2012年10月8日月曜日

秋休み:さぬきうどん2日目!

まんのう町「やまうちうどん」にて
 ひやひや \200
 いなり \150
 
丸亀市「手打ちうどん まえば」にて
 うどん(小)(ひやひや) \200
 半熟卵天 \100
 
まんのう町「三嶋製麺所」にて
 つめたいの(小) \120
 卵 \30
 
まんのう町「谷川米穀店」にて
 うどん小(冷) \120
 
高松市「一福」にて
 かけ(ひやひや) \200
 とり天 \120
 
例によって、昨夜布団に入ったのは9時過ぎとたいそう早めな時間で、ゆえにただでさえ旅行中は早起き気味な私が目を覚ましたのは朝5時前。
 
「このホテルの大浴場は朝6時からだし~」
と、のんびり昨日一昨日の日記などつけながら時間をつぶして、朝風呂を堪能してきた。
 
ホテルのブッフェ朝食も充実している風だったけれど、今回は素泊まりのプラン。そこはもう当然「朝からうどんを食べに行く」以外に選択肢はないわけで、朝9時開店のお店に行くのに合わせて宿をチェックアウトしたのだった。
 
というわけで、今日も食べて食べて5軒回ってきた。10年前は1日8軒とか回っていたみたいだけれど(と、既にもう他人事のような感覚)、さすがに当時のような頑健な胃袋ではなくて、5軒がやっと。それすらも「ゴメン、手伝って……」と私は息子やだんなに1玉平らげるのを手伝ってもらっていたりした。うう、もっとたくさん食べたかったなぁ。
 
特にそう考えていたわけではなかったけれど、若干色物メニュー寄りの選択肢だった昨日に比べて、今日はもう「超正統派さぬきうどん」の店ばかり。「そうそう、さぬきうどんって、こんな感じ!」という美味しいお店ばかりを回ってきた。初めて行った「一福」もすごく美味しくて、大トリにふさわしい感動の味。
 
というわけで、もうどこまでが朝食でどこからが昼食だかわからないけれど、回ったお店はこんな感じ。
まんのう町「やまうちうどん
ロケーションといい、店の佇まいといい、ちらし寿司がやたらと美味しかったりするところといい、とにかくお気に入りの店「やまうちうどん」が今日最初の1杯。
 
この、「朝イチでやまうち」というのを一昨年やってすっかり気に入ってしまい、今年もまんま同じルートで行くことにした。店名から感じる以上に「山の中」にあるお店。周囲にはほんとに何もないような感じで、でもすっかり慣れた私たちは
 
「線路発見!あそこ曲がればいいんだよね」
「行くぞー!坂上るぞー!」
「うわー♪」
と、カケラも迷うことなくお店に到着。営業開始の9時より少し早い到着になったのだけれど、お店は既にオープンしていた。
 
このなんともいえないロケーションと良い、お店の佇まいと良い、サイドメニューの美味しさと良い、そしてなんといってもうどんの美味しさと良い、「やまうち」は心底大好きなうどん屋さん。
 
他にもお気に入りはたくさんたくさんあって、「で、食べ歩いた結果、どこが一番好きですか?」「どこが一番お勧めですか?」と聞かれると毎回心底困ってしまうのだけれど、今日改めて、「ああ、私が一番好きなのはやまうちかも」と思ったのだった。
 
高松市内によくある風なこざっぱりとしたお店は、「雰囲気だけ」なら都内にあるさぬきうどん屋さんでも感じることができるけれど、「本場香川のさぬきうどん」の魅力を凝縮したような空気を感じるお店(しかも最高に美味しい)のは、やまうちかなぁ、と。
 
「なんかね、やまうち来るとつい"あつあつ"頼んじゃうのよ」
「単に朝イチで行くから涼しくて……ということじゃないの?」
「違うのよーなんでか"あつあつ"なのよー」
 
私があつあつ、だんながひやひや、息子がひやあつ、と、三者三様好きな感じに頼んで、すっかり腹ぺこになってしまったので2個盛りのいなり寿司(150円)も貰って息子と半分こ。
 
「俺ゲソ天」「僕ちくわ天」と、男たちはがっつり揚げ物までもらってきたあげく、「おかわりー!」ともう1玉半分こして食べていた。朝からやりよるわね……(私もお代わりしたかったけど、この後を考えて自重)。
 
五目の具のおいなりさんもばっちり美味しかったし、そしてうどんの本当に美味しいことったら!
ここもいわゆる「宮武系」だけれど、「がちっごちっ」とした感じは控えめで優しい味がする。優しいけれど力強く、澄んだだしもたいそう美味しい。んもう、たまらん。
あ、そうそう、今日は里芋とお米とゴルフボールが店頭で売られていました。いつも色々なものを店頭で売っているお店……。
 
丸亀市「手打ちうどんまえば
「さて、予想外に早く食べられちゃったから、10時開店の三嶋製麺所まで時間があるわけですが」
「……まえば、行っちゃわない?あそこ開店9時」
「ああ、あそこなら地図見ないでも行けるしな~」
 
たいがい「香川の土地勘」が身についている今日この頃、「まえばなら行ける!」と、丸亀に戻っていざ「まえば」。
 
まえばも、良い感じのセルフのお店。だし美味しい、うどんも美味しい、そしてなんといってもうっすら青海苔入りの「半熟卵天(100円)」が幸せ。他にも天ぷらがたくさん。他の県ではまず見ない、香川特有の「金時豆の天ぷら」もある。今度は私、「ひやひや」をいただいた。かけの小は1杯200円だ。
 
ここのうどんの印象は、「折り目正しいうどん」という感じ。ねじれが少なく、シュッとしていて、断面がピシィッ!と真四角になっている感じ。だしも麺同様、ピシッと姿勢の良い風な清々しさがある。
 
牛すじおでんが大好きなだんな、ここでも早速1本いただいていた(130円)のだけれど、ここはおだしの味が淡めで、すじには甘味噌を添えていただくようになっていた。こんにゃくも一緒に串に刺してあって、横から一口私も味見。
 
まんのう町「三嶋製麺所
そして再び「まんのう町」へ。11時開店の谷米(たにべい)を前に、まずはここ!と「三嶋製麺所」に。
 
前回来た時にけっこう迷ったこのお店。看板出ていない、駐車場少ない(=「あ、あそこ車たくさん止まってる!うどん屋だ!」という発見ができない)、道も狭い、とにかく大変。
 
「かけ」とか「ぶっかけ」とか、メニューもない。言えるのは「あついの」と「つめたいの」の違いと「1玉ちょうだい」「2玉ちょうだい」の玉数だけ。1玉120円。
 
どんぶりに麺もらったら、そのへんに積んでいる卵を好みで使って(1個30円)、適当に葱と醤油かけて、で、食べる。食べた後にどんぶり返しがてら、自己申告でお会計。「それでいいの?ほんとに?」という感じのお店なのだった。
 
すぐそこでうどん打って茹でてる、できたてのうどん。息子がしみじみと「どこのうどんも美味しいねぇ」と言っていたけれど、それはね息子、美味しいとわかっているお店ばかりを厳選して巡っているからなんだよ……と私とだんなは苦笑い。
 
「醤油かけて生卵混ぜただけなのに、うどんが旨い」って、すごいよね。旨いのよ。すごいのよ。
 
店頭に「下にさくらがいます」の張り紙は無くなってしまっていたけれど、裏手の坂の下には、今回もさくらちゃん(わんこ)がいた。お店の人に「さくらちゃんに会って行っても良いですか?」と断ってから、2年ぶりに看板犬、さくらちゃんとも再会できた。
 
「お客さんだお客さんだー♪」と、パッタパッタ尻尾ふったあげくに腹を見せて寝転がるさくらちゃんは「お前、動物としてそれで良いのか」という相変わらずの警戒心の無さで、毛がモフモフなのにハスキー犬の毛色顔つきのさくらちゃんは今日も可愛かった。また会いに来るからねー。
 
まんのう町「谷川米穀店
さて、それじゃ気合い入れて並びましょうか、と、今回一番の行列のお店「谷川米穀店」(通称"たにべい")へ。
 
がもう、山越、竹清、なかむらなどなど、名だたる「名店」は大行列ができるところが少なくないけれど、「あんなに並んでまで食べなくてもいいや」というお店もある(私にとっては、山越、竹清あたりが、行ってすぐ食べられるなら行きたいけど……という感じ……)。
 
でも、谷米は「天下無双」という存在で、こればっかりは時間かけて移動しても、大行列を待っても、「食べねばならぬ」というお店なのだった。私もさることながら、だんながたいそうお気に入り。3玉とか平気で食べる。
 
到着は10時40分というところ。店頭にはすでに30人以上が行列し、お店は既に営業している様子だ。続々と伸びる列、営業時間は11時からたったの2時間(玉切れ終了)。
 
で、まだ11時を少し過ぎた頃だというのに「本日は終了しました」の大うちわが出てきた。これが列の後ろにつくと、その後ろに並ぶお客さんは「キャンセル待ち」みたいな感じになる。もしも玉が余っていたら食べられますけど、もう無くなってしまう可能性も高いです~……という目安だ。2時間の営業時間に合わせてまだまだ続々お客さんがやってきているのに「終了」。色々な意味で難易度の高いうどん屋なのだった。
 
ここもだしの用意はなく、選べるのはうどんのサイズと熱い冷たい、卵の有無だけ(小は120円、大は240円、そばもあるけど、食べてる人を私は見たことがない)。私は冷たいの1玉、葱乗せて、醤油ピャーッとかけて、この店特有「青唐辛子の佃煮」をちょいと添えていただいた。耳かき一杯でもしっかりと辛い青唐辛子が、うどんに似合うんだわー。美味しいんだわー。
 
だんなをして「喰えば喰うほど腹が減るうどん」と言わしめるうどんは、コシがあるのにくたっと柔らかくもある不思議な食感。箸でちぎれず、ぴよーんと伸びるのに優しく噛みきれる。そして、これが今日4玉目のうどんだというのになんぼでも食べられそうな気分になってくるのだった。
 
でもさすがにそろそろお腹いっぱい。私は1玉にしておいた。
 
高松市「一福
最後にあと1軒だけ行こうと、行ってみたのが高松市に戻って「一福」。
 
創業平成19年、新しめのお店だけれど、「一福は旨い」「一福お勧め」と複数の方から「一福」の名が出てきて、こりゃ行かなきゃいけないなぁと、最後のお店はここに決定。これがもう、「大トリ」にふさわしい美味しいお店だった。
 
細麺系の有名店、丸亀市の「中村うどん」で修業した方が独立して作ったお店とのこと。なのでこのお店の麺も細いのだった。太め麺の「宮武」と比べると半分!?というくらいの細さ。細いけれど、これもしっかり「さぬきうどん」なのだった。
 
だんなと息子はちくわ天(100円)、私はとり天(120円)をつけてもらって、全員揃って「冷たいかけの小」200円也をつるつると。トッピングに葱や生姜の他、天かすが無料で用意されているのも嬉しかった。
 
とてもバキッと、強くいりこが香るだしは濃厚だけれどえぐみもなくてたいそう好みな感じ。麺も、期待していたその期待以上に美味しかった。細いうどんもつるつる喉に入っていって食感が気持ちいい。細い麺、キラキラ光ってとても美しかった。
 
で、嬉しかったのは、揚げたてちくわ天。ちょうどだんなの目の前で「こちら、揚げたてのちくわ天でーす」と出てきたそれは、なんじゃこりゃというほどに香ばしくて美味しかった。これ、ちくわそのものもとても美味しいものなんじゃないだろうか。うっすら青海苔が入る衣もサクサクで、もうちょっとお腹に余裕があったら私も1本いただきたかった。
 
これにて今回のうどん巡り、終了。美味しいお店ばかりだったなー。幸せでした。
 
今回は大阪からレンタカー借りて往復ということで、行きも帰りも鳴門大橋を通った。
 
鳴門の渦潮、私一度も見たことないのよ~……と、せかっくだからと寄ってみたのが「渦の道」。
 
渦潮は干潮時満潮時に見られるそう。タイミングが良かったら「うずしお観潮船」に乗るのも楽しそうだったのだけれど、あいにく今日の満潮は11:30、干潮は18:20で、訪れた午後3時前後は一番渦ができにくい時間帯なのだった。
 
それでも、と、鳴門大橋を数百メートル歩いて行ける「渦の道」に行ってみよう、と、てくてくと。ガラス張りの透ける床がそここにあり、そして大型車がばんばん通る橋は、けっこう揺れもするのだった。渦上45mに架かる橋、透明な床はかなり恐怖を感じるもの。
 
そうなのよ、私、実は高いところそれほど得意じゃないのよ、スカイツリーも展望台に着いた途端に「もういいや、帰ろうか」と思ったくらいなんだから……と思い出して、心拍数上げながらそれでも一周して戻ってきた。セット券で「架橋記念館エディ」にも入れるものを買ったので、そこで渦潮のできるメカニズムなんかも知ってみたり。
 
そんな感じで大阪帰還は午後5時過ぎ。おつかれさまでした!
寝屋川 「串亭こまいど」にて
 食べ放題&飲み放題 \2980
せっかく大阪来たから串揚げ食べたいよ、でももう繁華街に遠出はしたくないよ……ということで、「ちょっと離れているけど、行ってみる?」とレンタカーを返しに行った後、だんなが調べてくれたお店「串亭こまいど」で夕御飯にすることにした。
 
1980円で120分間、串揚げと鍋メニューと8種類の一品料理メニューがオーダー制で食べ放題。ブッフェ台ではセルフサービスで、サラダ、御飯、味噌汁、アイスクリーム(バニラ、ストロベリー、チョコの3種)も食べ放題。ソフトドリンクのドリンクバーは200円。アルコールの飲み放題は1000円だ。
 
一品料理メニューからバターコーン、すじこん土手煮、おつまみキャベツをもらって、あとはひたすら串揚げを満喫。
 
すっかり喉も渇いてしまって、元取るぞー、とばかりに生ビール飲んで生ビール飲んで、生絞りグレープフルーツサワー飲んで、最後には抹茶ミルク(←お酒)も飲んで。そうして疲れもあってすっかり良い気分になってしまった。
 
串揚げは、いくつかの「グループ」が設定されていて、注文はそのグループでお願いします、とのこと。「豚バラ」1本というのは注文できず、豚バラが入る「定番A」(豚バラ・小玉ねぎ・えび・うずらたまご・れんこん)を注文する必要があるということだ。
 
まぁ、好きな具材ばかりだから問題ないよねー……と、食べたのは
H・H・F・F・C・C・C・A・A・G・G・F・H・K・L
という感じで。
 
A:定番(豚バラ・小玉ねぎ・えび・うずらたまご・れんこん)
B:定番(牛ロース・アスパラ・イカ・漬けまぐろ・ほたて)
C:定番(もち・ウィンナー・サーモン・スパイシーチキン・チーズ)
D:野菜(ししとう・しいたけ・山芋・おくら・なす)
E:野菜(エリンギ・プチトマト・さつまいも)
F:肉(豚ヘレ・牛バラ・牛モツ・ねぎま)
G:野菜(銀杏・にんにく)
H:チーズ(チーズちくわ・チーズベーコン・もちチーズ)
I:創作まきもの(ささみ梅しそ・豚梅しそ・山芋ベーコン・豚わさび)
J:こだわり肉(茶美豚ロース・牛ハラミ)
K:季節のおすすめ(茄子のピリ辛肉みそ・タラの自家製タルタル・豚ねぎのサムジャン味噌)
L:季節のおすすめ(しいたけのバターしょうゆ・海老マヨ・茶美豚ロースの柚子とろろ)
更に1本単位で注文できるデザート串(りんご・パイン・チョコバナナ・いちご・プチホットケーキ・プチシュークリーム・きなこもち・チョコモチ)
 
食べた食べたの、串56本。
 
揚げたてのが次々やってくる串揚げは申し分なく美味しかったし、ポン酢とウスターソースと塩で好きな感じにゆったりいただけたのも良かった。しっかし、安い。千葉の地元にもこんな店があったら通うのに……と、心から思ったのだった。
 
だんなの家でお風呂入って、そして布団に倒れた途端に日記も書けずに爆睡。充実の秋休みも、残すところあと1日。