2011年10月22日土曜日

日本橋で、おでん!

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
「アンデルセン」のチェダーチーズ
オレンジジュース
カフェオレ
数ヶ月前、劇団四季から白い封筒が届いた。
 
封筒の裏面に「the Phantom of the Opera」のサイン。
中のレターは
「四季の会会員諸君 驚いたかね?私はまだ健在だ。」
という言葉で始まっていて、4年ぶりに東京汐留に「オペラ座の怪人」の公演が始まる旨の案内が入っていた。
 
「ファントムからお手紙来た~!」
「"私はまだ健在だ"って書いてあるー!」
と、私とだんなは大喜び(劇中、ファントムの再登場シーンの第一声が「驚いたかね?私はまだ健在だ」なのね)。
 
これは予約しなきゃ"想像を絶する災い"が起こっちゃうねと、予約開始日に座して「全然四季の予約ページに繋がらない~」と嘆きながら、それでもなんとか予約を入れたのだった。というわけで、今日はだんなと観劇。息子も誘ったけれど、「ミュージカルは興味ない~。部活もあるし」とのことで、今日は夜まで別行動だ。
 
朝御飯は、そろそろ食べ頃を通り過ぎた感のあるオレンジが手元にあったので、それは絞ってジュースにしてしまうことにして、あとはカフェオレとチーズパン。「アンデルセン」の人気商品のひとつ「チェダーチーズ」は、フランスパン生地にしこたまチーズが詰め込まれた食べ応えのあるパンだ。ごろりと大きなパンを丸ごと温め、適当に割って家族で分けた。
 
部活に向かった息子を見送って、ゆるゆるとお出かけ。
汐留「海南鶏飯」にて
 ランチセット(海南鶏飯 蒸し 肉大盛) \1400
マチネの開演は1時。早めのお昼御飯を摂ってから劇場に向かいましょう、と、何度か行ったことのあるお店「海南鶏飯」で海南飯をいただくことにした。お店の入っている汐留シティセンターでは「極盛」という何やらすごいランチイベントが開催されていたのだけれど、あいにくこれは13時からのレイトランチ限定メニューなのだそう。
 
この店のこれ美味しそうだよね~、と「極盛」のリーフレットを手にして眺めつつ、今日のところは普通のランチを。
 
ランチメニューの中から一品、それにソフトドリンクとデザート(マンゴープリンか、ボボチャチャ)がセットになって1200円というランチセットがあったので、それをお願いすることにした。海南鶏飯はプラス200円で肉大盛になるとのことで、
「揚げ鶏と蒸し鶏、分けあって食べることにしようよ」
と、2人して肉大盛で、揚げ鶏の海南飯と蒸し鶏の海南飯を1つずつ注文。
 
汐留の「海南鶏飯」でお昼御飯。大好物のメニューなので、ついつい肉大盛に…… しっとりと火が入った鶏肉に、3色のソース。鶏のスープで炊いたタイ米と、少しの野菜が入った鶏スープ。
 
肉骨茶と共にこの「海南飯」はシンガポールが世界に誇れる美味だと常々思っている、私の大好物料理だ。
 
海南飯の基本は「蒸し鶏」だけど、このソースをつけて食べる揚げ鶏もたいそう幸せなんだなぁ……。
 
デザートのマンゴープリンはあいにく品切れとのことで、食後にはだんなと2人「ボボチャチャ」を。さつまいもやかぼちゃが入った濃厚なタピオカココナッツミルクだった。
 
適当にお腹が膨れたところで、いざ「オペラ座の怪人」観劇。
 
劇団四季「オペラ座の怪人」10/22マチネの出演者一覧 「あれ?この○○役の人は前に見たことあるぞ」などと思うことが度々なので、今日は会場で配られる配役表を←こうして残しておくことに。
 
ファントム役は、信頼と実績の高井治さん。この方のファントムは、前回の東京公演でも何度か拝見していたはず。
 
美声に定評がある方で、人の良さが感じられるような、"実は怪人、良い人"感が溢れる、親しみを感じる怪人だ。ラウルやクリスティーヌは多分初めて見る配役で、でも安心して見ていられる方たちばかりだった。
 
劇団四季は、直前にならないと配役が発表にならない(&配役がわかってから良い席のチケットを取るのは指南の技)ので、「この人が出るからこの日に見に行く」ということができない劇団なのがちょっと残念。前の東京公演で、ラウル役が"違いの分かる男"石丸幹二さんだった時はさすがに格好良いなぁと思ったりした記憶がある(でもその時はメグ役の役者さんが非常にがっかりな感じだった記憶もある……)。
 
今日の観劇は幸運にも、ちょっと左寄りの席ながら「前から2列目」という嬉しい席。実のところ、あんまり前すぎても逆に見えにくい(特に「オペラ座の怪人」の演出は、前にいると見にくいものがなかなか多い)のだけれど、何度も見ている演目だからたまにはこういう席も、と、予約時に前から2列目が空いていたのを良いことに押さえてみた。
 
これがやっぱり楽しくて、クリスティーヌが「夢見る女の子」的な態度をとるシーンでは、周囲のキャストが「まったくこの子は何を言っているのかしら」という顔をしているのがはっきり見てとれたりして、楽しいシーンがたくさん。
 
以下、知らない方にはなんじゃこりゃな感想ですが……

  • マスカレードのシーン、マダム・ジリーがめっちゃ良い笑顔なのが印象的だった。ああ、この人こういう風に笑うシーンもあるのか、と。
  • 今日のカルロッタは華奢で小柄で可愛らしいカルロッタ。「おだまり!このチビガエル!」の台詞に「いやいやお前も同じくらいチビだろう」と苦笑い。
  • だんなが「怪人はさー、要するに"ヒキニートの逆ギレ"じゃない?」と言い、耽美な世界観がガラガラと崩れ落ちる。ラウルとクリスティーヌはどこから見てもリア充、そのリア充に嫉妬乙なヒキニート逆ギレファントム……って、まぁ、その通りかもしれないけども……。

と、そんな感じで。
とは言いつつも、やっぱりファントムは大好きな演目。東京公演中にまた何度か行っておこうと思います(とりあえず平日マチネに行って、2階席最前列から見てみようかと)。
 
そう、それと、劇場でフライヤーを見つけたのだけれど「オペラ座の怪人 25周年記念公演inロンドン」なるものが映画館で上映中なのだそう。これは楽しそうだなぁ、と、これも見に行ってみる算段で。でも、休憩なしの175分上映はなかなか疲れそうだわね……。

日本橋「一平」にて
 牡丹コース
     前菜三点盛
     お刺身三点盛合せ
     季節の焼き魚
     特製牛すじ煮込み
     おでん三点盛り
     さっぱり酢の物
     自家製ひと口そば
 ビール・柚子サワー・焼酎ロック・梅酒など
観劇後はちらっとお茶などして、有楽町へ移動。
 
ちょうど手元に共同購入クーポンサイトで購入した「いきいき富山館でご利用可能な1,000円分商品券」というのが3枚あるところだったので、富山のアンテナショップが入る有楽町駅前の交通会館内をうろうろ。アンテナショップ巡りはたいそう楽しかった。うっかりたっぷりお買い物。
 
まずは富山アンテナショップで、1500円で購入した3000円分の商品券を握りしめ、「ますのすし」と地ビール数本、チーズ入りのかまぼこを購入。
 
建物入り口あたりで"うどん県"イベントやってたので、1回200円の銀杏つかみ取りに挑戦しつつ、地階の福岡アンテナショップでは「キャベツのうまたれ」と同じシリーズの「もやしのうまたれ」、東京では見かけない長浜屋のカップ麺を購入。
 
秋田アンテナショップでほうれん草や舞茸などを買って、大阪アンテナショップで明日用の朝ごパンを買って、最後にうっかり「むらからまちから館」で日本酒購入。一気に大荷物になってしまった。いやー楽しいねアンテナショップ。
 
そして東京駅までてくてく歩き、そこで息子と待ち合わせして夕御飯。
 
東京駅の広大な地下街に直結したビル地下にある「一平」という居酒屋に行って来た。
「飲み放題で、この金額はお得かも」
と、だんなが買っておいてくれていた共同購入クーポン「【東京駅直結 創業82年】歴史が作る変わらぬ味!伝統おでん盛に、牛すじ煮込み、自家製そば..とホッと一息つける、2時間飲み放題付き牡丹コース全7品【5,000円⇒2,500円】」使って、あれこれ飲み食い。
 
調子に乗ってずいぶんあれこれ飲んできた。で、御飯もしっかりちゃんと出てきた。
 
今年の夏頃、「なんかもう共同購入クーポンサイトも良さそうなお店載らなくなっちゃったし、そろそろ卒業かしら~」と思っていたのだけれど、またポロポロと興味深い内容のクーポンが発売されたりして、現在手元に6~7店分の未使用飲食クーポンがある次第……まだ、なんだか卒業できそうにないのだった。
 
日本橋「一平」にて、共同購入クーポン使ってあれこれ飲み食い 最初に出てきたのが「前菜三点盛」と、「お刺身三点盛」。
 
前菜は昆布巻きと、"和風テリーヌ"的な練りもの、葉玉ねぎ(かなと思ったけど葉玉ねぎの旬は春ですよねぇ……小長ねぎかな?)に味噌添えたもの。
 
「季節の前菜」と言えば、我が家ではコレ(もう半ば伝説となっているがっかりクーポン屋での1コマ……)が忌まわしい記憶となって残っているのだけれど、今日の「季節の前菜」はちゃんと美味しかった。
 
「季節の前菜だ!」
「カニカマ入ってなかった!」
と変なところで盛り上がる私たち。
 
お刺身は赤身のマグロ、ブリ、炙り帆立。
 
そして「季節の焼き魚」は大ぶりの鮭の塩焼き(に、きゃらぶきと、はじかみ添え)。おでん三点盛りと牛すじ煮込み、シメの一口蕎麦の前にはもずくの小鉢……と、ひととおりのコースはどれも幸せに美味しかった。
 
飲み放題の日本酒や焼酎はさすがに「すごく美味しい」というものではなかったけれど、でもお値段気にせずあれこれ飲めてすっかりご機嫌。
 
日本橋「一平」にて。この牛すじ煮込みが絶品でした♪ 特に美味しかったのが、この牛すじ煮込みと、おでん。
 
牛すじ煮込みは、ホロホロの食感に煮込まれていて、味のベースは味噌でも醤油でもなく「おでんだし」。
 
こってりとした調味料の味がしない分、すじ肉そのものの美味しさが感じられて、家族一同「これは旨いね!」ともぐもぐ。
 
この手のお店は、ともすると「周囲はクーポン客ばかり」という感じになったりもするのに、このお店は普通に仕事帰りのおじさまグループなどで賑わっているのだった(テーブルに出ているもので明らかにクーポン客じゃないとわかるわけで)。それもまた良い感じ。
 
おでん盛りは、先に息子の分だけ出してもらった皿には卵と大根とはんぺんが。
 
私とだんなは2人分を一緒に盛りましょうかと言ってくださって、豆腐と卵と大根、こんにゃく、ウィンナー巻き、ロールキャベツが盛られてきたのだった。
 
関東のおでんは、かなりしっかり醤油色をしているのだけれど(我が家のおでんもしっかり茶色い)、このお店は関西風のおだし。醤油の入らない澄んだだしは、えぐみがなくてうっとりするほど美味しかった。
 
自慢のだしなんですよ、という風に、盛りつけ皿にも取り皿にもだしをしっかり張って持ってきてくれるのがまた嬉しい。1滴も残さずいただいてきた。
 
で、息子の好みの練り物などはあまり入っていなかったので、シメのお蕎麦の前にちょっとだけおでんの追加注文をした。
息子リクエストのチーズ巻きと、私リクエストの餅巾着。
 
「俺はちくわぶ10本とカツ丼だったら、ちくわぶ選ぶほどちくわぶが好きだ!」
と力説するだんなに
「それはない!そこはカツ丼選ぶでしょー」
と私と息子に反論されつつ、ちくわぶも追加。あと、ちくわも1本。
 
そうか、家おでん時に、ちくわぶは何が何でも入れておかなきゃいけないんだな……と改めて思いつつ、良い具合に美味しいだしが染みた餅巾着は私が一人で美味しくいただいた。
 
安い具だと1つ180円ほど、お高いものは350円~400円台、という感じ(たとえば牛すじは350円、自家製つみれは420円)。けっこう高いな、と思ったのだけれど、「おでんたらふく食べて3000円」といった感じだったら、それは納得のお値段かも。
 
美味しいおでんが食べられて、他のつまみもあれこれ楽しめるお店というのは、これまで池袋でちょこちょこ行く「かぶら屋」(ここは静岡おでんなんだけど、それがまた良い感じ……♪)しか知らなかったのだけれど、関西風の美味しいおでんが東京駅界隈で食べられる、という選択肢が一つ増えて嬉しい限り。
 
「美味しいお店だったねー」
「また来ようね」
と、盛り上がりながら帰宅したのだった。