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日比谷 「帝国ホテル」内「SAL」にて
朝食ブッフェ \3400/人
母の上京も、いよいよ今日でおしまい。今日夕方の新幹線のチケットも押さえ済みということで、今日のお昼まで一緒に東京を楽しむことになった。朝食ブッフェ \3400/人
お昼はすでに銀座のフレンチを予約済みということもあって、当初は
「だから朝からブッフェでがっつりというのもどうかと思うし、ダイナーか、でなきゃメインダイニングのレ・セゾンで朝御飯はどうかなぁ……」
と提案。
レ・セゾンのクラシックな朝食メニューも一度いただいてみたいなと思っていた。何よりこのお店に入ったことが一度もないし。手絞りのオレンジジュースが絶品なのだそうだ。
でも、お昼のフレンチも一緒に行くはずだった息子が
「月曜は部活の練習が入っちゃった」
と。
弁当持参の一日練が急遽決まり、朝からはちょっと無理だから午後から行くことにするよ~と。お昼は適当に済ませるか朝にしっかり食べれば大丈夫だからさ、というので、昨日と同様「THE IMPERIAL VIKING SAL」でのバイキング朝食にすることにした。
こんな感じに美しく小鉢が並ぶ和食コーナーは、選択肢も豊富。厚焼き卵はいかにも美味しそうだ。
でもでもやっぱり洋食が好きなのよね~……と、最初にサラダをいただいてきた。葉野菜にレーズンを混ぜた人参のサラダ、ケーキのように形作られたポテトサラダ、きゅうりや玉ねぎ。
美味しいカマンベールチーズにハムなどのコールドミートも盛りつけて、グレープフルーツジュースと牛乳もテーブルに。
目の前で焼いてもらえるオムレツは、今日は「チーズ&マッシュルーム」で。
見事な手際で美しく焼いてくれるオムレツ、端で見ていると簡単そうに見えるのだけれど、私がいまいち上手に作れないのは卵液の分量が間違っているのかフライパンがよろしくないのか、そもそも技術が無いわけだけど……色々と思いを馳せながらじっくり観察。今日も勉強になりました。
上質な厚切りハムにカリカリベーコン、温野菜少しとマッシュポテトを添えたコーンドビーフ(超うま!)、そして茶色い物体は「霧島産黒豚ロールキャベツの煮込み」。
味噌汁やミネストローネと並んで、温菜コーナーから離れたところで供されていたロールキャベツ。これもまた朝から素晴らしく美味しかった。何個かお代わりしたかったけれど、自重。
で、今日は、やりたいことをやってみた。
「ミニパンケーキの4枚重ね」
いわゆる「シルバーダラーパンケーキ」と呼ばれる、直径10cmに満たないくらいのサイズなので、4枚重ねでも余裕で食べられる。
美味しいワッフルやフレンチトーストは今日は無視して、ベリージャムとホイップバターを端に添えて積み上げてきた。別皿にメープルシロップ。
いっそ6枚くらい積み上げた方がビジュアル的に良かったかしらん……と思いつつ、それでも充分壮観なこの色艶美しいふわふわパンケーキ。朝からテンション上がる幸せな味だった。
そんなこんなで、最高の滞在だった帝国ホテル2連泊もおしまい。
母は部屋に置いてあったリクライニングチェアが「これ、すっごく座りやすいのよ~」とご執心で、だったらどこのメーカーのか教えてもらえば良いんじゃない?と(椅子をあちこち見てみたけれどわからなかったらしい)、コンシェルジュに寄って聞いてみることにした。
EKORNESという会社のストレスレスチェア、というものなのだそう。ずいぶん種類があるけれど、部屋にあったのは「ウィング」と呼ばれるタイプのものだったのであるらしい。
客室係に電話して手早くその情報を集めてくれたコンシェルジュの担当女性は、ささっと公式サイトを表示させて
「よろしければご自宅の最寄りのショップをお調べして在庫を確認致しましょうか?」
と、そこまでやってくださるのだった。すごいな帝国ホテル。
公式サイトがあるなら大丈夫です、あとは自分で……とお礼を言い、情報をメモしてくださった紙をいただいてきた。
取り寄せて母に見せてあげよう、と、カタログを送ってもらえるよう帰宅してからメーカーの公式サイトに請求をかけ、私も製品情報をじっくり眺めてみた。
新発売の「ストレスレスマジック」はいかにも居心地良さそう。一脚399,000円ですって。どひー(無理ー!)。
銀座三越内 「LES ROSIERS EGUZKILORE」にて
Menu Eguzkilore 2×\4900
季節のオードブル +\315
鴨胸肉のロースト +\1000×2
野菜追加 +\700×2
食前酒(ミモザ) 2×\1100
ロゼワイン \5800
一足先にホテルを出て行った息子を見送った後、チェックアウトリミットの12時まで私と母はホテルを堪能。Menu Eguzkilore 2×\4900
季節のオードブル +\315
鴨胸肉のロースト +\1000×2
野菜追加 +\700×2
食前酒(ミモザ) 2×\1100
ロゼワイン \5800
「私も買って行くから、あんたも明日の朝御飯用に買っていきなさいよ」
と、最後にペストリーショップ「ガルガンチュア」で昨日食べて美味しかったマロンパイや、アップルパイを購入。紙袋ぶら下げて、銀座に移動した。
「私、またあのお店で鴨食べたいのよ」
と、上京した直後から母が言い続けていたのは、銀座三越にあるフランス料理レストラン「LES ROSIERS EGUZKILORE」。
半円形のソファ席がゆったりと居心地良く、接客も気持ちの良いお店。前菜やデザートは女性がわくわくするような風に仕立ててあって、でも量が軽くて物足りないということもない。母が好む要素が揃ったお店なのだった。
シェフの「アンドレ・ロジェ」は27歳という若さでフランス最優秀職人国家認定「MOF」を受賞した、フランス史上初の女性シェフなのだそうだ。なので、コンセプトは「女性シェフが女性の為に徹底的に考えて造られた現代フレンチ」。
「お魚とお肉両方は要らないでしょ?」
でも鴨は食べなきゃいけないわけだしデザートも食べたいしね、と、前菜・メイン・デザートがプリフィクスの「ムニュ・エギュスキロール」をいただくことにした。食前酒にミモザを1杯、その後ロゼワインをボトルで1本。今日も昼から良く飲む私たち。
- 突き出し
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前菜をご用意している間にこちらをお召し上がりください、と、「突き出し」に出てくるのがこの豪華なプレート。
下段は一口サイズの冷製かぼちゃのスープ、上段は手前から豚肉のパテ、赤玉ねぎのマリネ(……だったかな?)、グリッシーニ。
グリンピースのピュレとパプリカの2色のピュレが配されて、写真では若干陰になってしまっているけれど、花のようにそのピュレを絞ってあって、そのセンスが素敵。
昨日帝国ホテルのブッフェでいただいたかぼちゃのスープもたいそう美味しかったけれど、こちらも負けず劣らずの美味。クリーミーでひんやり冷えていて、口当たりも素晴らしく良かった。
ラディッシュを添えた赤玉ねぎのマリネにはアンチョビと黒オリーブのふわふわした口当たりのソースが添えられ、これもしょっぱ過ぎず穏やかな味の良い塩梅。
- 前菜 : レ・ロジェのスペシャリテ
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前菜は3択、「本日鮮魚のカルパッチョ」「季節のオードブル」、そして「レ・ロジェのスペシャリテ」。
ここはやっぱり「スペシャリテ」でしょう~♪と、私が選んだのは「なめらかな鵞鳥のフォアグラのロワイヤル トリュフ風味」。
地味な外見ながら、絶品の前菜だった。前回もフォアグラをいただいた記憶があるけれど、これも素敵。お代わりしたいくらいの美味しさだった。
褐色のスープの下には、甘さを感じるフォアグラのムース。スープはほんのりトリュフの香りで、中央に浮かぶ肉団子状のものはセップ茸を細かく刻んだもの(ここにもトリュフ?)。卵白を焼いたチュイールも添えてある。
母が選んだのは「本日のシェフのおすすめ 季節のオードブル」の魚介のサラダ。
奥にこんもり積まれた他種類の野菜のサラダと、海老や人参の赤色が美しい手前の魚介のマリネは、シンプルながら家でも真似できそうな盛りつけのヒントがあった。
大きなアサリと海老とイカ、タコ、という感じ。
- メインディッシュ : シャラン鴨のロースト
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で、メインディッシュはみんな大好き(少なくとも母と私は超々大好き)鴨肉のロースト♪
魚料理の3種類(鮮魚のムニエル、スペシャリテの"チョリゾを纏った本日の魚と小イカとココ豆のクレーム"、レ・ロジェ風ブイヤベース)、そして肉料理の4種類(仔羊肩肉の煮込み、黒毛和牛フィレのソテー、ヴァンデ仔鳩のロースト、そして鴨)からの選択。
料理の正式名称は「フランス シャラン産 鴨胸肉のロースト エピス風味」。数量限定、追加料金1050円が必要なメインディッシュだ。
皮目がこんがり焼かれていて、そこにエピスをベースにしたスパイスが適量まぶされている。季節の野菜に寄り添うように「おまけの肉」も一切れ。ロゼ色に絶妙に火入れされた鴨は今日もたいそう美味しかった。
注文時、
「ご一緒に鴨をご注文いただいたので、大きな状態で火入れできますから、きっといつも以上に美味しくお出しできますよ~」
とのこと。そういえば「北島亭」も、「火入れする料理はテーブル皆さんで同じのにしてね」と指定されたけど、つまりそういうことなのだなぁと。
で、勧められるとついつい「あ、じゃあそれもください」と言ってしまう私たち。
まぁ、前菜とメインとデザートの軽めのコースだしね、と、「こちらもご一緒にいかがですか」と素材の盆を手にお勧めされた「豪産ジャンボマッシュルームとペルー産ホワイトアスパラガス」のローストも出していただいた。こちらは1人分700円。
ジャンボマッシュルームは本当にジャンボ。写真のホワイトアスパラ(と、上にかけてくださったサマートリュフ)が小さいのではなくて、ジャンボマッシュルームがとにかくジャンボ。壮観だった。
繊維のない甘くジューシーなホワイトアスパラも良かったけれど、なんといってもこのマッシュルーム。噛むと肉汁(果汁と言うべき?)があふれてくる感じで、口いっぱいが「きのこきのこきのこ」ときのこ一色になる。そもそも「マッシュルームを口いっぱいにほおばる」というのも普段はなかなかできない体験だ。
- デザート : クレームブリュレを詰めたタルト
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肉料理の後にはショットグラスに入った「口直し」も登場。
今日いただいたのは、パイナップルのスムージー。ひんやり冷えていて、甘酸っぱい素敵な口直し。
そしてデザートは3択で、母も私も「クレームブリュレを詰めたタルト ダークチェリーのコンポートとアカシアの蜂蜜アイスと共に…」をいただいた。
他の選択肢は「ルヴァーヴとイチゴのティラミス仕立て」「ガトーショコラとキャラメルアイスにコーヒーを注いで」。アフォガット風のデザートは気になったけれど、ルバーブはそれほど大好物な食材というわけではなかったので、何より好物な「クレームブリュレ」を選んでみた。私の乳製品好きは母譲りだ。
どっしりと重量感のあるタルトは直系6cmほど。その上にチェリーのコンポートがたっぷり盛られ、周囲のソースもおそらくチェリーベースのもの。甘さがしっかりつけられた、蜂蜜の香りたっぷりのアイスと蜂蜜のソース、ミントの葉とランドグシャ風焼き菓子。
デザートが「ちゃんと甘くてちゃんと美味しい、そして物足りないということもない」のも「またこの店に来なきゃ!」と思う理由の一つになるけれど、文句なしのこのボリューム、素敵な味わい。卵たっぷりという風なクレームブリュレはとろけるような口当たりだった。
- お茶と小菓子
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食後の飲み物のプレゼンテーションもまた、わくわくさせるこんな感じのもの。
実験道具でも並んでいるかのような小ぶりのキャニスターに茶葉やコーヒー豆が納められ、コーヒー(ブレンド、デカフェなどがある)と定番の茶葉(ダージリン、セイロン、アールグレイ)と共にフレーバードティーが並んでいる。
カフェインレスの記載もちゃんとあるのが良い感じ。
母はミルクティーに合うと紹介されていたバニラ風味のフレーバードティーを、私は苺の香りのフレーバードティーにしてみた。コースの締めくくりのお茶がポットサービスというのも嬉しい。
プチフールまで手を抜かない、この可愛らしさ。
親指の先ほどのサイズの、フランボワーズのプチマカロンとメレンゲの焼き菓子。
チョコとフルーツのソースで化粧された角皿にはバラの花まで乗っていて、母はたいそうご満悦だった。そして私はたいそう酔っ払いだった(昼からワイン1本だし、母は飲みたがる割にグラスに2杯ほどしか飲まないし……)。
「このお店来たことある?私、好きでよく見に来てるんだよ」
買ったことはないんだけどねー、いつか買いたいなと思って……と、リビング雑貨を扱うフロアの和風小物売り場を訪れ、「片山文三郎商店」のコーナーに。
表現は悪いけれど、なんだかイソギンチャクのような外見の絞り染めのスカーフを扱っていて、その色合いがうっとりするほど美しいのだった。私に似合う感じじゃないかもしれないけれど、とにかく綺麗で「イソギンチャクだわ、イソギンチャク……綺麗なイソギンチャク……」と訪れる度にうっとり眺めていた。
「あら綺麗!すごく綺麗!」
田舎でこれ巻いたら目立つわよねぇ……でも綺麗ねぇ……と、母、勢いで(おそらくは酔っ払った勢いで)スカーフお買い上げ。私にも1枚買ってくれた。汗のかくシーズンはせっかくの絞り染めの皺も取れてしまいそうだから、涼しい時につけて歩こうかな。綺麗綺麗♪
そろそろ電車の時間も迫ってきたということで、東京駅に移動した後は、東京駅構内GRANSTAを少しだけ散策。折しも数日前に新エリアがオープンしたばかり。長らく工事中だった総武線寄り、丸の内出口側のエリアにばばーんとお菓子屋や酒屋、パン屋などが詰まった一角が増えたのだった。……でも、出店しているケーキ屋さんがコージーコーナーなのは軽くがっかり……(超地元にあるんだもの……あんまり好きなお店じゃないし……)。
ともかくも、そこを最後に母と軽く散策。
「これ可愛い!新幹線の中で食べて買えるわ~」
と、「DOLCEFELICE」というショップのドライフルーツやドライ野菜の小袋お菓子を母は手にして「あんたも買いなさい、ほらほら」と私にも手渡してくる。は、はい、私も家でいただきます……(いや、でも今はまだ腹一杯だよ……)、と、小袋入りのバームクーヘンなどなど、私も袋に詰めてもらった。
それじゃあね、またね~と、エスカレーター乗り口あたりでさらっと母と別れて、私も帰路に。いやー、豪遊飽食といった感じの10日間でした。
「命の洗濯よ、いつも質素な生活してるもの」
と母は言うけど、我が家も明日から質素・倹約・粗食でいかなきゃ(増えただろう体重的にも……)。
リングイネ・カルボナーラ
「CINAGRO」の
有機野菜のサラダ
コトレッタ
麦茶
私の帰宅も夕方だったので、「夕飯は簡単に食べられるものを」ということで、パスタ+お総菜数点、ということに。「CINAGRO」の
有機野菜のサラダ
コトレッタ
麦茶
豚ロース肉を薄く叩いてカツレツにした「コトレッタ」と、押し麦や干し野菜の入る胡麻ドレッシングのサラダは、銀座三越に入っていたお総菜屋さん「CINAGRO(シナグロ)」のもの。コトレッタは主に息子用で、私はざくざく8等分くらいにカットした2切れだけいただくことにした。
スコーンに添えるために買った生クリームの残り(と、常備しているソルトポークも)があったので、パスタは息子大好きカルボナーラ。250gばかり茹でて、私の分は70gくらい。朝のブッフェはがっつり食べていたとはいえ、結局昼食抜きになってしまった息子には超大盛りにしてやった。
「息子に食べさせなきゃ」と思うから夕飯の体裁を整えたけど、これ、一人暮らしだったらきっと「きゅうり1本囓って終了」とかで済ましてしまっていただろうなぁ……と、充実したランチを思い出しながらパスタに黒胡椒がりごり。
そういえば、母にせっかく買ってもらったのに、母上京中はろくに使っていなかった新ガスコンロ。
リンナイ社のパールクリスタルコートなんちゃらで、天ぷら油の温度は調節してくれるわ、なんかタイマーついてるわ、炊飯は勝手にやってくれるらしいわ(でもうち羽釜だから、多分この機能は使えない……)、「水無し両面焼グリル」という見たことないグリルになっちゃってるわ、見たこともない機能がいろいろついていた……なのに、ここ数日は「お湯を沸かす」「ミルクを温める」くらいしか使っていなくて、すっかり宝の持ち腐れ。
なにぶん今までのコンロが「火が点かない、点きにくい」という初歩的なところで躓いていた状態だったので、「おおっ簡単に火が点いた!」とそこから喜んでいる私なのだった。料理が楽しくなりそうだなーと、カルボナーラも恙なく調理終了。
「……静かになっちゃったね」
「おばあちゃん、賑やかな人というわけじゃないけどね、やっぱり1人いるといないのとでは違うよね」
これから夕飯も地味になりますよー、なんて言いながらもぐもぐ。