理を。
 
幸い、このお店は同内容でボリューム軽め(お値段はちょーっと安いくらいだけど)の設定もあって、母はそれにしてもらった。魚や肉の量が半分、といった感じで、めでたく私が手伝うことなく母も完食。
 
前菜4皿、魚料理肉料理にグラニテつき、更にチーズつき……と、久々のどっしりフルコースだった。
 
真鯛がシンプルな炭火焼きだったりして、あまり奇をてらった感じではなく、食べやすいフレンチ。
今日の内容はこんな感じだった↓
 
  • アミューズ 人参のピューレとコンソメジュレ 雲丹を添えて
  • イタリア産ミルクフェッドのテリーヌ ビーンズとモッツァレラチーズのサラダ
  • 貝類と山菜を海藻のジュレと共に 白ブドウ風味の泡を添えて
  • 白いんげん豆と甘酒のスープ カプチーノ仕立て
  • 長崎産真鯛の炭火焼き 春野菜のバリグール風
  • 薔薇のグラニテ
  • イベリコ豚セクレートのグリエ そのジュと香草風味のバター アスパラガスとタケノコと共に
  • 木苺香るピスタチオとチーズのミルフィーユ仕立て 濃厚なキャラメルアイス添え
  • かわいい小菓子
  • コーヒーまたは紅茶
 
ちょっと残念だったのは、貝の前菜の上に乗ってるのが「白ブドウ風味の泡」で、続くスープも「カプチーノ仕立て(ミルク味)」で、「泡ダブルかよ!」となってしまったこと、かなぁ……。もうそろそろ"泡"のブームは終わっていいと思うのね……(私があまり好きじゃないだけだろうけど)。
 
ラウンジで何度か飲んでいて思ったけれど、ここのスープはぽってり系の「ちょっとゆるいピュレ」みたいな感じ。スープっぽくはないのだけれど、これが案外良い感じ。夕飯のいんげん豆のスープも、ぽってり系だった。アミューズの人参のピュレも、「ああ、うん、あのスープみたいだ」という感じで。
 
母はグラスワインを単品で貰いつつ、私は「スパークリングワイン、白ワイン(重めのシャルドネ)、白ワイン(軽め)、赤ワイン」の料理に合わせたグラスワイン4種がやってくるペアリングコースにしてみた。やけに酸が強かった赤ワインはあまり好みな方向ではなかったものの(こってりした豚には合ってたかな、確かに)、他は美味しかった。
 
メインディッシュでうっかり赤ワインを飲み干してしまって、その後にチーズがやってきたものだから、重めの白ワインを追加で貰ってしまったりして。
 
重めデザート(母はフルーツ盛合せ)の後のプチフール(マドレーヌ、プチマカロン、苺、チョコ菓子、フルーツゼリー、サブレ)も平らげて、その後は「まだ間に合う!」とイルミネーションを見に再びハウステンボスへ。
 
きらきらぴかぴかの「光のオーケストラ ジュエルイルミネーションショー」を首尾良く見て、あとは部屋でのんびりしていたのだった。
 
そういえば、今日は朝以降全然ラウンジに行かなかったね、という……(もったいなかった……)。

2017年3月13日月曜日

ハウステンボスに来ましたよ

羽田空港内「ロイヤルコーヒーショップ」にて
 フレンチトースト
今日から4日間、母と2人で九州旅行。
 
今なら息子を放置しても学校に遅刻する云々とかの心配は要らないし、気候的にも悪くない時期でもあるしなと、もうここ10年以上「一度行ってみたいの、泊まってみたいの」と母が言い続けていた場所へ母を連れて行くことにした。幸い、マイルもそこそこ溜まっていて、母も私も「自分の分の交換マイル分くらいは持っているわ」という状況だったこともあり、飛行機代もかからず行けることに。
 
昼過ぎに長崎空港に着くJAL便の予約で、搭乗の2時間近く前にうっかり空港に着いてしまったので、「どこかでしっかり朝御飯食べちゃいましょう」とモーニング営業をしていたコーヒーショップでフレンチトーストを食べていった。
 
ソーセージやベーコンつき、バターたっぷりシロップたっぷり。
ハウステンボス「ホテルヨーロッパ」内「ANCHORS LOUNGE」にて
 島原じげもん豚のカツサンド セット \2100
     紅茶(ダージリン)
で、長崎空港からは予約してあった無料シャトルに乗り、午後1時半、「ハウステンボス」内の「ホテルヨーロッパ」に無事到着。
 
「ハウステンボス行ってみたい」「ホテルヨーロッパ泊まってみたい」が、母の長年の夢だったのだった。じゃあ、まあ、頻繁に来られる場所でもないし、良い部屋にしてしまいますか、と、予約は61平米のジュニアスイートタイプのラグジュアリーツイン、クラブラウンジ権つき。
 
あいにく早めのチェックインというのは難しいみたいで、そして私たちは昼御飯を摂るタイミングがなかった(パン持ってたけど、送迎シャトル内での飲食はご遠慮ください、とのことで……)ので、たいそう腹ぺこ。
 
「15時まで待っていたら、ラウンジでアフタヌーンティーが出てくるらしいよ?」
「由紀ちゃんは待てるの?私は待てないわよ」
「……でーすよねー……うん……」
 
と、我慢できない私たちはホテルロビーにある「ANCHORS LOUNGE」で、カツサンドを半分こして食べたのだった。
 
「島原じげもん豚のカツサンド」なる、なんだかすごいカツサンドは、コールスローサラダが挟んであるリッチな味のもの。カツ自体には適度にソースも染みていて、こんがり焼けたトーストタイプのパンもとても美味しかった。
 
中庭には園内を結ぶ船の発着所があり、そしてホテル内はチューリップフェアということで花だらけ。折良くラウンジでは生演奏のピアノや歌手が出てきてのオペラ曲演奏まで流れてきて、なかなかの雰囲気だった。
 
思った以上に、なんというか、「ちゃんと異国の雰囲気」。
仮面舞踏会のシーズンでもあるゆえからか、スタッフさんは全員「オペラ座の怪人」のマスカレードで出てくるような派手な衣装を纏っている。色々とすごい。
ハウステンボス「ホテルヨーロッパ」内クラブラウンジにて
 アフタヌーンティー
 スパークリングワイン
 紅茶(ダージリン)
そして、15時を待って「クラブラウンジ」でチェックイン手続きしながらの、アフタヌーンティー。
 
このホテルはクラブフロアの設定がなく、普通の部屋の予約にオプションとしてクラブラウンジ利用の権利をつけるというスタイル。1日限定たったの6組で、朝食、軽めの昼食、アフタヌーンティー、夕方の軽食、お休み前のお飲み物……と、ほぼ1日中何らかのサービスが用意されているのだそう。利用はもちろん無料。昼からお酒も飲めちゃう。
 
……で、たいていどこもそうだから、このホテルのクラブラウンジもほぼほぼセルフサービスなのかと思ったら、色々と手厚いサービスなのだった。
 
セルフで好きなものを飲めるようにはなっているけれど、「お飲み物はいかがしましょうか」と聞いて持ってきてくれるし、アフタヌーンティーは「ただいまご用意致しますね」とスタッフさんが持ってきてくださったのは、なんとびっくり三段重ね。
 
あーしまった、さっきのカツサンド明らかに不要だったわ、ていうか今これ食べたら夕飯ほとんど要らないわ……と思いつつ、しっかり食べてしまった。スパークリングワイン飲みつつ。
 
最下段は4種のスコーン(プレーン、チョコ、抹茶、バラ……かな?)とクリームとベリーのジャム。
 
中段は、かぼちゃの冷製スープと、クロワッサンのサーモンチーズサンド、卵サンド、くるみパンのツナサンド(けっこうボリュームある……)。
 
上段は、口直しの柑橘のゼリーと、抹茶のオペラ、りんごのタルト、チョコ系焼き菓子2種類、紫蘇マカロン(!)とピスタチオマカロン。
 
クロテッドクリームだけが、
「ホイップクリームとヨーグルトを合わせたものになります」
という説明つきで出てきて(実際そんな味で)、「んんんんん?」となったけれど、それ以外は幸せなアフタヌーンティーだった。九州は酪農王国でもあるんだから、クロテッドクリーム作れるメーカー、ありそうなのに……ねぇ……?(ナカザワと、最近はタカナシも作るようになったらしいのにー)。
 
とりあえず、たいそうお腹いっぱい。そしてほろ酔い。
 
部屋で荷物開いてちょっと休んだ後、夕方からのチケットを買ってハウステンボス園内をぷらぷら歩いてみた。仮面つけないと入れない仮面舞踏会エリア(エリア入口でマントも貸してくれる)があったりして、なんだかすごい。そして園内、フェア中につきチューリップだらけ。
 
母と2人なのでアトラクション系はほとんど興味無い(だんなと息子が一緒だったら行くだろうアトラクションはいくつもあるのだけれど)ので、雰囲気楽しみつつ、ぷらぷら。
ハウステンボス「ホテルヨーロッパ」内クラブラウンジにて
 夕方の軽食
 スパークリングワイン
 
ハウステンボス「ホテルヨーロッパ」内「ANCHORS LOUNGE」にて
 ナイトコンサート
     ウィスキーロック \150
     生チョコレート \600
で、結局、夕飯時までお腹が空かなかったので、ラウンジでの軽食で終わりにすることに。
 
セルフサービスでおつまみ色々、それに加えて個別リクエストでスープとステーキを持ってきてもらえる。夕飯のスープはコーンポタージュ。試しにと頼んでみたステーキは、長崎和牛ヒレ肉、赤ワインソース。野菜もたっぷり。ステーキの肉は小さめだったとはいえ、「え?"軽食"だよね?」と確認したくなるほど充実ぶりだった。
 
1人分ずつ盛られた生ハムフルーツ(フルーツはパイナップルとメロン)、スモークサーモン、サラミ、ミックスリーフのサラダと季節野菜のサラダ、カマンベールチーズ、クリームチーズ、トマトのブルスケッタ、クロックムッシュ、ベーコンときのこのクリームソースのペンネ、パン類、フルーツやデザートも数種類……という感じ。
 
ラウンジのすぐ近くに、このホテルのメインダイニングのフレンチのお店があって、料理はそこから運ばれてくるみたいだった。だからステーキもペンネも、「間違いのない味」という感じ。
 
他のお客さんは、いても1組、せいぜい2組という感じだったから、静かでのんびり、とても快適。
 
そして、午後8時半過ぎからホテルロビーで「ナイトコンサート」があるとのことで、行ってみることにした。本来「ミュージックチャージ」が3000円必要なところ、宿泊車は必要無いとのこと。ただしワンドリンクの注文は必要だそう。
 
もうお腹いっぱいだから、量のある飲み物は欲しくない……と、ウイスキーロック舐め舐め、生チョコレート齧りつつコンサートを楽しんできた。
 
前半は男女オペラ歌手が登場しての、ピアノ演奏つきの5曲。後半はハンガリー奏者のピアノ、バイオリン、チェロのトリオでクラシック中心の8曲。前半のTime To Say Goodbyeとか、後半のハンガリー舞曲第五番、Libertango(Astor Piazzolla)あたり、たいそう楽しかった。シメはツィゴイネルワイゼン。
 
最後に奏者たちが各テーブルにいそいそと自費出版CDを売りに来る(1枚2000円)のには笑ってしまったけれど(そして素直に買ってしまう母……)、思いのほか充実した夜になり、就寝は23時。つーかれたー。

2014年12月8日月曜日

長崎名物、卓袱料理

「ドーミーイン長崎」にて
 朝食ブッフェ
「ビジネスホテル価格だけれど大浴場がある」「ベッドの横に小さな畳スペースがついている部屋もある(今回はそういう部屋じゃなかったけど)」ということで、我が家のお気に入りチェーン宿「ドーミーイン」、ビュッフェ朝食が凝っているのも魅力の一つ。
 
ご当地料理が数品含まれているのが常ということで、長崎のこの宿は「ミニサイズ皿うどん」「回転大皿卓袱風」「ハトシ」「中華粥」の用意があったりした。おお、お総菜が卓袱料理風に盛られておる……と愉快な気分になる私。中華粥は、ホテルのすぐ近くに中華街があるからかなー、と。
 
「ハトシ」は「蝦多士」、海老すり身をパンで挟んで揚げたもの。皿うどんは、3口分ほどの麺が小皿に盛られた状態で並んでいて、セルフであんをかけるようになっていた。やっぱりこれをいただくよね、と、今朝は皿うどんと中華粥を中心に、長崎さつま揚げ、温泉卵、海老蒸し焼売などをもぐもぐ。デザートになぜか杏仁豆腐までもぐもぐ。朝からしっかりいただいてしまった。
今日のメインイベントは、午前中の「軍艦島上陸クルーズ」!……なんだけど、今日は朝からけっこうな雨。
 
スマホから確認すると、午後にはすっかり晴れるみたい。軍艦島上陸時には多少小雨になるかなー……という予想で、「うん、だいじょぶだいじょぶ、上陸する頃には土砂降りじゃなくなるよ!」と楽天的な私たち。
 
ホテルで傘が借りられたのでそれを持ち、路面電車の1日券を買って、長崎港を目指した。
 
クルーズ船は、数台の観光バスがそれに合わせてやってきて、けっこうな混雑。早めに到着していた私たちは客室内の左側窓際の席に座ることができたけれど、2階デッキが雨で使えないこともあって客室はぎゅうぎゅう詰め。室外の吹き抜けの席に座ってもなお席が足らず、通路に板を渡してお客を座らせるまでに。「のどか」とは言いがたい状況で、船は軍艦島に向けて出発した。
 
……が、途中から海はかなりな荒れ模様。雨はだんだん弱まってきているものの、波の高さは絶好調で、横からの波が客室の窓にまでかかるほど。「どっかの南の島のマングローブツアーだかの帰りに、こんな感じになったことあったよなー」と、この手の船はけっこう平気な私(だんなと息子も乗り物酔いには強いタイプ)はのほほんとしていたけれど、年配客が多いツアーバス客あたりが次々とグロッキー状態に。
 
軍艦島に辿り着く前に、「こんな状況は慣れてます」という風に、船スタッフがてきぱきと
「ドア開けて換気しますね!」
「ご気分悪い方は上着脱いで!暑いと余計具合悪くなります!脱いだ上着は首に巻くと良いです!」
「後ろの手洗いで吐かないでくださーい!詰まりまーす!」
「エチケット袋欲しい方は!他にいらっしゃいませんか!」
と、なかなかに阿鼻叫喚な状況。
 
これで上陸できればまだ良かったのだけど、軍艦島まで近づいて船着き場にロープを投げて、なんとか接岸を……と試みたところ、1m以上の幅で大きく上下に揺れる船。横にも揺さぶられて、船の左脇腹をしこたま岸壁にこすって「ガリッ!」とイヤな音がしたところで、これはダメだと船長判断で
「上陸は断念せざるを得なくなりました」
ということに……。
 
後にこちらのサイトで見たところによると、
 
軍艦島上陸に関しては、天候と安全基準を満たさないと上陸が出来ません。
天候基準をクリアする日数が年間100 日と想定されています。
 
桟橋の利用を禁止する場合の基準
1. 風速が秒速5 メートルを超えるとき
2. 波高が0.5 メートルを超えるとき
3. 視程が500 メートル以下のとき
※上記範囲内においても、見学者が安全に下船できないと船長が判断するときは、桟橋を利用しないものとする。
 
という感じらしく、「そりゃ無理ですわー」という感じ。明らかにこの時、波高は「0.5 メートル」どころじゃなく、その3倍はゆうにあったかなと思う。軍艦島上陸は、なかなか難易度が高いイベントであるらしかった。
 
そんなこんなで、軍艦島全景を眺められる場所に船を止めての船上からの見学……ということに。一時的に2階デッキに出られる配慮をしてくれたものの、客室はぎゅうぎゅうで窓際の席から出ることは断念せざるを得ない状況で、雨と波の水滴がついた窓にへばりついて「見える!見える、けどー!」という感じでの見学になったのだった。幸い、船左側を島側に向けて長いこといてくれたので、たっぷり眺めることはできたけど、内側に座ったお客さんは、「ただ揺れる船に乗って3時間気分悪くなっただけ」という感じになったではないかなと。
 
船はますます揺れて、阿鼻叫喚度も増す一方。長崎港に戻る前に最寄りの「高島」で30分ばかり停泊(石炭資料館でガイド案内があったそうだけど、私たちはめんどくさくて船の近くですぐ戻れるように待機してた)したところ、お客さんの半数ほどが顔色悪くゾンビのようになっていた。
 
「よく、こんな感じに荒れるんですか」
とその際に船にスタッフに聞いたら
「いやいや、もーっとすごい日がいっぱいあるよー」
だそうで。
 
軍艦島の暮らしは、良いところもあり不便なところも……という感じなのはガイドの説明や船内で流れたDVDで理解できたけど、想像以上に「孤島」になる状況も多々あったんだろうなと思った。こんな荒れる海の中で暮らすって、どんな感じだったんだろ。
長崎「富貴楼」にて
 ミニ卓子料理 \6480
 瓶ビール
……で、12時半頃に解散になって、そこから路面電車に乗って目指すは老舗料亭「富貴楼」。
 
長崎の伝統料理「卓袱(しっぽく)料理」がいただける料亭。宴会料理のスタイルなので、2人用、3人用といった少人数用の用意はしてくれないお店が多く、多くが「4名様から」といった感じ。
 
このお店は午後からの通し営業で、3人用の卓袱料理(特に昼は「ミニ卓子」というそこそこ手軽な内容で支度してくれる)もあるとあり、しかも創業明暦元年、店名は時の内閣総理大臣、伊藤博文が来店の折に名付けたものという有形文化財の建物を有するお店。これだ!という感じで予約しておいた。
 
なんとも雰囲気のある、天井低め、階段急な昔の建物。高台にある座敷からの眺めも良く、そこに次々大皿が並べられた。でも、給仕から「おひれをどうぞ」と吸い物を勧められるまでは他のものは口にしてはいけないというしきたり。
 
おひれ(お鰭)は、鯛に羽二重餅、椎茸、青菜などが入った、「ミニ雑煮のようなもの」とのこと。
「"当店の味"はこんな感じです」という紹介もあり、「お酒の前にこれをお腹に入れて酔いすぎないように」という気遣いもあり、「お客様一人に魚一匹使いましたという熱烈歓迎」の意もあるそうで。
 
あ、おだし美味しい……とゆるゆる啜っていたら、
「おひれを食べないとビールもあげません」
と言われて笑ってしまった。「おひれ」を全部平らげるまでは、本当に他のものを口にしてはいけないんですって。
 
で、テーブルに並んでいるのは4つのお皿。「前菜」にあたる冷菜たちで、鰹のお刺身、フカの湯引き(もみじおろし&ポン酢で)、焼きカマス、鶏肝しんじょ、カステラ(甘くはない、固いはんぺん的なもの)、海くらげ山くらげの和え物。
 
「ミニ卓袱」ということでボリュームは若干軽めで、続く温かい皿は「蓮根餅・海老しんじょ・海老・いんげん・もみじ麩」のくずあんかけ、更に「東坡肉と焼きししとう」、そして「御飯とおぼろ豆腐」。最後は「洋梨の赤ワイン煮」「梅椀」。梅椀は、桜の花の塩漬けと紅白のお餅が入ったこしあん汁粉。
 
「……つまり、雑煮で始まって汁粉で終わる、と」
「餅好きか!」
という感じの卓袱料理なのだった。
 
おだしの味も良かったし、こっくり煮られた東坡肉もなかなかの美味。でも、蓮根餅の入った鉢が一番美しかったし好みな味だったなー。おぼろ豆腐をざくざくかけつついただく御飯も、ついついお代わり。
 
料理の出てくるタイミングはけっこう早くて(最初の皿、お腹空いていたものだからとっとと皆で食べてしまって「あら、お早い!」と驚かれたので、配膳のスピードを上げてくれたのだと思う)、さほど時間がかからず、スムーズにいただけた昼御飯。
 
その後の予定は特に考えていなかったので、「どうしよ」「長崎らしいところ……でもすごく時間があるってわけじゃないし」と、この界隈で行けそうなところを訪れてみようということで、「諏訪神社」詣でからの「亀山社中記念館」からの「出島」。
 
これという予備知識もなく歩き回り、「坂本龍馬は当時にしてはかなり背が高かった(173cm)」とか「"雰囲気イケメン"だったっぽい」とかそんなことを知ってみたり。1時半から昼御飯、5時に夕御飯という無理めなスケジュールだったにも関わらず(6時過ぎには空港に向かう必要があったから、5時以降なら空港で夕飯にしなきゃいけなかった)、これでもかと歩いたので案外空腹になってしまったのだった。結果的にめでたしめでたし。
長崎中華街「江山楼」
 上ちゃんぽん \1000
長崎土産、中華街で「麻花兒」を買わなければ!ということで人気店「蘇州林」で買うべく中華街へ。
 
横浜中華街を想像すると、その1/10ほどの規模しかない、とても可愛い中華街。製麺屋さんで常温保存可能なちゃんぽん麺も買って、時間ありそうだねと夕飯は「江山楼」で。
 
「かた焼きそばじゃなく、ちゃんぽん麺の皿うどんが食べたいんだよー」
とだんなが言っていて、この店にはまさにそれ(皿うどん(太)というのがそれだそうで)があったので、これ幸いと入ってみた。元々「ちゃんぽんが美味しいお店」とチェックしていた数店の一つでもあったし。
 
ちゃんぽんは「ちゃんぽん」「上ちゃんぽん」「特上ちゃんぽん」の3種類。特上はボリュームもすごそうだし、ふかひれも乗ってるし(別にふかひれは要らない……)、そこまですごいものでなくてもと、肉団子が乗って魚介もたっぷりな風の「上ちゃんぽん」にしてみた。ちゃんぽん麺やちゃんぽんスープにはいまいち興味のない息子は炒飯で。
 
このちゃんぽん、スープがびっくりするほど美味しかった。見事に白濁したスープはとろりと粘度もあって、とんこつラーメンのスープのような濃厚さ。でも脂っこくなく肉と魚と野菜の上品なだしの味だった。「ちゃんぽんのスープって、化学調味料味がするのは仕方がない」くらいに思っていた(リンガーハットの味が私にとって「フツーのちゃんぽんの味の基本」だったから……)から、「わ!めっちゃ美味しい!」と、びっくり。
 
キャベツたっぷり肉も魚介もたっぷり、紅白の独特な長崎かまぼこも入り、なんというか「これぞちゃんぽん」という感じのちゃんぽんだった。最後の最後に美味しい本場のちゃんぽんが食べられて大満足。交換して食べた、だんなの、ちゃんぽん麺を使った「炒め皿うどん」もまた違った風で美味しかった。
 
空港行きのバスにもすんなり乗れて、夜の飛行機で羽田に帰還。
初めての中津や別府温泉、私は二度目(最初は母とのツアー旅行だったからあんまり記憶にない)の長崎、どこも楽しかったし、「やっぱり由布院温泉にもいってみなきゃ」「俺は豊後の転車台が見たい」「あとあれだ、今度こそ軍艦島上陸」と、次回の宿題が沢山。また行こう。

2014年12月7日日曜日

別府から長崎へ

別府「おにやまホテル」にて
 朝食ブッフェ
昨日は早起きしたこともあって、早々に疲れて布団に入ってしまったところ、案の定超早起きの私。
 
昨夜のうちに男女の暖簾が入れ替わっていた大浴場に行ってみたら、とんでもなく広い露天風呂に入ることができて、朝からご機嫌な私。このホテルにして良かったなーと思いつつ、存分に手足を伸ばして長湯してきた。
 
朝御飯はブッフェスタイルで、パンやコーヒーの用意もあるもののおかずの多くは和風寄り。
 
鯖の塩焼き、玉子焼き、肉じゃがに青菜のおひたし、御飯と味噌汁……と、しっかり「和朝食」を堪能した。今日は9時頃にチェックアウトして別府満喫からの長崎移動。
別府「海地獄」にて
 温泉たまご
 地獄蒸し焼きプリン
午前中は、「別府温泉保養ランド」からの「海地獄」。
 
保養ランドは、別府温泉でも(世界でも?)ここだけの、濃厚こってりな泥風呂が楽しめる温泉。ただし清潔度や設備に期待してはならず、なによりも敷居が高いのは「混浴」ということ。泥湯だから、入ってしまえばもう何も見えないものの、風呂を移動するのにバスタオル巻きで男性エリアの脇を通らなければいけなかったり、色々難易度は高いらしい。女性の裸お目当ての不埒な輩も少なくないとか。
 
でもでも、その泥は素晴らしいらしく、難易度高めの「奥の露天」の泥は本当に素晴らしいらしい。美白効果あり、吹き出物にも効果あり、とのことで、不安と好奇心を天秤にかけて「いや、でも行きたい、行っておきたい」ということに。
 
バスタオルのレンタルはなく、現地で販売はしているものの高めのお値段、しかも一度使ったら使い物にならなくなる(泥が取れない、匂いも取れない)と聞いていたので、事前に100円ショップで薄っぺらいバスタオルをまとめ買いして持参した。
 
これでもかと下調べしてから望んだわけだけど、案ずるよりなんとやらで、覚悟していた分もあって充分楽しめた泥風呂。
朝イチでとっとと向かったからか変な人もいなかったし、女性客も案外多かった。
「で、"奥の露天"ってどこよー!?」
と若干迷ったけれど、「丸見え」と言われていたコーナーにはちゃんと目隠しのバスタオルがかかっていて、それも心配要らない感じで。
 
足をつけると一気に膝くらいまで沈み込むものすごい泥の深さで、周囲の草木の枝などが混じってはいるものの、滑らかな泥はとても不思議な触感。春先にノミにくわれてその跡があちこち残っていた足にこれでもかと泥をすり込んで、「私はカバですか?」という勢いで泥と戯れてきた。
 
ここで染みこんだ硫黄臭さは、結局翌々日になっても残っていたりして。
 
その後は「温泉のハシゴも良いけど、せっかくだから"地獄"も見ていく?」
と「海地獄」へ。綺麗なブルーの温泉を眺めて、やたらと熱い足湯を堪能して、最後はプリンとゆで卵。プリン、すごく大きくて濃厚な味、かたまり具合も完璧で、期待以上に美味しかった。
別府「明礬うどん」にて
 とり天うどん
お昼はこの界隈でさくっと軽く食べようかと、ちらりとスマホで調べて「明礬うどん」というお店に行ってみることに。うどんなら息子も好きなメニューだし、と。
 
「なんと、"とり天"があります!」
「……あはは、昨日"しばらく鶏の唐揚げは食べなくていい"って思ったけど、普通に今食べたいよ、とり天」
「俺は昨日から、"明日また唐揚げ喰えって言われても喰える"って言ってたから、俺の唐揚げ愛の方が上だな!」
などと言いつつ、私もだんなも「とり天うどん」。どれだけ揚げ鶏が好きなんだろう私たち。
 
うどんは手打ちだそうで、やや細めの麺は断面がスパッと四角。だしの色も薄い、とても綺麗なうどんだった。ちゃんと美味しい。
 
セルフサービスで揚げ玉入れ放題、お茶や水もセルフで、そしてそれらが乗る中央のテーブルにはおでん鍋も。ついつい牛すじ串と餅巾着を貰ってしまって、それをつつきつつのんびり昼休憩にした。
 
そして午後はまた温泉!と、「湯の里」の大露天岩風呂!
乳白色の硫黄泉で、別府一の高台にあるたいそう眺めの良いお風呂だった。温度もほどよく、設備もちゃんとしていて、素敵素敵。
別府駅「B-Passage」内フードコート「元祖からあげ天」の
 骨なし
 パリ皮
ビール
 
「ゆふいんの森」車内にて
 ゆふいん燻家ソーセージ \570
 ゆふいん燻家スモークチーズ \410
 山荘無量塔 Pロール \470
 草庵秋桜 女将の手作りチーズケーキ \430
 草庵秋桜 特製プリン \360
 生ビール 2×\410
 ゆふいんサイダー \260
で、最後にさらっと「血の池地獄」も見て(これはちょっとがっかりだった……)、別府駅前でレンタカー返却して数十分余った時間で駅ビル内フードコート「元祖からあげ天」でちゃっかり唐揚げも食べてしまいつつ、「特急ゆふいんの森」乗車。
 
リゾート特急「ゆふいんの森」は、ディーゼルカー。窓の外には列車が吐き出す灰色がかった煙が時々見えて、エンジン音はいつも乗る電車とは違った感じ。1編成に2ブロックしかないからと、1ヶ月前に気合いを入れてとったテーブル付きのボックスシートはちょうどビュッフェコーナーの隣にあって、売り切れないうちにとビールやおつまみ、デザート類を買い込んだ。
 
乗務員さんたちのユニフォームやサービスもたいそう良い感じで、そのサービスはグリーン車並。マメにゴミを回収にしに来てくれ、キャンディーを配ってくれたりということも。
由布院の美味しいお店のデザート類やおつまみはどれも美味しく、生ビールはヱビスだったかな。
 
道中、「旧豊後森機関庫・転車台」の脇を通って、たまたまそれを見ることができた(廃墟みたいな建物が見えて「なんかすごい廃墟があるよ」とだんなに伝えたらそれだった)だんなは何やら大喜びだった。なんでも転車台、現存するのは豊後のこれと京都にあるものの2つだけなんですって。
 
全号でこのタイミングしかないと言っていた(多分)、「ゆふいんの森」同士のすれ違いもあったりしつつ、列車は無事に乗換駅「鳥栖」に到着。乗り換え時間が数分しかないので焦りつつ階段を上り下りして特急「かもめ」に乗り込んで、一路今日の目的地、長崎へ。
 
黒い車体787系 の「黒かもめ」、普通の指定席なのに席は広々で居心地の良い特急だった。新幹線並の快適車両で、長旅もさほど疲れず、夜7時半に長崎到着~。
長崎「ツル茶ん」にて
 昔なつかしトルコライス \1080
 ハーフミルクセーキ \350
今日のお宿は「ドーミーイン長崎」。ささっとチェックインした後、「ここからなら歩いて行けるね!」と長崎の老舗喫茶店「ツル茶ん」に赴いて、長崎といったらこれでしょ!のトルコライス&ミルクセーキの夕御飯。
 
トルコ料理とは全く関係のないトルコライス、これという定義はないらしいけれど、基本的には「ピラフ(ドライカレー風も有)、ナポリタンスパゲティ、ドミグラスソースのかかった豚カツ」という組み合わせが一般的、なのだとか(トルコライス - Wikipediaより)。
 
このお店には、でも、トルコライスメニューが10種類近くもあって、どれも美味しそうで迷ってしまった。息子はオリジナルメニューの「トルコ三四郎」(牛ヒレ和風ステーキに和風クリームスパ)を頼んでいたけれど、私とだんなは基本に忠実に「昔なつかしトルコライス」(ポークカツ、カレーソース)を。
 
やや薄味でバターの香りのナポリタンスパゲティ、その脇にコーンなどが入ったピラフ。ピラフの上にどどんとトンカツ、その上からはカレーがたっぷり。そして野菜サラダ、という構成のトルコライスだった。
 
「ゆふいんの森」で、おやつというにはちょっと豪華すぎるあれこれを食べていたから、「トルコライス、完食できないかもしれない……」と思っていたのに、揚げたてのカツはさくさくだし、ナポリタンも良い存在感。「カレーのかかったピラフ」というのもじんわりとくる美味しさで、一口も手伝ってもらうことなく完食できてしまった。おいしー♪
 
そしてシメにミルクセーキ。九州だというのに昨日の中津では小雪が舞い散るくらいの寒さ(ぶっちゃけ、房総の千葉の方があったかいよねこれ、と思った今回の旅行……)だけど、やっぱり食べておきたいよねと、ハーフサイズがあったのをこれ幸いと、家族皆でいただいた。
 
長崎のミルクセーキは「飲み物」というより「食べ物」。
「固めのシェーク」というか、食感としては「コンビニなどの店頭で売られている、ソーダやコーラ味のシャリシャリドリンク」が一番近い感じ。シェークほどアイスクリーム寄りではなくてどちらかというとシャーベットな食感の、でも卵と牛乳がたっぷりの味わい。
 
「おお!……やっぱり食べ物なんだね、これ」
「そうなのよ、デザートなのよ」
リンガーハットなどで既にその存在を知っているだんなは「そうそうこういう感じなんだよ」と頷いていたけれど、私と息子は初体験。冬でも美味しいミルクセーキだったけど、お店を出るとさすがに寒かった。
 
ダッシュで宿に帰って、ドーミーインならではの大浴場で温まった後は早々に就寝。旅行先ではたいてい早寝早起きの我が家……。