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「サンジェルマン」の
北海道たっぷりコーン
カフェオレ
「うー……大晦日合わせで完璧胃腸とはならなかったかー」と、少々憂鬱な大晦日の朝。今日から数日飽食の予定(なにしろ来る!母が来る!)、なんとか「今日はごはん食べられなーい」なんてことにならないように乗り切りたいなぁと、「これはアレじゃない?最後は"乳酸菌シロタ株"にお出ましいただく感じじゃない?」と、半ば神頼み的に「あとでヤクルトを買って飲もう」と心に決めての朝御飯。北海道たっぷりコーン
カフェオレ
昼から重いことになるだろうからと、朝食はパン1個、私の分はコーンパン。全く食べないのも移動中に気分悪くなっても困るので、そこはしっかりいただいた。
お洋服よーし、化粧品よーし、アクセサリーよーし、靴も水着もよーし、猫の世話もよーし。今日から数日都内ホテルに滞在の、初めてのホテル年越し。
「パレスホテル東京」内「鉄板焼 濠」にて
冬の味覚ランチ「流水」 \8700
生ビール(ヱビス)
「国内の高級ホテルの年越しっていうものを、一度でいいからしてみたかったの!」と、母。冬の味覚ランチ「流水」 \8700
生ビール(ヱビス)
今年が諸々タイミングがよろしいということで、「どこ予約するか検討しといて!」と言われたのが夏頃のこと。外資系ホテルも良いけど、お正月だったらやっぱり日本のホテルかなぁ、でも帝国ホテルやホテルオークラはさすがのお値段なんだよなぁ……と色々考えた結果、何度かレストランで食事した時に良い印象だったこともあり、一度泊まってみたかった「パレスホテル東京」はどうかなと。
東京駅から近いし、丸の内のショッピングビルも買い物圏内。眺めの良い部屋もけっこうありそうだし、滞在費も、帝国ホテルあたりに比べれば数段お手頃。滞在中のラウンジ、プール利用の利便を考えるとクラブフロアが良いのかなぁ……と、ホテルの方と相談しながらツイン2部屋、3泊4日の予約を取り付けた。
本当はコネクティングルームが良かったのだけど、あいにくそういう部屋は常連さんがとっとと押さえてしまうみたいで8月時点で既に空きは無く。見積書の金額を見て「余裕で海外行けるじゃん!」と思ったわけだけど、私も「ホテル年越し」に憧れがあったわけで、嬉しい機会だったりした。
ちょうど正午に到着の新幹線でやってきた母を東京駅で出迎えて、てくてく歩いてホテルに移動。お昼御飯は、今日から滞在のホテル内にある鉄板焼き屋のお店にした。
この「鉄板焼 濠」は、唯一、「滞在中、一度は夕食をここにしたかったのに全日満席で叶わなかった」店。例年、あっという間に予約がふさがるそうで、なぜなのかと思えば、席数がたったの14しかないというのも理由の1つであるらしい。ならばと、今日のお昼に行ってしまうことにしたのだった。私も皆も、「予約の取れない鉄板焼きの店って、どんななんだろ!?」と興味津々だったということもあり。
体調万全ではない私は自重して、お肉少なめ、魚介少なめの一番軽いコースで。母も同じ軽めのものにして、だんなと息子はもう1ランク上の焼きガニやガーリックライスがつくセットに。先附やデザートまで異なる、どちらも素敵なコースだった。
私がいただいたのは、こんな感じ。
- 先附:ローストビーフ
- 濠オリジナルサラダ
- 鰤 鮟肝 大根の重ね焼
- 旬の焼野菜
- 特選黒毛和牛 サーロイン100g
- 季節の炊き込み御飯(じゃこ)
- 赤出汁・香物
- 水菓子(渋皮栗のブランマンジェ)
- コーヒーまたは紅茶
だんなたちの先附は白子ポン酢で、息子の顔が「そっちのローストビーフの方が嬉しかった」という表情になっていたので私と交換。揚げ湯葉の乗ったさっぱり味のサラダ、どこか洋風な盛りつけの「あんきも乗せぶり大根」的な重ね焼き、薬味たっぷりのメインディッシュ、どれも素晴らしく美味しかった。
これが、「「ぶり大根」。
上に乗っているのはポロ葱を細く切って揚げたもの。
肉厚のぶりの下にはだしを含んだ柔らかい大根、上にはごろりと立派なあんきも。焼き加減ばっちり、絡んだたれの味も上品だけどしっかり濃厚で、日本酒が恋しくなった。
この後の、肉と野菜につけていただくのは、おろしポン酢、バルサミコ酢入りの黒胡椒のソース、胡麻だれ、そしてわさびと藻塩。それぞれ特徴があって良かったけれど、最後に辿り着いてしまうのはやっぱり「わさび塩」。
「わさび塩つけていただく肉、うまっ!」
「野菜もうまー!」
と、皆で美味しくいただいた。
白飯か季節の炊き込み御飯かを選べる食事は、じゃこ御飯。なめこの赤だし、甘めの梅干し入りの美味しい漬物の盛り合わせも出てきて、最後はコーヒーか紅茶をいただきながらの渋皮栗のブランマンジェ。
母曰く、「お肉の質、前に帝国ホテルで食べたのより美味しかったかも!」だそうで、しっとり落ち着いたお店の雰囲気もあいまって、期待以上にゆったりくつろげた。食後はちらっとホテル内を散策してからチェックイン。年越し滞在、楽しみねー♪
「パレスホテル東京」内クラブラウンジにて
グリッシーニ
魚介のテリーヌ
チーズのカナッペ w/はちみつ
ビール(コロナ)
「パレスホテル東京」内「琥珀宮」にて
新春の宴コース
瓶ビール(プレミアムモルツ)
紹興酒20年
プーアル茶
「パレスホテル東京」内宴会場にて
年越し蕎麦(にしん蕎麦)
「パレスホテル東京」内「ザ パレス ラウンジ」にて
カウントダウンカクテルパーティー
お部屋は、「クラブデラックスツインバルコニー」。グリッシーニ
魚介のテリーヌ
チーズのカナッペ w/はちみつ
ビール(コロナ)
「パレスホテル東京」内「琥珀宮」にて
新春の宴コース
瓶ビール(プレミアムモルツ)
紹興酒20年
プーアル茶
「パレスホテル東京」内宴会場にて
年越し蕎麦(にしん蕎麦)
「パレスホテル東京」内「ザ パレス ラウンジ」にて
カウントダウンカクテルパーティー
和田倉噴水公園に面していて、東京タワーもちらっと見える。大きな窓のある明るい部屋でバルコニーがついているのが嬉しいお部屋。
ターンダウンサービスもあって、夕方にはベッドサイドに水のペットボトルとグラス、氷を満たしたアイスペールと、なぜかキャンディーも置いてくれるのだった。
日本風の洗い場つきバスではないけれど(もう1つ上のランクのお部屋にすると洗い場つきになったらしい)、シャワーブースのある大きなバスルームは、電動ブラインドつきで日中はシースルーになる仕組み。
アメニティはフランスのスパブランド「ANNE SEMONIN」のもので、日本のホテルで採用されたのはここパレスホテルが最初だとか。このアメニティ、激しくデジャヴュを感じるなと思ったら、以前だんなが海外出張先から「なんかアメニティが良い感じのやつだったからー」とお土産に持ち帰ってくれたものと同じだった。ボディソープの香りが良くて好きだなぁと大事に使っていたもの。アメニティが好みな方向のものだと、気分が上がるね。
ANNE SEMONIN製は、シャンプー、コンディショナー、ボディソープの他に、バスソルトとボディミルク、大小のソープも置かれていた。木製の可愛いヘアブラシや液体歯磨き、コットンや綿棒なども揃っていて、充実の内容。湯沸かしポットに鉄瓶の急須、コーヒーカップの他にちゃんと湯飲みも置かれていた。
そうそう、タオル類は、マットやガウン含めて、全て今治タオル(今治のタグがついてた)。
椅子とテーブルが置かれたバルコニーの大窓の前にはごろごろできるカウチソファと大きなテーブル。
有線無線のLAN利用無料、天井照明つき、カーテンは電動……と、さすが2年ほど前にリニューアルしたてなだけあって、良い設備だった。
和風さもある、落ち着いたモダンな部屋で、「良いね良いね」と、少しごろごろした後は、「胃の具合が悪いとか、何だったのか」という勢いで食べ物三昧、お酒三昧。日付が変わるまでお酒飲み続ける感じになってしまった。イベント多すぎ。全部参加する必要はないわけだけど……やっぱり、貧乏性な私としては、参加できるものは参加したいわけで。
「私は夕飯に備えるわー」「ぼくもー」と、部屋に残ることにした母と息子を置いて、だんなと2人で行ってみたクラブラウンジのカクテルタイム。
本来17:30-20:00のカクテルタイム、年末年始期間は2回転のディナー対応もあってか17:00-20:00とちょっと長めの提供時間。
簡単なおつまみ類とお酒が無料でいただける、「クラブフロア宿泊なら使わなきゃ損でしょう!」という嬉しい時間帯だ。
シャンパンの他に国産のスパークリングワイン、数種の白ワイン赤ワイン、日本酒も、蒸留酒も色々、生ビールも。
「お、コロナがある♪」
「あ、ほんとだ」
コロナ良いね、コロナ嬉しいね、と、大きなライムが添えられたコロナを1本いただいて、ちょっとだけおつまみもいただいた。
並んでいたのは手の込んだ冷菜が3種ほどと、カナッペ類、チーズ、おつまみ系のパンも色々。サラダもあった。
「刺身のテリーヌ」のような魚介の冷菜と、鯖のカナッペ、ブルーチーズのカナッペには蜂蜜垂らして、あとはグリッシーニ。最初は「ちらっと覗きに行く」くらいのつもりだったのに、腰を据えて楽しんでしまったのだった。
年末年始の夕食は2部制で、17:00からか19:30からの選択、という感じ。今日のディナーは19:30から中華料理の「琥珀宮」。
で、22:00から宴会場で年越し蕎麦、23:00からはロビーラウンジでカウントダウンカクテルパーティー。例年とは全く違う、大変に賑やかな、慌ただしい年越しになった。
中華料理のコースはこんな感じ。
- 金華豚入り前菜盛り合わせ
- 伊勢海老のガーリック風味の香り蒸し
- 乾貨の滋養薬膳 極上蒸しスープ
- 名物 北京ダック
- 鮑と魚の浮き袋の煮込み
- 本日の野菜のエビ味噌炒め
- トリュフの香る和牛のチャーハン
- 特選デザート
このお店、母体は六本木にある老舗の中華料理店「中国飯店」なのだそう。このお店と、お寿司の「かねさか」の2店舗が、ホテル内レストランにテナントとして入っているお店なのだそうだ。
前菜はこんな感じに、モダンな雰囲気。
金華豚のチャーシュー、五香粉風味の豆、皮をパリッと焼いた焼き豚と、大ぶりのくらげ、そして鮑の醤油漬け。
定番な前菜の組み合わせといった風だったけれど、洋食のお皿のようで新鮮だった。味の方も裏切られることのない「王道」といった感じで、良いね良いねと私とだんなは紹興酒を注文。
半身がごろりとやってきた巨大な伊勢海老に続いての「滋養薬膳の蒸しスープ」は、"アレ"の事じゃないのかなあ……と思っていたら、卓上に置かれたリーフレットに、「佛跳墻」の文字が。ああやっぱり、と、楽しみにしつつ登場を待っていたスープは、期待以上に素晴らしく美味しかった。
「俺の好みで言うと、ホテルオークラのコンソメスープより好きかも」
とだんなに言わしめたほどの美味しさで、でも、漢方や乾物が苦手な母は「どこが美味しいのか、よくわかんない……」だそう。
好みが分かれるスープではあるけれど(息子は「コンソメもいいけど、こっちもすごく美味しくて、どっちかなんて選べない」だそうで)、でも、私もすごーく美味しくいただいた。体の不調も吹っ飛ぶ、「滋養のかたまり」みたいなスープ。
あまり食べ馴染みのない「魚の浮き袋」も、ふわもちした不思議な食感で美味しかった。
そしてシメのチャーハンは、「トリュフの香る和牛のチャーハン」。
卓上に出てくると同時に、周囲にその香りが驚くほどに広がる、どっさりのトリュフ入り。
柔らかな和牛と、卵と葱と、あとは黒っぽい粒々は全部トリュフ!
酔っ払いそうな濃厚さだけど、下品にならないくらいの絶妙なバランスで、これも良かったな。
デザートは苺のソースのココナツミルクプリン、龍井茶のゼリー抹茶のソース、そしておめでたい揚げ菓子、「開口笑」。
たっぷりのディナーにデザートまで盛り合わせだったものだから、覚悟していた以上にお腹いっぱいになってしまった。
夕飯、2回転目のテーブルの私たちがデザートタイムに入る頃には、厨房も「やれやれ、今年の仕事もこれでおしまいだ」という雰囲気。給仕もゆったりのんびりという感じで、テーブル担当の女性とあれこれおしゃべりしたりした。
今日は他店舗の営業も既に終わっているということもあって、厨房に系列店のシェフが手伝いに来たりもしているのだそう。「中国飯店」は、ずっと昔から食べてみたいなと気になり続けていたお店だったけど、ますます行ってみたいと思うようになった。系列の「富麗華」はミシュランの星つきだそうで。
大晦日の中華というのも良いね!美味しかったね!……と一度部屋に帰った後、少ししてから今度は2階の宴会場に。宿泊プランに年越し蕎麦も含まれているので、せっかくだからいただいてみようかなと。
「きっとさ、あれだよ。みんなディナーいただいてから行くわけだから、ちょびっとだよ。わんこそばサイズだよ!」
大丈夫大丈夫!なんて言いながら会場に向かってみたら、待っていたのはたいそう豪華なお蕎麦だった。
今日の一番上の写真が、その「にしん蕎麦」。
しっとり甘じょっぱい煮汁の味を含んだにしんが2切れ。かまぼこと、小松菜と、葱と、柚子。薄い色の上品なおだしの、普通に「ざるそば」分量の蕎麦が入ったつゆそばだった。
私はともかく、母はもうほとんど「おなかいっぱいよー」と、食べられず。「俺たちにまかせろー」と、麺好きの息子とだんなが2人で平らげてくれた。
で、お蕎麦を平らげたその足で階下のラウンジに移動して、カウントダウンパーティーに。
これも宿泊者は無料で参加できるイベントだけど、外部からのお客さんも参加することができるらしく、参加費は5000円。
雑誌から出てきたような「パーティールック」のお嬢さんグループがいたり、気合いの入った装いのカップルがいたり、でも、宿泊者の壮年のご夫婦はカーディガンやニット姿だったりして、その温度差が面白い空間。私たちも「襟つきのシャツは着てるけどー」程度のカジュアルウェアだったから、「あ、もっと華やかにすべきでした、ごめんなさい」という感じ。
気合いの入ったグループはかなり前から店頭に列を作っていて、ジャズ生演奏が流れるラウンジ側の席につこうとしている感じ。ラウンジの奥にはブッフェ朝食などが供されるレストランがあって、そちらも座ることができるということだ。私たちはそっちで良いよねー……と、まったりと。
首尾良くレストラン側のソファ席に腰を落ち着けることができ、そしてラウンジ側で流れ始めるジャズ演奏。フリードリンクでシャンパン、ワインなどなどが供されて、テーブルには可愛いおつまみもやってきた。
お腹いっぱいすぎてなかなか手が出せなかったけれど、フルーツやケーキ、生ハムメロンのカナッペなどなど。ホテルメイドのフィナンシェやマカロンもカウンターに並んでいた。
手元にはクラッカーが1人1個配られて、最後は会場の皆でカウントダウン、年明けと同時に皆でポポポポポーンと。新年の曲が流れ、会場が再び盛り上がる中、私たちはさすがに疲れたのでお部屋に帰還。
盛りだくさんなホテルの年越しイベント、新鮮で楽しかった。