2012年7月19日木曜日

牛たたきを丼にする

イングリッシュマフィンサンド
ヨーグルトwithあんずジャム
アイスカフェオレ
「木曜の朝は、肉肉しいものが食べたい気がする……」
と、昨夜のうちに冷凍庫から冷蔵庫に移しておいたのは「バルクソーセージ」。腸詰めにしていない、小判型に丸めた「ソーセージの中身」みたいなものだ。スパイスが入っていて塩気も強め。
 
ちょうどサンドイッチで食べられる風にイングリッシュマフィンも買ってきていたので、半割にしたそれにチェダーチーズ乗せて軽くトースト。焼きたてのバルクソーセージ挟んで、他の調味料はなしで塩味ベースでいただいた。「ハンバーガー」とはまた違った感じで……て、いや、そっか、これは「ソーセージマフィン」そのままな感じなんだなと思い至る。マクドナルドのソーセージマフィンは食べたことがないのだけれど、見た目からすると、多分すごく似た感じだと思われる。
 
昨日に続いて、あんずジャム落としたヨーグルトも食卓に出して、
「お母さん、最近この器好きだねぇ」
「……いや、単に片付けそびれてただけなんだけどね」
とか言いつつファイヤーキングのお皿でもぐもぐ。
 
さて、今日は午前中にミルクプリン作り。
 
明日は早くも新レシピが発表される曜日で、なぜかこのところ押せ押せの日程で作っているお菓子は、「ほぼ日」内コンテンツの「なかしましほさんのちいさなレシピを1ダース。」。先週金曜発表のお題は「ミルクプリン」なのだった。
 
ミルクプリン:無調整豆乳と牛乳を好みの割合で400ml、砂糖大2、粉寒天小1/2を鍋に入れ中火にかけ、鍋底を混ぜながら沸騰したら火を弱め2分加熱する。器に濾し粗熱を取り冷蔵庫で1時間冷やす。きなこ&黒蜜(黒糖、砂糖各30g、水50mlを弱火で溶かし沸騰後2分煮る)と。
 
とのことで、いつもながらのシンプルレシピ。「2分加熱」と言われても、どの程度フツフツさせちゃって良いのか、けっこう真剣に煮詰める感じでも良いのか、色々考えつつも作ってみることにした。
 
で、豆乳200mlと牛乳200mlでうきうきと作り始めたのだけれど……加熱途中でモロモロと固まりだす牛乳と豆乳。あれ?あれれ?なんで砂糖と寒天入れただけでこうなっちゃうの?と味見してみたら……しょっぱかった。泣けるほどしょっぱかった。どうやら私、「砂糖と塩を間違える」という超古典的ギャグをやってしまったのであるらしい。今までこんな失敗したことがなかったのに、なんということでしょう。
 
あらら、牛乳がカッテージチーズになっちゃった……と、「なんとかならないかな」と思ったのだけれどなんともならず。無く無く鍋の中身は捨てて、もう一度作りなおした。砂糖と粉寒天はいくらでもある(粉寒天は、自家製かき氷シロップにも使うので常備してる)けど、豆乳はもう手元になくて、結局「牛乳100%」のミルクプリンになってしまった。お題では、豆乳と牛乳が半々くらいが美味しいらしいのだけれど、残念。
 
上手くできたら夜の英会話レッスンにやってくるメリケン兄さんに出そうかな、と、大きめ器3つと、味見用一口サイズのガラスの器に固めてみた。これに自家製黒蜜ときなこをかけて出す趣向。1時間もせずにミニ容器の方が固まったので、さっそく昼間に食べてみる。
 
「ゼラチン」ではなく「寒天」で固めた牛乳は、クシュッと崩れるような食感が心地よい。寒天多いと、いわゆる「あんみつの寒天」的にブリンブリンになるのだけれど、少量だと心地よい食感になるものだなぁ。さらっととろみ控えめにできた黒蜜ときなこを添えて食べるのも、なるほど良く似合っていて、「和の冷菓」という感じがした。これなら大丈夫そう、と、英会話レッスン中の夜のおやつに出すこと決定~。
牛たたき丼
ゴーヤーと卵ときのこのスープ
麦茶
 
きなこと黒蜜添え ミルクプリン
ユッケ的なものが恋しい、でもユッケ的なものは昨今お店でも食べられないようになってしまっている……ということで、「レアっぽい牛たたき」を作ることにした。
 
英会話レッスン前にささっと食べなければいけない今日の夕飯だったので、「牛たたき丼」にすることに。
 
お値打ち品だったタスマニアビーフのブロックは全面に塩胡椒して、スキレットで各面1分くらいずつ焼き付けていく。ホイルにくるんでしっかり休ませればカットしても肉汁がしたたり落ちることもなく、なかなか良い感じにユッケ的。
 
煮切った酒に味醂と醤油を合わせたシンプルなたれを用意して、それを御飯に回しかけた後、カットした肉もそのたれに浸しながら御飯に乗せた。更に、白髪葱と刻んだ茗荷、たっぷりのおろし生姜をトッピング。肉に香味野菜を絡ませながらいただいた。
 
牛のたたきは、やっぱり牛のたたき以外の何物でもなくて、「ユッケだー♪」という風にはならなかったけれど、でも生肉的なものが恋しかった私は満足。
 
ブロック肉を調理すると「料理しました」という満足感も得られるし、「肉食ってます」という満足感も得られるしで、お肉屋でそんなブロック肉がお手頃価格になっているとついつい手を出してしまうのだった。これからの季節はむしろ「薄切り肉で豚しゃぶ」とかの方が美味しくいただけるのかもだけど……。
 
他に副菜用意するのも今日は止めて、ささっと済ませた夕御飯。
 
そして夕食後にやってきた恒例の英会話ティーチャー(こってこてのアメリカ人兄さん)。
 
「じゃがりこ」とか「かっぱえびせん」などのジャパニーズスナックもおおいに喜ぶけれど、私のつたない手作り菓子も食べてくれる。
「今日はミルクプリンです~……あ、ミルクはお好きでした?大丈夫?」
と聞いたら満面の笑みで
「ミルク大好き!」
と。
 
えっとね、きなこと黒蜜がかかってます……とたどたどしく英語で伝えたら
「キナコ?クロミ……ツ?」
と、クエスチョンマークが山盛りの顔になった。そこから先は息子まかせた、と説明は息子に託して私は居間に。
 
毎週「このお菓子のピックはどこで売ってるの?キュートだ!」とか、「このじゃがりこはどこで売ってるの?コンビニ行ったけどサラダ味しかなかったんだよ」(そのじゃがりこは……お台場のショップで買ったじゃがりこだ……)とか、日本の家庭の文化に興味津々という感じの先生。
 
今日は「部屋に蚊がいる!」との息子の声に「じゃあこれをつけるとよろしいよ」と、昔ながらの「蚊遣り豚」にぐるぐる蚊取り線香セットして持っていったら、先生がヒートアップした。
「すばらしいフォルムだ!この丸み!ファンタスティックだ!そしてこの香り!いいよ!」(意訳)
いい……たまらん……という感じにニコニコして、わざわざ自分の目線が届くところに蚊遣り豚を置く先生。いやー、相変わらず、うざかわいくて(←褒めてます)良い感じです、先生。日本人はそこまであけっぴろげな感情表現はしないのが常だから(我が家は相当あけっぴろげな方だとは思うけども)、なんだか新鮮で楽しい気分になっちゃうのね。
 
本格的に暑くなったらクーラーのない子供部屋でのレッスンは厳しくなるから、そうしたら居間かダイニングテーブルにどうぞ、と通すことになるのかなと思っているのだけれど、初音ミクやらもやしもんやらダンボ-やらどせいさんやらONE PIECEのフィギュアやらがそこここに点在する居間を見たらまた「ファンタスティック!」とか言われそうな気がする。でもその反応を見てみたいなとも思っている私。