2014年9月21日日曜日

秋空日本酒BAR

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
自家製ベーコンとソーセージの炙り&目玉焼き
トースト
カフェオレ
「ベーコン炙りますかー?……あ、自家製ソーセージもあるけど」
「両方」
「……両方、っすか」
 
だんなは朝からエンジン全開だなー……と思いつつ、同じく全開な私は「じゃあ両方で」と、ベーコンとソーセージをこんがり炙る。パンは「神戸屋スペシャル」。6枚切りのパンをそのまま焼いて、焼き上がったところに軽くバターを塗って、ベーコンエッグを乗せつついただいた。
 
自家製ベーコンがあると、こんな簡単メニューでも「すごい御馳走」感があって朝から幸せ。
千葉「秋空日本酒BAR」にて
 日本酒いろいろ
 「イナノテ」の
     さんまの二色いなり寿司 \400
     おつまみ5点盛り \400
 「千葉産直サービス」の
     とろ青魚缶 \1000/5缶
 「季節料理まさむね」の
     秋刀魚の幽暗焼き \400
 「かぜとね」の
     焼き味噌 \800
 「オリーブ亭」の
     炙りチャーシュー \500
 「夢農園」の
     ぎゅっとやさいパテ なす w/バゲット \400
などなど
今日は数週間前から楽しみにしていた、「秋空日本酒BAR」。
 
千葉パルコの前の広場で開催される1日だけのイベントで、8枚綴りのチケット(3200円、事前購入だと3100円)を購入してオリジナルお猪口を貰い、日本酒をいただくシステムだ。おつまみも色々あって、それもチケットでいただける(おつまみは現金も可)らしい。
 
開催は10時からということで、エリア内にテーブルも用意されてはいるみたいだけれどそう数も多くない印象だったので、スタートと同時に到着できるよう、早めに向かってみた。
 
「秋空日本酒BAR」、お猪口もチケットもかわいいね。 首尾良く、ほどよい場所のベンチ席のテーブルを1つおさえて、イープラスで事前購入したチケットをお猪口とオリジナルチケットに引き替え。
 
去年に初開催で今回が2回目だそうで、通行の邪魔にさえならなければ私物のパラソルなどを持参してもOKとのこと。テーブルがいっぱいになる頃には、木陰にレジャーシートを広げる人たちも多数現れて、広い会場のそこここがプチ宴会場のようになっていった。なんていうか、千葉ならではののどかさ、というか。良い感じ。
 
「秋空日本酒BAR」にて。すてきな日本酒がずらーり。 日本酒は、ごく一部を覗いてほとんど全てがチケット1枚(=400円)でお猪口1杯。
 
お猪口は100mlの大きめサイズで、注がれるのは大体お猪口に7割~8割といったところ。8杯飲めば3合を超えるから、けっこうな分量なのだった。
 
やっぱり人気のあるお酒は早々に無くなっちゃうかなぁと、最初の一杯は、私は「秋田 新政酒造 新政 No.6 R-type」、だんなは「愛知 萬乗醸造 醸し人九平次 純米大吟醸 human」を貰ってきて、なんとなく半分こ。
 
つまみも要るよね!と、早速、出店のひとつ、千葉の創作和食屋さん「イナノテ 」のお総菜を2パックいただいてきた。それが今日の一番上の写真。
 
「さんまの二色いなり寿司」は、さんま炙り焼き肝味噌ソースと栗・さつま芋ご飯のチーズいなり寿司と、さんま塩レモンマリネとしば漬けご飯の香味いなり寿司という、手の込んだ2種盛りセット。
 
「おつまみ5点盛り」は、かつおの手造りツナと真だこのピリ辛オイル煮、松茸入り冬瓜のきのこあんかけ、さんが天ぷら、枝豆浅漬け、合鴨たたき、骨せんべいが少しずつ盛り合わされた、なかなか豪華な内容だった。素敵素敵。
 
「あっちに、わけあり缶詰が5個1000円で売ってたよ」
「なんだとー!」
 
あ、あと、あそこで秋刀魚焼いてるね、もうすぐ焼き上がるって。農園さんも来てるから美味しそうな野菜も色々あるねぇ……と、日本酒以外にも目移りするものがたくさん。
 
銚子の缶詰はたいそうお買い得で、5個買ったうちのオイルサーディンを早速開けていただいた。
 
1パック800円とかなりの値段だったけれど、美味しかったのが「かぜとね」の「木端みそ」。
 
アカシアの木片と練り味噌2種類(さんしょう味噌と、唐辛子入りのなんば味噌)がセットになっていて、味噌を木べらに塗り、売り場近くの「焼き場」で自ら炙って食べるという趣向。
 
一度味噌を買ったら、「余所の店の品でも、自由に炙って食べていいよー」というゆるい感じになっていて、何やらお店の人と仲良しになっただんなは農園のにんにくを買って炙りに行ったり、鯖味噌缶をあっためてきたりと、けっこうやりたい放題になっていた。
 
「秋空日本酒BAR」にて。けっこう賑やかになってまいりました。 お昼が近くなって、広場はそこそこの混雑。
 
オムライスやラーメンなどの出店もあるしソフトドリンクも売ってるしで、子供が来ても楽しい空間。
 
じりじり強くなる日射しは想定外だったけど、1週間前の天気予報では雨マークだったから、雨じゃなくて本当に良かったなー、と。
 
で、肝心の日本酒は、こんな感じの品揃え。
 
最初の1杯を半分こして、残りのチケット7枚使い切って、それでも足りずにチケット2枚追加購入して(バラ売りもしてくれる)飲んだ飲んだの10杯強。
 
  • 愛知 萬乗醸造 醸し人九平次 純米大吟醸 human
  • 秋田 新政酒造 新政 No.6 R-type
  • 京都 藤岡酒造 蒼空 特別純米 雄町 無濾過生原酒
  • 山口 澄川酒造場 東洋美人 原点 出羽燦々
  • 千葉 鍋店 不動 吊るし搾り 純米大吟醸生原酒
  • 秋田 福禄寿酒造 一白水成 純米吟醸雄町
  • 栃木 小林酒造 鳳凰美田 ブラックフェニックス 純米吟醸
  • 高知 仙頭酒造場 土佐しらぎく 純米吟醸 吟の夢 熟成(1年)
  • 千葉 木戸泉酒造 木戸泉 自然舞 スパークリング
  • 兵庫 山陽盃酒造 播州一献 純米吟醸原酒 ひやおろし
  • 長野 大澤酒造 明鏡止水 純米大吟醸雄町
 
「純米大吟醸」とか「無濾過」とか「生原酒」とか「雄町」とかいうキーワードだらけなのは、私がそっち系のお酒が好きだから……。
 
新政は、かつては秋田の庶民派の酒というか、「まあ、新政は秋田のどこででも飲めるよねー」という印象の蔵だったのだけど、今や「第二の十四代」とも言われる新進気鋭の人気蔵。「6号酵母」を使うからNo.6で、「R」はレギュラーのR。ワインボトルのようなラベル(こんな感じ)もかっこいい。
 
「蒼空」は、雄町は雄町でも、雄町の発祥岡山の「赤磐雄町」のお米を使った雄町だそう。「蒼空らしくない蒼空」がコンセプトだそうで、でも、私はそもそもの「蒼空」を飲んだことがなく。でも雄町らしい雄町の酒でたいそう好みな感じだった。
 
山口の「東洋美人」が出羽燦々(=山形の酒米)というのも面白かった。この蔵は去年夏の水害で甚大な被害を受けた中、原点に立ち返った酒作りをと色々な酒米を醸したのだそう。だから「原点」。出羽燦々のお酒は、雄町とはまた違った方向でふんわり柔らか、でもしっかりコクのあるお酒が多くて好みなものが多いのだけど、この東洋美人も美味しかったなー。
 
秋田「一白水成」は、新政のおかわりを貰いに行ったら早々に売り切れていて、
「新政が美味しすぎておかわり欲しかったんですけど、秋田のお酒で他におすすめはどれですかー?」
とブースの人に聞いて勧めてもらった品。雄町!雄町!
秋田のお酒は水も馴染みがあるせいか贔屓目に見てしまうのだけど、このお酒も美味しかった。雄町の中ではキリッとした酸が強めで、でもこっくり。
 
でも、今日一番印象に残ったのは「鳳凰美田 ブラックフェニックス純米吟醸」。米は愛山。
華やかで上品でフルーティーで、でも存在感もあって後味すっきり。たいそう好みな酒だった。
 
「愛山」は、割とはっきり酸味がでる米と聞いていて、私の好みとは違う感じがしていたのだけれど、7月の岐阜の酒のイベントでも、一番記憶に残ったのは愛山を醸したお酒だったし、私の好みは愛山なのかしら?雄町じゃなくて?と困惑する私。
 
いやー、飲んだ飲んだ。美味しかったなー。
豆腐のもろみ漬け
キャベツの浅漬け
スモッち
豚ときのこと九条葱の炒め
大根と油揚げの味噌汁
いくら御飯
ビール(キリン秋味)
午前10時から午後2時過ぎまで、4時間もあれこれつまみながら飲んだくれていたので夕飯はごく軽くでいいか……と思いつつ、でも夕方にお風呂を済ませたら「あ、やっぱりなんか、ちゃんと食べたい」という気持ちに。
 
千葉の駅ビルで見切り品だったキャベツの浅漬けなどを買ってきていたのでそれを出しつつ、1パック半端に持っていた豚薄切り肉はたもぎ茸、九条葱と炒め合わせて塩をしっかりふり、ごく少量「豚丼のたれ」をかけて炒め物に。
 
2口分ほどの御飯を盛っていくら御飯にして、これだけはしっかり作った大根と油揚げの味噌汁も出し、まだ日本酒の酔いが残っている感があるというのに
「ビールは酒じゃないからー!」
と言いつつ缶ビール1缶、ぷしゅっと。
 
なんか1日、ぐだぐだな日曜日だったなぁ。でも楽しかった。
 
来年も秋空日本酒BARが開催されるようなら、今度はレジャーシートと敷き布と簡易テーブルでも持って行こうかな。木陰に席作って、そうしたらきっと幸せ。