2016年7月30日土曜日

台湾料理とマルディグラ

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
「Johan」のコーンパン
パイナップル
アイスカフェオレ
今日はだんな誕生日イブ、ということもあって、朝から一日お出かけの私たち。
 
早めの昼食の予定だったから何も食べずに行っても良いかなと思っていたのだけれど、早くに起きてきただんなが(私は更に早く起きていたわけで)
「なんかおなかすいた」
と言うので、これが最後の「Johan」のコーンパンをしっかり温めて。
 
ジャムに加工した残りのパイナップルも食卓に出して、ささっと食べて軽め朝御飯にした。さて、朝から猛烈に暑い中、めげずにおっでかけー。
代々木公園「台湾フェスタ」にて
 「台湾担仔麺」の
     台灣肉燥飯 \400
     台灣士林鶏排 \600
 「麺線屋formosa」の
     麺線 \500
 「京鼎樓」の
     羽根つき焼小籠包 \600
 「台湾担仔麺」の
     台灣担仔麺 2×\500
 「甜風」の
     マンゴー冰 \800
 「氷屋川久」の
     ふわふわ極上かき氷 いちご \500
 「KIRIN」の
     生ビール 4×\500
 水ペットボトル 2×\150
まず訪れたのは、代々木公園。
 
この週末に開催の「台湾フェスタ」、台湾フードが色々いただけるということで、ここでお昼御飯にしようと計画していた。
 
「食事できるテーブルあるらしいけど、のんびり行ったら席なんて埋まってるよね」
「それにですね奥様、"au WALLET 限定特典"というのが、これが先着200名だそうで」
「……なんだそりゃ」
 
なんでも、屋台御飯の購入は現金でも良いのだけれど、au WALLET限定で食券を買うこともできるのだそう。各店舗に食券使用者対象の専用レーンがあって待ち時間なしに買い物できるうえ、毎日先着200名には割引サービスもあって、3000円の食券購入で3500円分のチケットが貰えるんですって。
 
そりゃお得だね嬉しいねと、開場10時合わせでとっとと向かってしまうことにしたのだった。
 
梅雨も明けたこの週末はとんでもない暑さで、首や腕の日焼け止めはばっちりしてきたのにうっかり足の甲に日焼け止め塗り忘れて、サンダルの跡がばっちり日焼けしてしまったくらい。食事コーナーにはテントが張られて日陰になっていたものの、それでもたいそう暑かった。
 
こう暑いとビールでしょ、ビールだよねと、瓶ビールよりはと「日本に一台しかないビールカー」を擁してきたKIRINのブースで生ビールを買い、あれこれお買い物。ビール、きっと1杯じゃ終わらないよねと、買った食券は6000円(=割引適用で7000円分)。
 
代々木公園「台湾フェスタ」にて、早速食べたのは鶏排と魯肉飯! 魯肉飯食べたいねと全部の店のメニューを見たのだけれど、一番美味しそうだったお店で、鶏排も一緒に買ってきた。
 
ブースの写真入りメニューには「台灣肉燥飯」と書かれていたけれど、同じ店の別のメニューには「魯肉飯」とあったり、そのへん、なんだかゆるい感じ。
 
他のお店のはもうちょっと値段が良い代わりに角煮もごろごろ乗っているような魯肉飯で、「うん、そっち系もすごく美味しそうだけど、でも私たちは地味な魯肉飯が食べたいのよね」とこれにしてみた。
 
スパイスの効いたとろみのある豚肉煮込みかけ飯と、これまたスパイスの効いた巨大なカリカリフライドチキン。
 
臭豆腐を扱う店もあって、程度はずっと軽いものの、台湾夜市の屋台街の匂いが周囲に漂っていた。あーいいなー台湾。また行きたいなー台湾。
 
これは「麺線屋formosa」の麺線。おろしにんにくも後入れで。 新橋の麺線屋さんの出店もあったのだけれど、「そっちはお店で食べられるわけだし」と、二子新地の麺線屋さん「麺線屋 formosa」の麺線をだんなが買ってきてくれた。
 
辛味だれとおろしにんにくは好みに応じて後入れで。香菜も大丈夫ですか?と言われ、全力で頷いたらがっさー入れてくれたのだそう。
 
おろしにんにくががっつり入る分、新橋のお店のそれよりも幾分下卑た風味ではあるものの、その感じがむしろ「あるある」な味わい。揚げ葱も散らされていて香ばしいうえに、モツもたっぷり。
 
「京鼎樓」の羽根つき焼小籠包は、ラー油と胡麻の香ばしさ。 ビールのアテにと買ってきたのは、「京鼎樓」の羽根つき焼小籠包。
 
割と容赦なくラー油がかけられ、見た目からして辛かったけど、羽根はぱりぱり、肉汁は小籠包に閉じ込められてしっかりジューシー、ちゃんと美味しい小籠包だった。
 
11時近くになる頃には、100人以上が座れるだろうテーブルスペースもすっかり満席、そしてどこのお店もかなりの行列。
 
でも、食券使用者専用レーンはばっちり機能していて、どの店でもほとんど並ぶことなく料理を買ってくることができた。
 
やっぱり最後はこれだよねーと担仔麺。もう、担仔麺が好きすぎる。 食事の最後はやっぱりこれだよねと、最初に魯肉飯を買ったお店の担仔麺を。
 
混ぜ麺とか台湾ラーメンのお店とかはあったけれど、素朴のフツーな「担仔麺」のお店は全然なくて、このお店が唯一の販売店なのだった。
 
シンプルスープに肉味噌たっぷり、にらともやしと、そして香菜。
 
気温は上がる一方だけれど、それでも担仔麺は安定の美味しさ。
 
最後はやっぱりこれ!とマンゴーかき氷。 んで、最後はやっぱりかき氷!と、マンゴーかき氷を。
 
本当は他に「ここのが美味しそう」と狙っていたお店があった(しかも人気で大行列だった)のだけれど、オープン1時間にして品切れになってしまったそう。
 
それは残念、と他の店で買ってきたマンゴー冰は、800円という価格がなかなかに高かったけれど、これでもかとマンゴー果肉がざくざく盛られていて、氷もほどよくふわふわで美味しかった。
 
あとは残った食券の調整でさらっといちご味のかき氷食べて、水のペットボトル買って、おしまい。すっごく幸せだったけど、でも願わくばもうちょっと涼しい季節のイベントだったら嬉しいなあ……。
 
で、食事後は大久保のグローブ座に移動して、カジャラ♯1 『大人たるもの』を見てげらげら笑ってきた。
 
「ラーメンズ」の小林賢太郎の新作コント公演「カジャラ」の第1弾「大人たるもの」。片桐仁も出演ということで、2009年以来舞台公演の無かった「ラーメンズ」の2人が一緒の舞台に立つということで、全力でチケットを取ってみたのだった。
 
ファンクラブとかではなく、普通にイープラスの抽選予約経由だったのだけれど、取れたチケットはなんと前から2列目中央の素晴らしい席。2時間の公演で、大きく分けてコントが8本、「ラーメンズ」時代のノリっぽいものがあったり感動的なものがあったり。
 
キーワードだけ並べると、「子供用赤ちゃん用」「アンラッキーをラッキーに」「シュガーカット」「肩は肩幅に/かわいそう」「パーティーピーポー」「氷食べます」「雪大人」「成人式」……という感じ、かな。DVD化されるのかな。DVD欲しいな。久しぶりに片桐仁と一緒に舞台に立った賢太郎が心底楽しそうだった。「いいね、お茶彦ぉ~」。
銀座「Mardi Gras」にて
 香菜の爆弾 \1370
 モツ キュイジーヌ No.30 \1950
 男のニューハンバーグステーキ 2 \3400
 今帰仁アグー豚 スネ肉のコンフィ \2900
 プリン \840
 コーヒーのグラニテとマスカルポーネのサンデー \1260
 ビール(ハートランドドラフト) \850
 ビール(Blue Moon) \850
 赤ワインカラフェ \3600
 エスプレッソ \540
夕食は、一度来てみたいと思っていた、新橋寄りの銀座の裏通りにある、肉料理がウリのビストロ「Mardi Gras(マルディグラ)」に予約を入れてみた。
 
かつてはなかなか予約が取れないと聞いていたけれど最近はそうでもないのかなと思っていたところで、5月にテレビ番組に取り上げられてしまったらしい。予約は電話のみで「3週間前の午後1時過ぎくらいから受付」だそう。気合い入れて、3週間前に電話しておいたのだった。
 
「マルディグラ」、2回くらい前を通り過ぎて、やっとお店の場所を把握しました 予約は6時半だったのだけれど、5時過ぎには新橋に到着してしまって、銀座をうろうろ。
 
「店の場所を確認しておこう」と地図アプリを見ながら通りを歩くも、さっぱり看板などが見つからなくて一度素通り。
 
戻ってきて
「このへんで良いんだよね?」
「そうそう、お多幸のあたりだよ?」
と上を見上げたら、小さな小さな看板がやっと目に入った。
 
そも、お店の入口も、「ビルの入口」然としておらず、細い細い階段が地階に伸びているだけ。
 
知っていなきゃ、一見で入ることはまずない(入らないというより、入れない……)だろうなと感じる店構えだった。この道は何度も通っているはずなのだけれど、道理で気付かなかったわけだ……という感じ。
 
アメリカの白ビールと、最初のお皿はトルティージャと黒パンと テーブルチャージは1人700円と、少々お高め。
 
酸味のある黒いパンと、じゃがいもたっぷりのみっちりとした食感のオムレツがテーブルにやってきた。
 
歩き疲れて汗もかいたので最初はビールを頼み、あとはワインをカラフェでいただいたのだけれど、このお店の料理だったらビールを飲み続けても似合う感じだったし、雰囲気も気軽に肩肘張らずに楽しめる風。メニューは魅力的で、食べたいものが山盛りだった。
 
で、吟味の末、食べてみたのはこんな感じ。
香菜の爆弾
レシピは手元にあるのだけれど、実物は初めての「香菜の爆弾」。どーんと香菜。 「香菜の爆弾」、このお店の名物メニューだそう。2008年発行の『ワインのおつまみ 人気店の初公開レシピ』に掲載された事があり、以来私も何度か作ったことがある。
 
いちじく酢とナムプラーを調味料に使う、多国籍風なサラダで、レシピによると揚げにんにくと青唐辛子、エシャロットが使われている、というもの。
 
値段からすると、もっと大量の(いっそ2倍量くらいの)香菜が盛られていても良いのになと思いつつ、でも文句なしに新鮮な香菜で、酸味や旨味のバランスもばっちり。美味しかった。
 
モツ キュイジーヌ No.30
謎の品名「モツ キュイジーヌ No.30」。その正体は、カリカリトリッパ! 前菜は2つ貰おう、とだんなと相談していて、気になったのが「モツ キュイジーヌ No.30」なる品。
 
モツって、何モツ?ナンバー30って、何が?と不思議に思いつつ、「どういうお料理ですか?」と聞いてみたら「トリッパを揚げたものです」だそうで、「それええええ!」と即決。
 
でも、「揚げたトリッパ」という説明からは想像もつかない品がテーブルにやってきた。
 
グラスの中に、大胆に刺された巨大なトリッパの塊が5~6個。
 
野菜などの添え物も一切なく、ただただ「揚げトリッパ」。さも「持って喰え」という盛りつけで、テーブルには紙ナプキンもやってきた。で、遠慮無く、手づかみでもぐもぐ。
 
大きな塊なのに臭みは全く無くぷりっぷりで、塩気とスパイスの効いた衣が良い感じ。噛むと「シャクッ」と音がするくらい。
 
うわやばい、これはビールだ、文句なしにビールだ、めっちゃ似合うしめっちゃ美味しい……と、無言になってしまう勢いで平らげた。心を鷲掴みにしてくる料理だったなぁ……。
 
男のニューハンバーグステーキ 2
ハンバーグを食べてみたかったの私、ということで、メインディッシュの1つはハンバーグ、品名は「男のニューハンバーグステーキ 2」(今日の一番上の写真)。
 
「2」って何が「2」なんだろう……と思いつつ、目の前にやってきた品を見て、私は事前に写真を見て知っていたにも関わらず「おおおおおー」と歓声が。
 
赤ワインベースの大人っぽい味のソースに、ごろりと「肉塊」な感じのハンバーグ。チーズもトッピングされ、そして上には黄身が半熟のゆで卵。旗まで立ってる。
 
数ヶ月前に買ったレシピ本『銀座マルディグラのストウブ・レシピ』によると、「このレシピ、洋食屋さんには怒られるかもしれません」とのこと。
 
全ての材料をいっぺんに、ラフに混ぜて、練ったりもしない。肉の粒つぶとした食感や繊維を味わいたい。いい意味でのパラパラ感。これがボクのイメージするハンバーグです。
 
……なんですって。
 
本当に、そんな感じのハンバーグ。なんというか「もろっ」と崩れる感じで、ねっちりしていない。「ハンバーグ」という字面で想像するものとは全然違った食感の、「ひき肉料理」というか「つぶ肉料理」というか、そんな感じ。でも「肉食べてます!」という実感が沸いてくる、美味しく面白い料理だった。
 
先の本にハンバーグのレシピ載ってたから、真似して作ってみようかな。作れるかしら。
 
今帰仁アグー豚 スネ肉のコンフィ
どーんと大ボリュームのスネ肉のコンフィ。豆もたっぷり。 肉2皿目は、だんなが好きなものを頼むと良いよお誕生日だし、ということで、「今帰仁アグー豚 スネ肉のコンフィ」。
 
コンフィって、こう、「油で煮る」ような料理だから、「しっとり、とろり」系の肉が来るのかと思っていたら、やってきたのは、まさかの「カリカリゴリゴリ」系でびっくり。
 
白いんげん豆を炊いたのが敷かれていて、その上にごろりと骨つきの豚のスネの見事な「輪切り」。肉の部分黒々と煮えて、皮部分はたいそうクリスピー。良い意味で裏切られた料理だった。
 
ほら、やっぱりなんというか、ビールを傍らにして食べたい料理、という感じ。
 
全体的に、塩の振り方が「"ちょうど良い"の幅の中でも、強め寄り」な印象で、しっかりめ。そこがまたビール(以下略)
 
コーヒーのグラニテとマスカルポーネのサンデー
まさに「変形ティラミス」でした。クリームたっぷり! そしてデザート、私が「コーヒーのグラニテとマスカルポーネのサンデー」で、だんなはプリン。
 
上にもこもこと、ソフトクリームのようにクリームが絞られて、ふんわり優しいマスカルポーネの風味が全体的に。
 
コーヒーの風味とマスカルポーネのこってりさは、まさに「変形ティラミス」という感じだった。がっつり肉料理の後は、普通のティラミスよりむしろこういう方向の方が好ましいかも。
 
だんなのプリンは、「こんなに焦がしたキャラメル、舐めたことがない」というくらいに、黒々としたキャラメルソース(当然あんまり甘くない)のもので、これまたなんというかちょっと独特。
 
全体的に「男くさい」料理でありデザートでありで、いいぞいいぞと思ったのだった。こういう方向、大好きだ。
 
お隣のお客さんが、鉄板に肉やらソーセージやらを盛り合わせたすごく豪快なものを食べていてそれが気になったのだけれど、帰宅して調べたところによると「ラム肩肉・牛シンタマと内臓のグリル アルゼンチンスタイル」であったらしい。4000円。
 
1人で食べるのは苦心しそうなボリュームだったから、アレを2人でつつきつつ、前菜を野菜と肉で3種類貰って……とかやるのも楽しそう。そしてビールで通すのもやっぱり楽しそう。
 
お会計をそれなりに覚悟していたのだけれど、「あ、そのくらいで済むんだ?」という感じだった(短角牛のグリルなんかはかなり良い値段だったけども)ので、また行かなくちゃ。ぜひ行かなくちゃ。おいしかったー。