2019年8月8日木曜日

真夏の料理教室と

ラベンダーの紫と涼やかな緑が映える、ウィークエンドシトロン。爽やか!
※今日の写真はクリックすると大きくなります※
バタートースト
バイエルンケーゼ&目玉焼き
和歌山県産バレンシアオレンジ
アイスカフェオレ
朝食は、バイエルンケーゼを軽く炙って目玉焼き添えて、イギリスのバターを塗った「アンデルセン」の長時間発酵食パンを。
 
これは洋風の"ポーク卵"だね?なんてだんなと話しながらもぐもぐ食べた。
 
たくさんたくさん買ったはずのランチョンミートの在庫がもうすっかり無くなってしまったので、こんど銀座に行ったら「わしたショップ」を見てくるかな、と画策中。オキハムの小さな使い切りサイズのポークがとっても使いやすいのよね。
玉緒さんのお料理教室
 タコと冬瓜の冷たい前菜
 スパゲッティ レモン風味のタコのラグー
 ペンネリガーテ タコのラグー(ポモドーロ)
 鮪のコトレッタ フレッシュマスタードのソース
 ラベンダー風味のウィークエンド・シトロン
 白ワイン(Kettmeir ゲヴルツトラミネール)
 白ワイン(Kettmeir ミュラー トゥルガウ)
 コーヒー(猿田彦珈琲 大吉ブレンド)
今日も殺人的な猛暑の中、当初人数が少ないからとお誘いいただいた、田中玉緒さんの料理教室に。
 
蓋を開けてみれば、生徒さんの御家族やオリーブオイルソムリエの方などもいらっしゃって、イレギュラーな顔ぶれながらとても賑やかなレッスンになった。
 
食卓の鉢にはミントと氷がたっぷりで。 今日はお肉無しの魚介尽くしで、この猛暑でも食欲を唆らせてくれるレモンやマスタードの爽やかさや辛さで食欲増進のメニュー。
 
この時期は花屋さんの品揃えが本当に悪くて、と嘆いていらしたけど(もう本当に、私の地元でも仏花だらけ……)氷を満たしたガラスの器にミントとラベンダーの花束と、と、見た目も香りも涼やかな素敵なテーブルを仕立ててくださっていた。
 
だしを含んだ冷たい冬瓜は夏の御馳走。 柚子の香りと蛇腹きゅうりがほんのり和風のテイストな冷菜が、今月のスターター。
 
鶏のだしで煮た冬瓜とタコをきりりと冷やし、その鶏スープを寒天とゼラチンでそれぞれ固めたものが添えられて。
 
ぽくぽくとした食感に固められたスープは冬瓜とだまし絵のように器に収まっていて、見た目も食感も楽しい一皿だった。
 
鶏スープは濃いめに取ればそのまま煮凍りのようになってくれるし、これは家でも復習しやすそう。冬瓜、大好き。
 
ソフリットたっぷりで野菜も摂れるタコのパスタ。こちらはレモンの風味。 レギュラー面子ではないしと、こちらも遠慮なく作り方について質問を重ねてしまった、イタリアンの基本「ソフリット」をたっぷり使ったタコのパスタを2種類。
 
先日、飴色玉ねぎを作る時はなかなかに重労働だったのだけど、ソフリットは油多めに「煮る」ような感じだから(油分が気になる場合は水を注いで蓋をして蒸し煮にしても)、それほどには、「ずっとくっついて鍋の中をかき混ぜる」としなくても良いそうで。
 
購入したセロリの量に合わせて玉ねぎと人参を揃え、たっぷり作って冷凍保存すれば使い勝手も良く、面倒くさがらずに私もちゃんと作ってみようと改めて思う素敵なプリモだった。
 
スパゲッティーニでいただいたのは、レモンとオリーブの香りでいただくさっぱり味。
 
一般的なポモドーロより野菜たっぷりな配合で。 そしてこちらは定番トマト味のポモドーロ版。
 
多分、お店でいただいたりするのよりもソフリットの分量が多めなのだと思う。
 
野菜たっぷりの優しい味で、タコの風味も濃厚だった。
 
ここまでの料理で合わせていただいた白ワインは、トレンティーノ・アルト・アディジェのゲヴルツトラミネール。オーストリアとの国境近くの地方ということで、蔵名も使っている葡萄もドイツ語名のものの、でも風合いはちゃんとイタリアワインな感じがした。
 
ミネラル感もしっかりある、フルーティーな爽やかな口当たり。後半にいただいたミュラートゥルガウの方が、よりミネラル感があってドライな印象。どちらも美味しかった。
 
フレッシュマスタードが鮮烈なコトレッタはマグロを使って。 そしてメインは、通常は豚肉のところを鮪肉で作った、コトレッタ(≒カツレツ)。
 
最近になって輸入されるようになったイタリア産のパン粉は、粉のようにさらさらで、それをしっかり二度付けした後にやや少なめのオイルでカラッと揚げる。
 
バルサミコ酢を使った甘酸っぱいソースにはフレッシュマスタードが入っていて、このマスタードがぷちぷちと食感も心地良く所謂粒マスタードとは異なる軽やかな辛さと香りだった。
 
鮪に胡麻をまぶして焼くのは度々私も作るけど、こうしてコトレッタにするとまた違った楽しみ方が出来るし、他にも色々使えそう。
 
そうして、食後のお楽しみは「ラベンダー風味のウィークエンド・シトロン」。
 
ネーミングの由来は、平日の間に焼いておいて週末に楽しめるところにあるのだそうで、今朝焼いたばかりの一切れと、数日前に焼きおいたものとの2種類をお味見させていただいた。
 
今日のはふわふわ、少しカステラに似た味わい。しっとりと表面のグラスの水気や甘みが染みて一体になった風な、締まった食感の焼き置きの方が圧倒的に美味しかった。
 
パウンドケーキのように見た目はシンプルだけれど、その実、ベーキングパウダーが入っていない、それなりに技量を必要とするこのケーキ。
 
うっすらとラベンダーの上品な香りを纏うと、一気にお客様向けなよそゆきの風味になるのが面白い。好みで言えばシンプルレモン風味の方に私は傾きそうだけど、でも見た目は圧倒的にこちらが素敵だなと思ったのだった。
 
グラス磨きのお手伝いと称して夕方まで居残ったのを幸い、こうでもないああでもないと写真撮影に勤しんだ私と玉緒さん。少し深めのラベンダー色のお皿に乗せるととっても綺麗。
 
今日も沢山、美味しいものをありがとうございました。
学芸大学「听屋焼肉」にて
 黒毛和牛大満足コース+飲み放題
     \12100→\5500
そして今夜は息子不在ということで、だんなと2人で共同購入クーポンを買ってあった焼き肉屋さんに。
 
日本橋店の「听屋」さんがあんまり素敵で、「あ、焼肉店のクーポンも出てるよ」と買ってみた、学芸大学の「听屋焼肉」。
 
少し早めに着いた私は、「学芸大学はじめてだー」とばかりにいくつかのお店を見て歩き、パンや食材をいくらか買った後にだんなと落ち合った。
 
クーポンを購入したサイトは「PONiTS(ポニッツ)」。
ずっとチェックはしていたけれど、東急沿線がターゲットという、とてもニッチな営業領域で、渋谷以外はなかなか私たちの生活圏にも被らない。
 
でも行ってみれば学芸大学は中目黒からほど近く、移動もそう面倒なものではなかった。何より、思った以上に良いお店。何を食べても美味しかったし、クラフトビール4種類が飲み放題というのもまた最高だった。
 
とてもお洒落な焼肉屋さん「听屋焼肉」。1人1つのロースター! class= カウンター席に通されれば、嬉しいことに1人1つのロースター。
 
こんな感じにお皿もお洒落だし、テーブル下部の引き出しの中にエプロンやトング、食器などが納められているという面白いギミックも。
 
今日は「黒毛和牛大満足コース」に飲み放題がついた、通常1万円超のコースが5500円という内容だった。
 
美味しいクラフトビールをさんざ飲めたし、これは良い内容だったなー。大満足。
 
出てきた料理は、こんな感じ。
 
《前菜》
前菜の盛り合わせ3種
《サラダ》
オーガニックハーブサラダ
《焼物》
・上タン塩
・ネギ塩だれ焼きしゃぶタン
・赤身盛り合わせ
・ホルモン盛り合わせ
・霜降り盛り合わせ
・大判サーロイン7秒焼き 焼きしゃぶ
《温菜》
牛タンのトマト煮込み→牛すじポン酢
《〆》
黒毛和牛スパイスカレー
《デザート》
フローズンヨーグルト
 
クラフトビール4種類は、オンザクラウド(ウィート)、496(IPA)、ブルックリンラガー、本日のクラフトビールは、「ジャズベリー」というベリー風味の甘酸っぱいもの。
 
グラスが小ぶりだったのでくいくい何度もお代わりして、ジャズベリー、ブルックリンラガー、オンザクラウド、496、ブルックリンラガー、オンザクラウド、最後にノンアルコールの夏みかんソーダ……と、たっぷりいただいてきた。どのビールもおいしかった。
 
そして前菜も、ありきたりなキムチやナムルではなく、「ナムル風マリネ野菜」「キムチ風辛い浅漬け」というものだったりして、焼き肉以外の一品料理や御飯ものがあるのもとっても素敵。器もなんだかわくわくするような、弁当箱に収められたセットみたいなのもあった。
 
どーんとお肉6種盛。圧巻! しゃぶしゃぶ風の牛タンと、普通の厚みの牛タンをいただいた後(これもおいしかった……)、どーんとやってきた肉盛り。
 
おすすめのタレで揉まれてやってきたのは、マルチョウ(味噌麹ダレ)、ハツ(ごま醤油ダレ)、ゲタカルビ(ごま醤油ダレ)、極上カルビ(塩胡椒)、サーロイン(スパイスダレ)、カメノコ(塩麹ダレ)。
 
どれも良かったけど……やっぱり私は(私たちは)カメノコみたいなザ・赤身、みたいなのが好きみたい。カレーっぽいスパイスダレもまた美味しかった。もちろん、極上カルビもとろけるようで。
 
衝撃の美味しさ、大判サーロインの焼きしゃぶ! でも、最後にやってきたこのお肉が一番衝撃だったかも。
 
ステーキ肉を透けるくらいにぺらっぺらにカットしたお肉が、金色の皿にうやうやしくやってきて、そして卓上には1人1個の卵黄と一口サイズのおにぎりが碗に入ったものが。
 
肉をさっと焼いて、卵と卓上のタレ絡めて、御飯に乗せてどうぞ、ですって。
 
超高級すき焼きというか卵かけ御飯というか、なんなのこれずるい絶対美味しいやつ!っていうやつ。
 
さっと炙って、もう写真撮ったりする間もなく卵絡めてたれかけて御飯に乗せて一気にぱくっと。これ、あと3つくらい食べても良かった……そのくらい、美味しかった……。ちなみに1枚1100円だそう。
 
「カレーはちょっと多いかもー」とか言ってたんですけどね……飲めましたよね…… 焼き肉の後は温菜の牛すじポン酢(クーポンには牛タンのトマト煮とあったけど、全然問題なしというかむしろこっちで嬉しいくらい)もいただいて、そして最後にカレーライス。
 
「カレーはちょっと多いかもしれない……手伝ってくれる?」
なんて言ってたのに、ごめんなさい。
 
普通にぺろっといけましたすごく美味しかったです余裕でいけました。
 
そぼろ状の細かい肉がどっさりで、添えられた福神漬け代わりのトマトベースのマリネ野菜もさっぱり味で美味しくて。
 
なんならもっといけましたほんとにカレーは危険な食べ物(むしろ飲み物)。
 
このフローズンヨーグルトも良い感じなんですよ。 そして日本橋の听屋でもお馴染みの、フローズンヨーグルトとあったかいお茶を出してもらって締め。
 
コースの締めにしてはたっぷりな分量で、だんなに「ちょっと多い」と言われてちゃっかり貰いながら(こういうものならいくらでも食べられる私……)、甘さ控えめ、少しだけシャリシャリする食感の冷菓で口の中はさっぱりと。
 
このお店、総武線沿線にも出来てくれないかしら。そしたらきっと、食べに行くのに。とりあえず日本橋の听屋さんはすっかりお気に入り。