2018年10月30日火曜日

お好み焼きとフレンチと

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
ザ・リッツ・カールトン大阪「スプレンディード」にて
 朝食ブッフェ
英国邸宅風のホテルは、どこもかしこも絵になります 母は、もうすっかりこのホテルがお気に入り。
 
母の当初の希望は「ホテルの下の階がすぐホテル」という、「それってJR系のホテル一択だよね……?」みたいなものだったのだけどそれよりは絶対こっちが好きだろうと、駅から少しだけ離れているこのホテルを選んで。
 
で、駅までのルートを退屈しないように、かつ遠回りにはならないように、ショッピングモールの中をなるべく通っていけるルートを模索していたのだった。その甲斐あってか、あんまり駅から遠いという印象も抱かれなかった模様。
 
英国邸宅風の設えは客室もパブリックエリアも隙なく完璧で、壁には絵画やクラシックな飾り棚などなどが。どこを写真で切り取ってもなかなか絵になる風景で、とても良い。
 
……で、朝食ブッフェも、「すごく好きだわ。すごく良いわ」と気に入ってもらえた模様。
 
朝食ブッフェ。卵料理のスペシャリテは結局連日トリュフオムレツだったわけですが 案外と品揃えは変わってなくて、今日も卵料理のスペシャリテはトリュフオムレツ。
 
今日はこれを焼いてもらって、柔らかめのベーコンやハーブソーセージ、ハッシュドポテトあたりを添えてみた。
 
今日も普通に置いてあるスパークリングワインにはミックスベリージュースを混ぜて、果物コーナーにあった丸ごとの洋梨と柿はお願いして剥いてもらって。
 
お粥も食べてみたけど、これは薬味は中華のが揃っていたけど味は塩気のないごく普通の和風粥だったのがちょっと残念。このホテルでは、お粥よりもカウンターで作ってもらえるだし茶漬けとかの方が、満足度高そうだ。和風のおかずも野菜料理も含めて10種類くらい用意されているから、和朝食も満足度高そう(と言いつつ連日洋風)。
 
ヨーグルトにはホテルの自家製っぽいりんごジャムを添えて、洋梨と柿をまりまり食べつつパイナップルやパパイアも。
Whityうめだ「ゆかり」にて
 お好み焼ランチ \900
 焼そばランチ \850
母と分けつつ。
やっぱり母は大阪でお買い物をしたかったようで、今日は駅前のうめだ阪急本店、阪神梅田本店へ。
 
元々母は数寄屋橋阪急デパートが大好きだったから、「雰囲気似てるわ、懐かしいわ」とすごく御機嫌にあちこちの売り場を歩いていた。なんとなく勢いで、バルミューダのトースター(うめだ阪急オリジナルカラーリングのが売られていたのね)を衝動買いしてしまったりして。
 
で、お昼御飯、母がぽつりと
「焼きそばとかどうかしらねぇ」
と溢し、
「それって中華の焼きそばですかそれともソースで良いんですか!?」
と色めき立つ私。
 
ソースでも良いわーと母が言ったから、じゃあ本格的なの食べに行こう人気のお好み焼き屋さん行こう、あそこ焼きそばもあったはずだから!と、地下街ダンジョンに突入して、Whityうめだ内にある「ゆかり」に行ってきた。
 
一昨日だんなと歩いて予習してあったとはいえ、あの凄まじいダンジョンをちゃんと迷わず歩いて行けた。私、えらい。
 
お好み焼き、無事に食べられました。ばんざーい! 豚イカかモチチーズのお好み焼きにサラダとソフトドリンクがついたセットで900円の「お好み焼ランチ」。
 
母は、目玉焼トッピン\fdccxvnhグの豚イカ焼きそばとサラダ、ドリンクセットの「焼そばランチ」850円。
 
ライスと味噌汁がセットになった「ライスセット」があるのが面白くて、だんな曰く、「そのソースこってりの豚玉を御飯と味噌汁と共にいただくのがウマいんだよなあ」だそうで。
 
母はこの「こってりソース」が想像以上だったみたいで、焼そばよりむしろお好み焼きを美味しいと思ったみたい。
 
なんとなーく半分こ気味にしながら、私の分はせっせと青海苔や鰹節をかけつついただいた。焼そばにもソースかけちゃったりして。
 
キャベツのシャキシャキした感じがない、全体的に柔らかでふわふわ食感のお好み焼きは、安心して食べられる安定の味わい。
 
良かった良かった、大阪滞在中に、お好み焼きを無事に食べることができました(秋葉原に支店があるらしいけど、でもね)。
ザ・リッツ・カールトン大阪「La Baie」にて
 La Baie \15000
 グラスシャンパン
 白ワイン(Macon Village)
夕方にお宿に帰って、ちょっとだけ昼寝して。
 
夕飯は母の意向で、ホテル内のフレンチレストラン「La Baie」に行ってみた。
 
もう80歳の声が近づく母がフレンチフルコースってなかなか凄いと思うのだけど、さすがに量は食べられなくなりつつあるので、コースの魚の前菜と魚のメインディッシュの2皿はポーションを若干軽くしてもらい、でもそれで結局食べきったのだから、母、凄い。
 
お店の名前を冠したフルコースは、デザートが2皿にプチフール、お土産チョコレートまで出てくるなかなかすごいものだった。
 
グラスシャンパンでお代わりして、母好みのフルーティーな白ワイン1本貰って、余裕があったら鹿に合わせた赤ワインでも……と思ったけれど余力が無く。レストランからエレベーターに乗ればすぐにベッドがあることを心から感謝しつつ、ふにゃふにゃになって帰還したのだった。なんだかんだ、今日も1万歩以上歩いたしね。
 
食前のお愉しみ
「La Baie」にて。全体的に「円」をモチーフにした盛りつけて、とってもキュートでした。 アミューズは、こんな感じに手でつまんでぽいぽい食べられる系の可愛らしいもの。
 
イカスミを練り込んだ黒いパンの上にウニの風味のぷるぷるゼリー、ビーツで色付けた可愛いマカロン(中は確かお魚のクリームだった、確か)、そして蟹肉を乗せたパンナコッタ……だったかな?
 
記憶がいまいち曖昧だけど、でもどれもすごく美味しくて。
 
そしてテーブルには、じゃがいもを練り込んだテーブルロールと、バリバリ食感の美味しいバゲットがアツアツの状態で木箱に収められてやってきた。
 
添えられたバターはボルディエで、四角く切られた海藻バターの他に、3kgサイズくらいはありそうな巨大な筒状の発酵バターがやってきて、目の前でしょりしょりと削ってくれるというプレゼンテーションつき。
 
帆立貝柱のタルタル カブのマリネ レフォールクリーム
      アニスソヴァージュのヴィネグレット
すごくすごく可愛い上に美味しかった、帆立の前菜。 すごくすごく可愛かったのが、帆立のタルタルの前菜。
 
リズム感よくぽんぽんと3つの塊に、薄切りの蕪のマリネと共に配されていて、なんだかバレリーナみたいな感じ。
 
ソースはあっさり味のドレッシング風のものと、蕪の葉を使った(って聞いた気がする)濃厚な緑色のものと。
 
上にちょこんと添えられたクリーム状のものも、少量添えられたうみぶどうもちゃんと意味のある味わいで、蕪を上手いことカットしながら全部一緒に口に入れると良い感じ。
 
「インカのめざめ」温かいヴィシソワーズ
      アジマリネ クレソン キャビア
目の前でスープを注ぐ楽しいプレゼンテーションつきで。 「やっぱりここのシェフは、丸っこいフォルムがお好きなのかな」と思ってしまった、可愛いスープの皿。
 
最初はスープが注がれていない状態で、鰺のたたき風のマリネとクリーム(何の風味だったかな……こってりしていて美味しかったんだけども……)、キャビアとクルトン代わりのパリパリ食感の薄焼きおせんべいみたいなのと。
 
なんだか宇宙船みたいな可愛いフォルムのがやってきて、目の前であつあつのスープを注いでくれるという趣向だった。
 
色と味の濃厚な「インカのめざめ」をベースに、ポロねぎも使っているのだという滑らかで優しい味のスープ。
 
的鯛のポアレ トリュフ グリーンアスパラガス エシャロットコンフィ
で、魚料理は的鯛のポアレ。今日の一番上の写真。
 
なんだか連日トリュフ風味のものを食べている気がするけれど、ちゃんとスライスされた塊(?)のトリュフは久しぶりだったかも。
 
ふくふくと肉厚の鯛の美味しさもさることながら、立派な太さのアスパラがお似合いで最高だった。ソースもアスパラガスを使っているんですって。
 
鹿肉背肉コーヒーバターロティ
      フルーツペースト セロリと椎茸 ポワブラードソース
メインが鹿肉というのも、けっこう攻めてるなと。赤ワイン煮じゃなく、ロティで。 そして、メインディッシュは鹿肉!
 
ジビエが苦手な母には、追加料金を払って和牛フィレ肉のローストにしてもらった。
 
鹿肉というとがっつりワインの風味の煮込みが多くて、私はそれはあんまり好きではないのだけれど、これはロティだったのがすごく幸せ。
 
赤ワインをベースにしたソースも優しい味で、カシスとベリーのペーストで風味を変えつついただけるのも素敵。添えられたピュレ状のセロリも爽やかな風味がお似合いで。
 
アヴァンデセール
      フルーツコンポテ 弓削牧場のフレッシュチーズムース
そしていよいよデザート三昧!最初はふわふわ食感のチーズから。 ワインが残っているけれど、でもチーズを食べたらデザートの差し支えるしとそのままデザートに突入させてもらったら、嬉しいことにチーズを使ったアヴァンデセール。
 
皿の模様とそっくりな綺麗な飴細工が乗ったふわふわ食感のチーズムースにはブルーベリーベースのソースを添えて、シンプルに。
 
滑らかなマロンクリームとアイス
      レモンコンフィ ヘーゼルナッツのプラリネ
モンブラン風のメインのデザートは、爽やかなレモンの香りで そしてメインのデザートは大好きなマロンもの。
 
濃厚な栗の風味のアイスやクリームの下には、レモンのコンフィを詰めた爽やかな焼き菓子。
 
紅葉の形のクラッカー風のパリパリが添えられているのがほんのり和風で、色合いもとても綺麗だった。
 
お供にエスプレッソ。
 
プティ・フール
最後まで「丸」がモチーフでした。プティフールは3種類……と、思うじゃん? そして、最後までブレずに"円"モチーフだったプティフールは3種類。
 
ミニサイズのマカロンぽいのとか、カップケーキみたいなの(いちじくが乗ってた♪)とか。
 
どれも1円サイズくらいの可愛いもので、ぽいぽいと食べていたら、「シェフからのプレゼントです」と恭しく更にチョコレートが1個出てきた。宝石箱みたいなのに収められた、惑星みたいな綺麗なチョコレート。
 
しかも帰りがけにはエッフェル塔型のチョコレートと緩衝材がわり(?)のパフチョコを詰めた小箱も渡されて、至れり尽くせり。
 
これだけ品数が続くがっつりフレンチは久しぶりで、たいそう楽しかったし、美味しかった。
レストランの雰囲気も、ホテルにすごく似合っていたし。