2011年11月2日水曜日

初・ゲイバー

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
「marond」のカレーパン
ヨーグルト(朝食ももミックスヨーグルト)
カフェオレ
なんとなく「カレーパンだ」という気分になって、昨日パン屋さんでカレーパンを買ってきた。お店は地元のチェーンパン屋さん「marond」。
 
明日からまただんなは遠い国に出張に出てしまうので、「パンはパンでも、かの地ではまず口にしないだろうものを」と選んだのだけれど、実は私自身が食べたかったのだという。
 
何の変哲もない「普通のカレーパン」、でもこれ海外だと滅多に口にできない「日本の味」の一つだ。カレーつながりで(?)食後にはヨーグルト。
 
「朝食りんごヨーグルト」と同じシリーズの「朝食ももミックスヨーグルト」、りんごの方は「ひたすらりんご」という感じだけれど、ももの方はりんごやアロエが入っていて「ひたすらもも」という感じではないのがちょっと残念。「ひたすらもも」で良いんだけどなー……コストがかかってダメということなのかなー。
チーズ(ミモレット)
焼き銀杏
冷や奴
もやしのナムル
豚肉の生姜焼き with 千切りキャベツ
きのこたっぷりクリームシチュー(ラスト)
羽釜御飯
ビール(琥珀ヱビス)
今日は日中、息子の学校の授業参観。
 
今日の授業の担当の先生は、自作の教材を山のように作ってきてテンポよくわかりやすく話を進める良い感じの先生だった。1学年5クラス以上あるけっこうな規模の学校なのに生徒全員の名前をきっちり覚えていることにも(入学後半年経ったとはいえ……)軽く驚いた。中学の授業なんて、私の時はひたすら退屈なだけだったから、こういう先生に教わりたかったなぁ、などと思ったりした。
 
夕飯は、出張を控えただんなも食事に間に合う時間に帰ってきたので、いかにも和風なものをと「豚肉の生姜焼き」。当然、キャベツの千切りつき。
 
味噌汁を添えたかったところだけれど、半端に残ったシチューをなんとかしてしまいたいなと汁物はシチューで。あとはビールの肴に豆腐とチーズと銀杏。
 
今日はあいにく、私は夕飯を軽くしておきたい事情があったりしたので、ビール飲みつつ御飯は控えめ、シチューは抜きで夕飯をいただいた。
 
美味しかったのが銀杏。先日有楽町駅前の特設物産コーナーで買ってきた銀杏、フライパンでよ~く炒めて粗塩まぶしておいたのを、キッチンばさみなどでパキパキ割りながらいただいた。炒りたて剥きたての銀杏の香ばしい美味しさはなかなか他では得難いもので、「なかなか割れない……」「食べにくい……」言いながらだんなと2人でバキポリバキポリいただいた。
 
新宿「ダッキーダック」にて
ロイヤルミルクティとバナナのタルト
アイスティー
新宿ゴールデン街 某店 にて
テキーラいろいろ
ガーリックトースト&チャウダー
新宿二丁目 某ゲイバーにて
焼酎ロック
チーズとスモークサーモンのカナッペ
……で、いつもならここで日記が終わるところ、今日はこれからが本番。
 
何かと仕事の世話やら何やらしてくれる「火サスの先輩」。以前、私の友人交えて仕事の話をしていた時に
「ゲイバー行ったことないです」
「そうそう行ってみたいと思ってた」
「俺の知り合いの店だったら……連れてくよ?」
「マジですか!」
「行きます!」
という話になって、じゃあ行きましょうという事に。先輩曰く、「店が盛り上がるのは午前2時過ぎとかからだからー、終電乗って新宿までいらっしゃい」ということなのだった。ちなみに先輩自体はゲイではないそうで。
 
そんな時間に出かけるの初めて。
夜遊び自体は学生時代にちょこちょこやったけど、夜通し遊んだというのは、数えるくらいしか経験がない。こんな時間に電車乗るのって新鮮だなぁと思いながら、ガラガラの総武線に揺られて新宿を目指した。三鷹行きの各駅停車などはとうに終わってる時間なので、快速で東京に出て丸の内線に乗り換えて新宿へ。
 
で、総武線のアナウンスで「遅くまでJR東日本をご利用いただきありがとうございました。お気をつけてお帰りください」なんてアナウンスが流れたのを聞き、たいそう新鮮な心持ちに。午前0時を回った丸の内線が普通に大混雑だったのも新鮮だった。新宿駅に着いたところで、すっかりできあがった風の若い女の子が
「今!私に!酒の神が降りてきているゥゥゥゥゥ!」
と吠えていたのも新鮮だった。いいなぁ酒の神。降りている間は幸せだろうけど、きっとそれ、翌日に地獄をみるよね。
 
「俺、まだ夕飯喰ってないのよ」
という先輩に指示されて待ち合わせは歌舞伎町近くのダッキーダック。落ち合った友人も「何も食べてないです……」だそうで、2人がスパゲティを食べる前で私はうっかり「ロイヤルミルクティとバナナのタルト」とか食べてみたり。その後お酒をけっこう飲むことになったので、甘いもの(というか乳製品?)口にしておいて本当に良かったと思った次第。
 
で、落ち合って早々にゲイバー向かうのはちと早いということで、
「じゃあゴールデン街も連れて行ってあげる」
と、先輩馴染みのテキーラバーに連れて行ってもらった。
 
赤いライトが灯るカウンター席だけの小さなバー、カウンターの向こうには話し上手の綺麗なお姉さま。
テキーラはあんまりちゃんと飲んだことがないんです、と伝えて、友人や先輩と交換しいしい、色々な種類を飲ませてもらった。ソーダ注いでカウンターにカン!と打ち付ける飲み方(ガンショット、って言うのね)も教えてもらったけれど、基本は常温のストレートで。
 
上等なテキーラは、紹興酒と同じ感じで味に深みがある。ほのかな甘さも感じる、まろやかな口当たり。香りも良いし喉ごしも気持ちよいもので、「あ、こりゃ美味しいお酒だ」と改めて思った。
 
新宿ゴールデン街でテキーラ飲み飲み。このドクロもテキーラです。 今日の一番上の写真が、いただいたテキーラのひとつ「El Fogonero」と「AHA TORO」。
 
右のドクロもテキーラで、こちらはアルコール度数55度とちょっと強め(普通のテキーラは40度くらい)。
 
美味しいテキーラをいただいた後だったので、こちらのドクロテキーラはちょっとトゲトゲした味がした。55度ともなると、口の中に含んだ途端にぶわっと口中が熱くなる。
 
突き出し(?)にチャウダーとガーリックトースト出していただいて、それをつまみながらしばらくのんびり。
 
新宿花園神社にて、今日は酉の市~ 折しも今日は(というか、「昨日は」)酉の市の日(一の酉)。
 
じゃあそろそろゴールデン街は終わりにして二丁目に向かいましょう!という道中には花園神社があって、夜も更けているというのにまだまだ露店が並んでいるのだった。
 
わーいわーい酉の市~!と突入したのだけれど、時刻はそろそろ3時というところ、あいにく本祭は「午前3時で終了」ということで、あちこちのお店が撤収を始めているタイミングだった。
 
店じまい直前ですが、酉の市風景 それでもぎりぎりまだ営業しているところもあって、駆け込むように「私も1個、小さな熊手買おうかな」とうろうろ。
 
どこも似たような熊手なのかと思いきや、ちゃんと店によって「ここのは御神輿みたいなオブジェがついてるよー」「こっちは招き猫盛り合わせがついてるよー」と、各店それぞれ特徴があるのだった。
 
くまでも、お店によって色々です 「こういうのって……萌えるよね」
「フィギュア萌えの血がうずくよね」
 
と、キャアキャア言いながら歩き、私は1つ1000円の小さな熊手(でも素焼きの七福神がちゃんとついてる)を購入。
 
これ、年々大きくしていかないといけないのよね?来年は2000円のだなー。祈願商売繁盛。
 
……で、ここから先の写真はあいにく無いのだけれど(お店も往来もけっこう人が多くて、どこ撮っても人が写っちゃうので、もうカメラはしまっちゃった)、午前3時を回ってからの人生初ゲイバー。人生初「新宿2丁目」。
 
日本最大級いや世界でも有数なのだというゲイタウンに足を踏み入れた。
 
二丁目に一歩入った途端、普通に往来を男同士が肩組んでいちゃいちゃしながら歩いているし、歌舞伎町だったらバニーガールの女の子あたりの看板が出ているところ、半裸のお兄さんの看板が掲げられている。「大人のおもちゃ屋さん」も、そっち系のものばかり。
 
なにこの雑誌こんなの知らない……みたいな雑誌(ちなみにわたくし、『薔薇族』と『さぶ』と『アドン』と『SAMSON』は存じております……って廃刊したのもあるよね……)の宣伝ポスターなんかも貼られている。いやーすごいわー。
 
人生初ゲイバーに来るにあたって、息子にも(もちろんだんなにも)
「お母さんはちょっと夜遊びしてくるね。ゲイバー行ってくるね!」
と報告してきたのだけれど、「ゲイバーって……ナニ?」と言われて、困った私。
 
「うーん……なんていうの?楽しんごみたいな?IKKOみたいな?ああいう人たちがいる飲み屋さん。はるな愛とは方向が違うと思うのよね……ニューハーフじゃないから」
ONE PIECEのミスター・ボンクレーみたいな、あんな感じかしらねぇと真面目に答えて、
「……なんでそんなところに行くの?」
と真顔で返されて「だって興味あるんだもん!」と正直に答えてきた。
 
二丁目のゲイバーにも色々あるそうで、常時女人禁制の(あるいは男人禁制の)ゲイバー(レズバー)があって(一番敷居が高い)、週末だけ営業のゲイバーレズバーがあって(次に敷居が高い)、そういった性癖を持たないノーマルな人でも気軽に入れるのは「観光バー」と呼ばれるところ。今日連れて行ってもらったのはその観光バーで、女性客も相当数入っているお店だった。
 
で、先輩のお知り合いというのは、そのバーの"ママ"にあたる人。すっごい美人さんだった。中性的な、及川光博的な人。おしゃべりも上手、笑顔での酔客のあしらいもお見事で、
「うおぉぉ……肌綺麗だ……」
「美人だ……」
「仕事のプロだ……」
「ゲイにしとくの勿体ない……」
と友人と悶えまくった。
 
お店の方全員化粧とかしてるわけでなく、髪型も奇抜ということもなく、服装もシンプルな黒シャツにチノパンという感じ。一人称は「俺」とか「僕」とかだったし、普通に街を歩いている分には「普通のお兄ちゃん」、でも所作が、口調が、女性的。
 
「女性にはゲイバーは安心かもしれないわねー。ほら、異性じゃないから、"人間"だから?酔って潰れても、"いいわよそのへんに転がしときなさい"って感じなのよね。むしろ男のお客さんの方がねぇ……潰れたら……うふふ♪」
ああ、むしられちゃうんですね……とニヤニヤしたその先は、もうシモネタ満載で。
 
サオだの棒だの玉だのXXXだのXXXXだの、まぁ色々と、語り語って数時間。ああ、こんなイケメンなのに、口からお下品な単語が沢山出てくるよ……。
 
え?そうなの?そうなんだ、みたいな事をたいそう色々伺ったけれど、ここに書き留めるわけにもいかず、ちゃんと覚えておくことにします。
 
狂乱の数時間を終えて、お店を出るともう6時。あたりはすっかり明るくて、そんな時間だと始発電車とは違って「早起きして活動する健康的な皆さん」に紛れる形になって「酒臭くてスミマセン、煙草臭くてスミマセン(私は吸わないけど、ああいう場所にいると匂いががっつり染みつくよねー)」と恐縮しながらヨレヨレと帰還した。ディープな一夜でした。