2023年8月11日金曜日

香港3日目ワゴン飲茶と空港ラウンジ

上環「蓮香居」にて
 飲茶を堪能 HK$252
  • 香港滞在中の天気予報は連日雨マーク。
    昨日のスコールのような雨になるほどと思ったけど、今日も朝からけっこうな雨。止みますようにと祈りながら窓の外を見る朝5時前、めでたくいくらか止んできて、朝食のお出かけは傘要らずでなんとかなった。
     
  • けども、冷房のないトラムは基本、窓全開なわけで、車内はけっこうなレベルのびしょびしょぶり。手持ちのタオルで拭きつつ気にせず座って、今日は上環、昨日よりももう少し奥側へ移動して。なんか連日上環行ってるね私たち……。
     
  • 伺ったのは、古き良きワゴン式の飲茶ならここ、とネットで見た「蓮香居」。
    2階がメインフロア、3階は昼前にオープンして、どちらかと言えば観光客メインのフロアなのであるらしく、2階に入れたらラッキーとか、なんとか(とネットで見た)。
      ちなみに、ワゴンは2階→3階という順番で行くから、3階は残り物になる……とかなんとか(ともネットで見た)。
     
  • 相席上等、空席に勝手に座れとか、事前に情報はあれこれ仕入れていたものの、なかなかそうは振る舞えないもので、お目当ての2階についてきょろきょろしていたら「そこ座って良いよ」とばかり店員のおっちゃんに指示されたので、1人飯を食っているおっちゃんの向かいに腰掛けて。
     
  • 最初に問われた言葉に、これはきっと"お茶は何にする?"と言われているのに違いない、と判断しただんなが普洱と言ってくれ、やってきたのは茶葉入りの蓋碗2つ。で、目の前に陶器のボウルがやってきて、茶葉を洗いつつ、茶杯や碗をボウルの中でさぱさぱ洗う。箸やレンゲもね。
     
    で、おっちゃんが、よしよしとばかりに蓋碗に湯を新たに注いで、だばだーと茶杯に注いで去って行った。
     
    蓋碗の場合も急須と同じく、"お湯を足してくれ"は蓋をずらしておけば大丈夫。
    『相棒』の右京さんのごとく、えらい上の方からだばだばだ~とお湯を注いでくれるおっちゃんが居て、「おもしろい……」と私は毎度見惚れていた。
     
    ちなみにお茶はたっぷりめで、もう何煎でもいける感じ。
     
  • 周囲に日本人は皆無(たぶん)、そも観光客もほぼいない。女性客1割未満、男性客もそのほとんどが60歳以上かな……くらいの、ここはオヤジのパラダイス。
     
  • さて、陸羽でもさっぱり言葉は通じないわけだけど、この店でも、ワゴンを押すおばちゃんの言う料理名は9割方わかんない。わかるのは「ハーガオ、シューマイ♪」(レードドミーミーみたいな抑揚で歌うように言いながらやってくる)くらいのもので。
     
    でも、揚げ物ワゴンは見たまんまだし、平皿に蓋がかぶさってるのは多くは腸粉、ステンレスの筒状のは蒸しご飯、大きな蒸籠は花巻や大きめ饅頭系……となんとなく解ってくるし、他の人が貰ってるのを見て、「それください!」って感じで。
     
    これくださいというと、テーブルに置かれた伝票にスタンプをぺたりぺたりしてくれる。
     
    小點心HK$23、中點心HK$28、大點心HK$32、特點心HK$35、頂點心HK$37、ですって。で、「元16位毎茶茗」だそうだから、お茶代が1人HK$16必要なんだな?
     
  • お茶淹れるのをもたもたしてテーブルに盛大に零していたら(蓋碗のお尻にお茶が回ってしまうんだよ……)、お湯注ぎのおっちゃんが「苦手だったら洗杯用の器に茶杯置いて注げばいいよ」と所作で指南してくれた。おお……(感動)。
     
    色々不慣れて申し訳ない……と思いつつ、次はもっとうまくできると思うので、めげずにいきます。これは楽しい。
    ワゴン式飲茶は、食べたいものが食べられるとは限らないという難点はあるものの、揚げ物もあったかいまま来るし、知らない味と出会える楽しさはあるし、というかもう純粋に楽しい。
     
  • いただいたのは、黄色い皮の焼売、柑橘の香りのする、湯葉で巻いた風な大きな肉団子、春巻(3本セットをハサミでじゃきじゃき半分に切ってくれた)、蒸しご飯。
     
    蒸しご飯、上に茶色い大きなものが乗っていて、「……ハンバーグ?」と思ったら巨大椎茸だった、その下にはぶつ切りの骨付き鶏。椎茸!甘くておいしー!
     
  • 巨大なおまんじゅう蒸籠の中には、茶色みが強い馬拉糕や花巻、肉まんふうのと、あと、「これはソーセージ饅」と言われたのがおいしそうだったので、くださいとお願いしたら2個セットでテーブルにやってきた。いや、1個でいいのよ……と思ったけど、口にしないで良かった。本当に。2個で良かった。
     
  • これ、"ソーセージ"言われたけど腸詰じゃん!?!?!?おいっっっしいい!!!!!
    私の香港最高のボルテージがここで記録されたに違いない。腸詰巻き饅頭、めっちゃめちゃおいしい。家宝にしたい。幸せ。
     
  • そしてついに「ハーガオシュウマイ♪」のワゴンが!わーい蝦餃だーあと、浮き粉の五目餃子っぽいのもゲット。蝦餃、小ぶりながら海老ぷりんぷりんでとても美味。
     
  • そろそろお腹もいっぱい……とレジに向かったところで、大根餅のワゴンがいて、「食べたかった……」ってなった。大根餅のワゴンは鉄板がついていてその場で焼いてくれる仕様。かっこいいな……!
     
  • ちなみに支払いはクレジットカードも使える模様。現金残ってたから現金払いにしたけども。
     
  • そして再びトラムに乗って宿へ帰還。トラムの運賃、大人(成人)はHK$3なのだけど、表示を見たら小童HK$1.5、長者HK$1.3だそうで。小童と長者という表現がすてき。
     
  • 荷造りは、ごく微量の余裕を残して、スーツケース大中と折りコン1つで事足りた。パンや蛋撻は3COINSの折りたたみワンショルBAGに入れて。今回、衣類ケースや小物入れ等々、数ヶ月前に発売された3COINSのJTBコラボトラベルグッズを大活用したのだけれど、ものすごく使い勝手が良かった。大勝利感半端ない。
     
  • 折りコンは、アメックスカードの「手荷物無料宅配サービス」を目論んでのことだったのだけど、以前は段ボール系も送ってくれたのに、規約改定で「お荷物の種類:スーツケース、ゴルフバック」と制限がかかってしまっていた……えええーと困惑しながら折りコン持って帰ったけど、じゃあ次の旅行からはスーツケース増やして行くんだろうか……(どんだけお買い物する気なんだって感じだけども)。
     
  • ホテルから香港駅まではタクシーで1000円くらい、そこから空港まではエアポート・エクスプレス(おおよそ10分に1本)で25分弱。荷物運ぶのらくちんだし、とても快適。
     
  • JALのカウンターが開く10:40を待ちかねるようにとっととチェックインして、でも飛行機の便は15:15発っていうね。
香港国際空港 キャセイ航空ラウンジ「The Wing」
 「The Haven restaurant」にて
     コールドミートとサラダ
     Double boiled pork and adenophora soup
     Traditional sweet and sour pork
     Lemon and poppy seed cake
     New York cheese cake
     Chilled mango, pomelo and sago
     シャンパン
     普洱茶
 「Atrium」の
     French crepe with lemon curd and raspberries
     フルーツ盛り合わせ
     today's juice (りんごとケール)
     Signature Drink - Ginger forest
  • 今回、台湾から香港に飛んだのは、"きっと一生何度もは来られないに違いない、キャセイ空港のファーストクラスラウンジに行ってみたいから"という理由が少なからずあったりした。
     
    「だってねおゆきさん、香港のキャセイファーストクラスラウンジはお風呂がついているんですよ!」
    とだんなが力説していて、「……お風呂?」と最初、私は首を傾げるばかりだったのだけれど。
     
  • ワンワールドフリークエント・フライヤーのエメラルド会員が利用できるファーストクラスラウンジは、着席のオーダー制で料理がいただける"The Haven restaurant"や、貸し切りバスルーム"Cabanas"などのサービスがあるそうで。
     
    繁忙期だとCabanasは順番制でけっこう待たないといけなかったりするらしいから早く行ってみようということになったのだった。
     
  • その前に、ラウンジ近くで「TINYさんのもの売ってる……!」とかわいい香港雑貨のお店に突撃して、最後の衝動買い。
     
    「住好啲」にてお買い物
     TINY C Ice Cream Bicycle HK$79
     FINGERART C Siu Mei Shop HK$128
     ZEST C Embroidered Dim Sum Basket Tea Towel By Zest of Asia, Blue HK$139 TINYのアイスクリーム屋台と、手のひらサイズのペーパークラフトの燒味屋さん(これ)、小籠包柄のかわいいティータオル。
     
    ペーパークラフトの「Hong Kong Story Series」はどれもめちゃめちゃ可愛かったのだけど思いの他お値段がよかったので(1個2500円くらいすると思うと……)、大牌檔トラムあたりと悩み悩んでこの1個に。
     
  • ともあれ、ファーストクラスラウンジ「The Wing」に到着して。
    混んでると困るからと速攻「Cabanas」を訪れてみたら、すんなり入れてしまった。
     
    5つあるスタイリッシュなカバナでは、落ち着いたプライベート空間をお楽しみいただけます。全てのカバナは空調管理がされており、リフレッシュに快適なシャワー室、バスタブとデイベッドをご用意しています。電源やネットワーク接続ポートも完備しているため、ワーキングスペースとしてもご利用いただけます。
     
    カバナではまさにファーストクラスのサービスをご体験ください。ご要望に応じアイロンがけサービスもご利用になれます。全てのカバナは、ラグジュアリーなアメニティー、バスローブ、ふかふかのタオルを備えています。
     
    というカバナ。
    利用時間は90分、基本的には一人で利用するためのもの(バスローブなども1人分しか置いていない。バスタオルは2枚あった)だけど、夫婦や恋人が一緒に入る分には何も言われない感じ。
     
    混雑しているときは、フードコートとかで渡される風のアラームを渡されるみたい。
     
    脱いだ服を室内のロッカーに入れて壁のボタンを押すと裏から回収してくれるアイロニングサービスは、ものの15分ほどでだんなのパンツがきれいにプレスされて戻ってきたり、JWマリオットに負けないくらいのふかふか手触りのバスタオルだったりと、至れり尽くせり。
     
    バスタブの外側には、ハンドシャワーとレインシャワー、打たせ湯的なシャワーの3つがついていて、バスタブからは扉やカーテンの境界がないままデイベッドに寝転がれるという、なんとも優美な設えだった。
     
    惜しむらくは、化粧直しするにはやや照明が暗く(4段階に調節はできるのだけど、なお暗め)、あと、キャセイのラウンジあるあるだけれど過剰なまでに冷房効いていて寒いくらいというのが、ちょっと厳しいかな……という。
     
    アメニティはイギリスの「bamford(バンフォード)」。
    ボディウォッシュ、シャンプー、コンディショナーはシャワー前とバスタブ脇に大きなボトルが1セットずつ、洗面台にはハンドウォッシュ、更にフェイスクレンジングとボディローション。歯ブラシ、麺棒、シャワーキャップ……と、ホテル並に色々あった。
     
    さすがに90分は滞在しなかったけれど、満喫しました。
     
  • で、適度にお腹も空いたところで、着席レストラン「The Haven restaurant」に。
    何かお飲みになりますかと言われ(これは特段メニューはなく)、シャンパンをいただいて、その後は普洱茶を持ってきてもらい。
     
    アラカルトメニューはそう多くはないのだけれど、スープ1種類、メイン6種類、サイドにジャスミンライス、"Signature Noodles"としてワンタン麺と担々麺、そしてプラスしてブッフェ台、という感じ。
     
    ブッフェコーナーはこのレストラン並びの「Atrium」コーナーにもあるのだけれど、品揃えは全く違ったものだった。
     
    オーダーして頼んだのはこんな感じ
     
    Double boiled pork and adenophora soup
    Bamboo fungus, goji berry, dried mushroom and Yunnan ham
     
    Traditional sweet and sour pork
    Capsicum, onion amd pineapple
     
    スープは豚肉とツリガネニンジン、キヌガサタケとクコの実、干し椎茸と雲南ハムとく組み合わせの、とても薬膳的なもの。ふわりと乾物系の旨味と香りがして、いかにも身体に良さそうな。
     
    "sweet and sour pork"は酢豚だね?と思ったのだけど、酢豚ってなんとなく"日本人ばかりが好む中華料理"な印象があって。ほんとに酢豚?酸っぱ甘いスペアリブ的なものではなく?と思って説明を見たら"Capsicum, onion amd pineapple"の文字があって、パイナップルが入ってるなら酢豚ですわー、と。
     
    そしてだんなは、Steamed chicken in lotus leaf (Lap cheong, red date and wood ear mushroom)と、ジャスミンライスを。
     
    こちらのおかずも絶妙にしっかり中華で、お洒落で、ホテルダイニングで出されるような品と比べて遜色ないくらい。
     
    ブッフェ台からコールドミールやサラダ(他にも温かいスープや温かいおかず3種類ほどがあったし、パンや巨大な塊から自分でカットするチーズなどもあった)を貰ってきて、「これはなんていうか、普通にレストランの食事だなあ……」と思いつつおいしくいただいた。
     
    おかずの量はいくらか軽めだったし、クリスピーチキンバーガー、クスクスとグリルドベジタブルといった洋風のメニューもあったりで。
     
  • デザートコーナーにあったのは、大好物の楊枝甘露にニューヨークチーズケーキ、レモンと芥子の実のパウンドケーキ。面白い組み合わせだわと思いつつ、酸味がある系お菓子が好きな者としては全種類食べたくなるわけで……食べました。ぜんぶおいしかった。
     
  • 食後は巨大なシングルソファ席(そのへんにいっぱい電源もある)でぐでぐでしつつ、日記書いたりうたた寝したり。
     
    ドリンクカウンターで、シグネチャードリンクの"ジンジャーフォレスト"や、日替わりの健康ジュース(聞いたらりんごとケールですって)を貰いつつ、うっかり甘いものを更に食べてしまいつつ。
     
    お願いしたらその場で作ってくれるジンジャーフォレストは、刻み生姜とりんごをグラスの中でごりごり叩き、更にたっぷりのミントを加えてごりごり叩き、シュウェップスのジンジャーエールを2種類?注ぐみたいなオリジナルドリンク。健康ジュースともども、ちゃんとおいしい。
     
    どれも甘くておいしかったフルーツは、パイナップルにパパイヤにメロン、葡萄、という感じ?皿に出来上がった状態でラップをかぶせて冷蔵ケースに並んでいたクレープは、甘酸っぱいレモンカードとラズベリーが包まれていて、脇には好みで添えられるホイップクリームまで準備があった。
     
    まだ食べるのか……とだんなの呆れる視線を感じつつ、おいしいよ?と平らげれば、もう機内食なんで食べられないよね、という。
     
    搭乗は14:45頃。長いようでそうでもなかった、ラウンジ滞在は、満喫いたしました……。
JAL機内食
 豚と牛蒡の胡麻ソース ご飯添え
 鶏肉細切り葱油和え 干し豆腐のサラダ
 大豆とひじきのサラダ 玉子焼き
 フレッシュフルーツ
 ハーゲンダッツ(クッキー&クリーム)
 味噌汁
 スカイタイム(ももとぶどう)
  • 今回の旅行の旅程は本当の本当に幸運尽くしで、出国が1日早かったら台風6号の影響をもろにくらっていたし、帰国が1日遅かったら、今度は台風7号の影響がいくらか出てきていたかもしれない……という感じで。
     
    2つの台風の間を縫うように行って帰ってきて、そして幸い、往路も復路もそれほどには揺れなかった。
     
  • 機内食は出たは出たけど、さすがに満腹で3割くらいしか食べられず。
    でもハーゲンダッツとフルーツはしっかり綺麗に食べておいた。
     
    すみません、JALの機内食はとてもおいしい方だとは思うのだけども。
     
  • 定刻通り、20:30頃に羽田について、東京全然涼しくないなーと思いつつ.。本当、気温も湿度も台湾も香港も東京もあんまり変わらない感じで、ただ、陽射しの強さだけは台湾が痛いくらいに刺さってきたなーというくらい……?
     
  • 折りコンには、「この箱開けて調べたよ」の香港警察だか税関だか検疫だかのシールがついていて。
     
  • そして羽田の検疫でも「この箱の中には何が……?」と言われたのだけど、お茶と食材とお菓子とおもちゃなんです……全部自家消費用なんです……と笑うしかない。香港のチェックの人も苦笑したであろう中身……。
     
  • 時間はけっこうかかった(乗り換えで15分取られたり)ものの、1回乗り換えだけで座って帰宅。京成線はまことに便利……。
     
  • 何が美味しかった?って会話で、だんなも私も「麗晶軒の揚げ餃子」が筆頭にくるくらい、あれはすごい料理だったなあと。そしてだんなは流れるように「あと今大の魯肉飯」と。
     
  • んん、私は夜市で食べた豚レバースープと及第粥が忘れられないかな……。
     
  • 台湾も香港もまた是非行かなくちゃと思いつつ、来年は初めてのベトナムに行ってみようかと画策中。どうあってもアジアの旅が好きな私たち。