2016年1月2日土曜日

郷土料理屋さんディナー。

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
舞茸と鶏肉の吸い物
あんころもち
ぜんまいと青菜のおひたし
お茶
昨日の夕食、鍋ものとは別に、吸い物も母は支度してくれていたのだけれど、
「でも、鍋の方を食べちゃった方が良いよね?」
と、残念ながら吸い物はいただかずに終わってしまった。
 
ので、「明日の朝に食べるよー」と宣言して、今日の朝は、お吸い物と、あんころもち。
 
こしあんのお汁粉と、鶏肉と舞茸の吸い物で。 吸い物は吸い物として食べたいねと話していたら、「あんこがあるわよー」とのことで、お餅はお汁粉でいただくことに。
 
親子なのに、母と私は食べ物の好みが本当に違っていて、母はこしあんが大好き。
 
このお汁粉も、地元の和菓子屋さんが練ったあんこを買ってきて、家でのばしたのだそうだ。
 
私はというと、「あんこなら粒あん一択でしょ」という嗜好で、「粒が残る」どころか「粒そのまま残ってる」くらいのものが好き。さらさらの、少し透明感のある汁に甘く柔らかな小豆の粒が沈んでいるくらいが、私の好みなのだった。ここまでサラサラな田舎汁粉はそう多くはないので、自分で炊くのが一番楽だったりするのだけれど。
 
で、自分では作ることがなく、店で注文することもないだろう、こしあんのお汁粉、久しぶりだったこともあってとても美味しかった。粒あんと違って「口の中全部にあんこの味」が感じられるので、確かにこれはこれで美味しい。
 
おつゆは、鶏と舞茸、山菜と三つ葉。ぜんまいと青菜のおひたしも出てきて、自宅御飯より健康的な朝御飯。
セルフサンドイッチ
     「アンデルセン」の長時間発酵食パン
     生ハム・焼き豚・ゆで卵
     レタス・きゅうり・バター・ジャム
     「帝国ホテル」のコーンスープ
     カフェオレ
丸2日間、和風寄りの料理が続いて、かといってこの界隈では外食の選択肢もあんまりなくて、「夜は外に食べに行きましょうか」ということで、お昼は家で済ますことに。
 
私たちがお土産で持ってきた、お肉屋の焼き豚や、肉福袋の生ハムがあるし、何より大晦日に「アンデルセン」で買った食パン(3斤の塊!)があるので、「セルフサンドはどう?」と、ありものを色々出して並べてみることに。
 
皆でセルフサンドイッチ。こういうの、楽しいよね。 「バターならおいしいの、買ってあるわよ」
「うわ、カルピスバター出てきた!」
とか、
「こんなに古い家なのに、大皿とかないの?こう、具をどかーんと並べられる皿とかって、普通あるものじゃない?」
と、皆で大騒ぎしながら、昼食準備。
 
「大人数料理は仕出し屋頼み、普段は姉妹2人でひっそりと」
な家で、母が同居するにあたって持ち込んだ皿もそういう類はなかったらしく(めぼしいのは私が結婚する時に持って行っちゃったから……)、思った以上に食器が無くて大変だった。
 
適当に引っ張り出した皿に色々並べ、パンは私が我ながら上手いこと薄切りカット。次々トーストして、焼かないで食べたい人はどうぞそのままで、という感じで、皆でわいわいとサンドイッチを作って食べた。
 
焼き豚+ゆで卵+レタス+きゅうり+マヨネーズとか、すごく良い感じ。たっぷりのバターにパイナップルジャム合わせたり、生ハムたっぷりめに、とか、好き勝手に挟んで食べた。パン持って行って良かったわー。
角館「しちべえ」にて
 比内地鶏コース
 ビール(桜天然酵母ビール 桜こまち)
で、夕飯は、武家屋敷近くにある「しちべえ」という郷土料理のお店に行ってみることに。
 
天井の高い、蔵っぽい造りの風情のあるお店。中庭が見える座敷席は掘りごたつ式で、良い具合にくつろげた。
 
「日本三大食鶏の比内地鶏の鍋を中心にして、から揚げやつくね焼き、湯葉包み豆腐などを揃えたコース」と紹介されていた「比内地鶏コース」が、4000円とお手頃価格で、内容も充実。大人3人はこれにして、息子は「親子丼が食べたい、超食べたい」と、コンロで自分で好みの固さに卵を調理する「自分で作る比内地鶏の親子丼」とセットメニューを。
 
息子の前に鍋とコンロが置かれたところで、
「いい?卵は二度に分けて入れるのがポイントよ」
「二度目に入れた後はひと呼吸おいてすぐ火を消して、あとは余熱で」
と、アドバイスに余念のない私とだんな。良い具合に好みの半熟具合に仕上がった親子丼、息子は、母が「こんなには要らないわー」といった御飯を引き取って、自分のどんぶり飯を大盛りにして楽しそうに平らげていた。
 
そして私たちのコースは、
 
  • 湯葉包み豆腐
  • かぼちゃあん入り茶碗蒸し
  • 比内地鶏つくね焼き
  • 比内地鶏から揚げ
  • 比内地鶏鍋
  • 酢の物
  • 御飯
  • 豆腐と油揚げの味噌汁
  • いぶりがっこ
  • 黒豆のせ牛乳ぷりん
 
と、なかなかにボリュームたっぷり。
 
比内鶏は、歯ごたえがしっかりめで、でも揚げて良し焼いて良し、煮るのも最高、と、なんというか「使い勝手の良い地鶏」という印象。秋田といえばこれ、の「きりたんぽ鍋」にももちろん似合うけれど、親子丼やから揚げにしても、旨味たっぷりでたいそう美味しいのだった。息子の親子丼も美味しそうだったな。
 
角館「しちべえ」にて、比内鶏尽くしの夕御飯。これはつくね焼き。 鍋もの(今日の一番上の写真)は、比内鶏と舞茸、芹、姫筍、長ねぎなどなど。
 
ごぼうは入っていなかったけれど、「きりたんぽ抜きのきりたんぽ鍋」的なものだった。
 
お酒に似合うアテは、から揚げとか、右の写真の「つくね焼き」とか。
 
御飯と味噌汁に、ちゃんと「いぶりがっこ」(桜で燻した沢庵、これもこの地方の名物)が添えられていたのも嬉しかった。
 
お店の雰囲気も良かったし、観光シーズンのランチタイムなどは、たいそう賑わうお店みたい。
「住んでいると、こういう機会でもないとあまり外食しないしねぇ」
と、嬉しそうに母は追加注文したデザートの栗アイスを食べていた。
 
ちなみに、コースについてきた黒豆の乗ったミルクプリンは、私が母の分も美味しくいただいたのでした。