2011年12月9日金曜日

グラセンで生牡蠣!

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
チーズトースト
カフェオレ
今日はジムに行きます、と早起きしただんなが朝食の準備をしている気配を感じつつ、私もちょっと早起き。
 
食パンがあるのに(=ポップアップトースターで焼けばいいのに)オーブンの余熱をしているようで「なんでかな?」と思っていたら、チーズトーストを用意していた。先日スーパーで買ってきたモッツァレラスライスチーズを乗せているらしい。……いいな、それ。
 
というわけで、息子も私もチーズトーストの朝御飯。
この世から乳製品が消えることは、「鶏肉が消える」「豚肉が消える」事よりももしかしたら悲しいことかも、とすら思っている乳製品好きの私……。
品川 「Grand Central Oyster Bar & Restaurant」にて
生牡蠣(ブルーポイント) 2×\570
ランチ シェフズパスタ \950
シナモンアップルパイ \750
ランチワイン(白) \420
今日は一人お出かけの一日。
 
友達や家族と出かけるのももちろん好きだけれど、「一人で美味しい御飯食べてー、時間あったらあそこ行ってあそこ行って」と考えて思うさま自分のペースで濃厚な一日を過ごすのも大好き。買い物はあまり悩まずに決める方なので、一人の買い物は特にとても捗る。今日は買い物じゃなくて観劇が主目的だけども。
 
先日から「アメリカ飯ブーム」が続いていて、それ以前に「アメリカンパイ渇望」が長く続いていた私。アメリカンパイについては、最終的に「アンナミラーズに駆け込む」もしくは「DEAN&DELUCAでバナナクリームパイ買ってくる」ことで解決するのだけれど、どうせだったらアメリカ飯屋さんでそういうのが食べられないかな、と。
 
で、思いついたのが「Grand Central Oyster Bar & Restaurant」。ニューヨークが本店の、生牡蠣!クラムチャウダー!な素敵なお店。天井や柱の装飾が独特な、赤いギンガムチェックがひかれたテーブルの光景と美味しかった生牡蠣の記憶は今も残っている。
 
日本に支店が出来たときにとても嬉しく思ってはいたのだけれど、生牡蠣価格のあまりの高さ(NY本店の2倍以上という印象……)になかなか足を向けられないでいた。公式サイトのメニューを見たら「苺のクリームパイ」の表記があって、いいなぁ、そのパイ食べたいなぁ、と。
 
ランチメニューは1000円前後とそこそこのお手頃価格で、まぁ1人で行っても場違いということはないでしょう……と、品川店に行ってみた。
 
ランチ自体は軽めにしておこう、と、日替わりメニューらしい「シェフパスタ」がパプリカとベーコンのトマトソースなのを確認してそれを注文。残念ながら、グランドメニューに「シナモンアップルパイ」の文字はあったけど「苺のクリームパイ」の文字はなかった。ありゃ残念……と思いつつ、でもやっぱりアメリカンなパイは恋しいのでアップルパイを頼むことにした。
 
「あと、生牡蠣、ブルーポイントを2つとランチワインの白もお願いします~」
ここに来たからにはやっぱり生牡蠣を、と注文を重ねて、お一人様にしてはやけにリッチな内容になってしまった本日のお昼御飯。
 
クリスマス風景のグラセン。 想像していた以上に、内装までかなりしっかり「グラセン」だった事に感動した。
 
あのテーブルクロスにカーブを描いた柱から天井のライン、そしてフロアの中央には大きなクリスマスツリー。
 
クリスマスツリーを眺めながら、うきうきと牡蠣が来るのを待つ。
 
本店のように「オイスターベイ」「クマモト」「コフィンベイ」……と様々な牡蠣の銘柄が並ぶ中、やっぱり恋しかったのはブルーポイント。2002年当時、ニューヨークグラセンの生牡蠣で一番お安かったのがブルーポイントで、なんだかそればっかり食べていた気がする。当時の価格では確か1個$1.45、日本の今日の価格は1個570円。気軽に1ダース食べられる値段じゃないのがかなり悲しい。
 
で、恭しく、氷を満たした皿に盛られてきた2つの牡蠣が今日の一番上の写真。
小さな紙製カップの中身は赤ワインビネガー、ホースラディッシュ、カクテルソースというお馴染みの組み合わせで、更に卓上にはタバスコ、牡蠣の脇にはレモンが添えられてきている。
 
そうそう、生牡蠣はやっぱりこうじゃなくっちゃ♪と、ホースラディッシュなすりつけつつ、カクテルソースを添えていただいた。うーまー♪
 
日本では、うっかり生牡蠣にあたりかけた事が何度かあって、だからここ数年は情熱的に大量に生牡蠣を口にする事は避けていたのだけれど、やっぱり生牡蠣は好物の一つ。アメリカに住んでいた頃、数日立て続けに1ダース単位の生牡蠣を食べたりしたこともあったのに、アメリカでは一度も牡蠣で体調を崩すことはなかったのだからちょっと不思議な感じだ。
 
「Grand Central Oyster Bar & Restaurant」にて、本日のシェフズパスタ。 シェフズパスタもアメリカらしく(?)ボリュームたっぷり。
 
でもアメリカらしからぬ感じで(?)良い感じにアツアツだったし、「アルデンテに何か恨みでもあるのかしら」というクタクタに茹でられたものでもなくて、これは嬉しかった。
 
でも、パンチェッタではなくベーコンどっさりのところがやっぱりアメリカ的な感じ。思ったよりもじんわりと唐辛子の辛さが効いていて、太めの麺もかなり食べ応えがあった。
 
「お代わり無料です♪」とテーブルにやってきた薄切りパンも一緒にもぐもぐ。パンにはホイップバターもついてきた。
 
「Grand Central Oyster Bar & Restaurant」にて、アップルパイ。ボリュームたっぷり。 初志貫徹でいただいたシナモンアップルパイ(お供にランチセットについてくるドリンクからホットの紅茶を)も迫力のボリューム。
 
サクサクの練りパイっぽい生地の上に、細かく刻んで柔らかく煮られたシナモン風味のリンゴ煮がみっしりと詰まっていて、一番上にはスライスしたリンゴもたっぷりと。
 
上のリンゴのシャキシャキと下のリンゴのクタクタ感が味わえる、これ1切れでリンゴを1~2個食べたような充実感が味わえるすごいアップルパイだった。
 
デザートメニュー、他には紅茶のホットパンプキン、ピーナッツブラウニー、チーズケーキ、キャラメルカスタードプディング、チョコレートムース、ホットファッジサンデー……といったものが載っていて、全体的にやっぱりアメリカン。懐かしい気分になった。
 
生牡蠣を食べようと思うと安上がりにとはいかないお店だけれど、やっぱり良いね。今度は家族で来て生牡蠣がっつり食べたいところ。
 
……で、それでもどうしても「クリーム系アメリカンパイ」への渇望がとどまるところを知らなくて、食後、その足で同ビル内の「DEAN&DELUCA」へ。
 
「スミマセン、5時頃受け取りに来るので、ケーキお取り置きしていただけますか?」
とお願いして、お気に入りのバナナクリームパイ(超!美味しい!大好き!!)と、ニューヨークチーズケーキ、その他諸々食べてみたかったショートケーキやモンブランなどなど詰めておいていただいて、次は恵比寿!と猛移動。
 
本当は今日のメインの目的の観劇後に恵比寿に向かおうと思っていたのだけれど、ランチが思いのほか早く終わったので、恵比寿駅近くの食器と猫雑貨のお店に行って、先週見かけてどうにも気になっちゃっていた招き猫を買ってきた。
 
黒いぶち模様に何やらエスニック的な柄のついた白い招き猫は、珍しいことに青目。青目の招き猫は「ドルキャット」と呼ばれる、「小判の代わりにドル硬貨を持って」「招く手が、一般的な招き猫とは逆に甲をこちらに向けている(カモーン、って感じ)」外国人旅行客向けのものがあったりするのだけれど、普通の招き猫で青い目というのはちょっと珍しい。
 
ぼてっとした体に愛嬌のある顔つきも気になっちゃって、で、お安い買い物じゃなかったけど我慢できずに迎えることに。右手を挙げる猫はお金と福を呼ぶそうで、ぜひ色々招いちゃってください。
 
バタバタとした観劇前の諸々を終えて、マチネで見てきたのは劇団四季「オペラ座の怪人」、今日は二階の最前列で。
 
前回の観劇の「前から2列目」も色々と楽しかったけれど、でも舞台の全体を見るには向かなくて、肝心のあそこが見えない、ここが見えないというシーンもけっこうあった。ので、改めて今日は全体を見下ろせる二階席からの観劇。そこそこの倍率の双眼鏡も持参して、役者さんの顔のアップなども眺めながら観劇したら、これがたいそう面白かった。
 
最初に布が外れていくシーンで、数人の大道具さんたちが手動でバサバサーッと布を巻いていくのが見えたり、「これっほどのーはーずーかーしーめーをー♪」のシーンがまさに目の前だったり。
 
劇団四季「オペラ座の怪人」、今日の出演者表。 ちょうど先週末に25周年記念公演inロンドンの映画をまた見てしまったところだったので、その感動が冷めないまま見てしまうと「劇団四季版は、やっぱり"優等生"な感じなのよねぇ……」という思いも沸いてしまいつつ、でも生の音楽、生の歌声、凝った舞台装置は素晴らしいもの。
 
今日のファントムは村さん。信頼と実績の"高井ファントム"を見る機会が多かったのだけれど、村さんも低音が美しくて素晴らしかった……♪
 
ミュージカル全般が大好きというわけではないのだけれどオペラ座だけは、なんでかめちゃめちゃ好きなんだなぁ。今度チケット買うときは1階10列目中央あたりからまた見てみたいなぁ、なんて。
「DEAN&DELUCA」の
ポルチーニのクリームソースフジッリ \800
ケイジャンチキンサンド \400
フライドチキン \571
を、息子と半分こ
ポークビーンズ(昨夜の残り)
柚子酒
 
「DEAN&DELUCA」の
バナナクリームパイ
アイスカフェオレ
観劇後は、新橋からもう一度品川に戻って、DEAN&DELUCAでケーキをピックアップ。ついでに明日のパンと、もう良い時間になってしまっていたので今日の夕飯の総菜も買ってしまうことにした。
 
フジッリはポルチーニのクリームソースを絡めて鶏むね肉をトッピングしたもの。3割引になっていたケイジャンチキンサンドも買って、あとはホットディッシュコーナーでフライドチキンを2ピース。
 
ちょうど家にポークビーンズの残りもあることだし……と、昼に続いて夜もアメリカ~ンな感じにしてしまうことにしたのだった。
「ケーキ、いっぱい買ってきたよ~♪」
と、意気揚揚と帰宅。
 
フライドチキンにはチリマヨネーズとスライスオニオン、レモン、パセリが添えられていて、半分にカットしたチキンサンドと盛り合わせるとなかなか見栄えがする皿に。息子はポルチーニのあの独特の芳香が今ひとつお気に召さなかった様子だったけれど、どの料理も美しくかつボリュームもある「アメリカの高級デリの味」だった。
 
ケーキ、こんな感じにアホほど買ってきてしまったので(もう、クリームパイに飢えて飢えてしょうがなかったのです、はい……)、
「明日、父ちゃんとも一緒に"家ケーキバイキング"しようね!」
と言いつつ、早速1つ食後にバナナクリームパイを。
 
息子は「これ、甘すぎだよー」と引いていたけれど、でもそうそうこれこれこういうのが食べたかったの!という、私にとっては至福の味。やっと「アメリカンパイへの渇望」が一段落できたのだった。
 
塩気を感じるパイ生地に、トロンと滑らかな食感のカスタードクリームがたっぷり。その上にスライスされたバナナが乗って、仕上げにバボーンとホイップクリーム、という感じ。
 
以前渋谷のショップで買った時は「もっと大きいといいのに」と思った記憶があるのだけれど、今日買ってきたバナナクリームパイは迫力のサイズだった。バナナキャラメルタルトが「いわゆるフツーのケーキのサイズ」なのに、小さく見えてしまう感じ。