2014年11月4日火曜日

最終日は銀座でフレンチ

※今日の写真はクリックすると大きくなります※
「DONQ」の
 チーズとポテトのパン(正式名称失念)
りんご(シナノスイート)
カフェオレ
「連日お出かけで余裕ないです。火曜の弁当、サンドイッチとうどんの2択だったらどっちがいいですかー?」
と息子に聞いたところ、即答で「天ぷらうどん!」だそうで。
 
そっか、即答するくらいにはやっぱり天ぷらうどんが好きなのねー……と、昨日、出かけたついでに天ぷらを買ってきた。
 
「あらー、いつもスーパーの天ぷらなんか買ってるの?」
私がいる時くらい美味しい天ぷら買いなさいよ、買ったげるから!と通常運転の母の勢いで、今日の天ぷらうどんは「天一」のかき揚げが乗る豪華版になったのだった。しらすかき揚げと、ちくわ天とかぼちゃ天。……天一のお店にも、ちくわ天とか、売ってたのね……と初めて知った私。
 
  • うどん(あつあつ)
  • 天ぷら(しらすかき揚げ・ちくわ天・かぼちゃ天)
  • りんご
  • 麦茶
 
別容器のりんごだけ詰めて、あとはどんぶり型弁当箱の中皿に天ぷらどっさり。
 
朝御飯は千葉そごうの「DONQ」で買ってきたパンを少し。ポテトとチーズが乗った、ピザトースト風というかグラタン風というか、そんな感じのパンを1個いただいた。母が「このりんごが美味しいのよ!」と買ってくれたシナノスイートを剥いて、それも3人でもぐもぐ。
 
シナノスイートは「ふじ」と「つがる」の交配種なんですって。しっかり甘くて、歯ごたえがガリゴリしていなくて優しい感じなのは果汁が多めのせいなのかな。りんごの「ガリッ」とした感じがあまり好きではない私は、「あ、確かにシナノスイートのこの食感は好きかも」と思ったのだった。
銀座三越内 「LES ROSIERS EGUZKILORE」にて
 ムニュ・エギュスキロール \4900+\1000
 本日のスープ \700
 食前酒(ミモザ) \1800
 ロゼワイングラス \1500
母は今日、秋田に帰還。私もそろそろ引っ越し準備に本腰を入れはじめないといけないタイミング。
 
新幹線は夕方だそうなので、
「じゃあ、お昼は銀座の三越の"あのお店"で鴨食べる?前食べたのとはちょっと違った鴨料理にメニューが変わってるみたいだけど」
と提案したら「それいいわ!そうしましょ!」と。
 
親戚へのお土産にと、一度日本橋三越に寄って「銀座ウエスト」のクッキーと「魚久」の粕漬けの発送手続きをして(ついでに我が家の分も買ってもらってしまった……今週末、だんなが出張から帰ってきたら夕飯は粕漬け祭り予定)、「Johan」のパンも買って、銀座線で銀座に移動。
 
ウエストもJohanも銀座にあるけれど、魚久は銀座三越には無いので(魚久は東銀座に独立店舗があるんだけど、「そこまで行くのはめんどくさい」だそうで……)日本橋に寄った次第。
 
で、お昼は何度か訪れたことのある銀座三越上階のフレンチ「LES ROSIERS EGUZKILORE(レ ロジェ エギュスキロール)」で。
 
なかなか覚えがたい店名のこのお店、母も前回、郷里に帰ってから親戚と
「銀座で美味しいもの食べてきたの」
「なんていうお店?」
「店の名前、わからないの……」
「ええー」
なんてやりとりをしたそうで。
 
でも、「三越の上でね、フランス料理が2つ並んでいるんだけど左のお店。なんか赤っぽいお店だったわ」と伝えて、それを聞いた母の妹は上京した時に友達とそこで食べてきたのだそう。三越のフランス料理店、2つとも覚えがたい名前だもんね……。
 
いただいたのはプリフィクスの「ムニュ・エギュスキロール」。前菜、メイン、デザートをそれぞれ複数の選択肢から選ぶことができる。魚もお肉もいただけるもう1つ上のコースもあるのだけど、まぁ魚は要らないかな、と。代わりに「本日のスープ」をつけてもらった。
 
前菜の前に充実の「突き出しプレート」が出てくるし、口直しのスムージーも出てくるし、最後はがっつりプチフールまで供されるから、けっこうな品数だし、その品数の割に良心価格だと思う。常に鴨料理がメインディッシュの選択肢にあるのも、私と母には嬉しいポイントなのだった。
 
突き出し
銀座「LES ROSIERS EGUZKILORE」にて、定番の「二段重ねおつまみ」。皿の上にお花が咲いてる! この店定番の、二段重ねのお皿でやってくる一口サイズの突き出しあれこれ。
 
皿の上にソースで花が描かれていて、母大喜び。
 
上段がピスタチオと抹茶を和えたクリームチーズ、レンズ豆のピュレを詰めたコロネ。下段が一口サイズのパテ・ド・カンパーニュのカナッペと、そば粉の生地のサワークリームサンド。
 
まるでチョココロネのような色合いの豆ペーストの前菜がほろ苦くて不思議な美味しさだった。パテ・ド・カンパーニュはねっちりどっしり。
 
前菜:フォアグラのポワレ
銀座「LES ROSIERS EGUZKILORE」にて、フォアグラの前菜。イチジクの配置が前衛的? 前菜は4種類。穴子のフリット、フォアグラのロワイヤル(このお店のスペシャリテ)、そしてフォアグラのポワレ(+\1000)、本日のおすすめオードブル(+\1000)。
 
今日のおすすめは「天使の海老のラヴィオリ」だそうで、いちじく好きの私は「フォアグラのポワレ イチジクを色々なバリエーションで・・・」にしてみた。母はふわふわ茶碗蒸し風のロワイヤルを。
 
追加料金が必要なだけあって、どどーんと大きなフォアグラのソテーが鎮座まします黒い板皿。
 
いちじくは、フレッシュなもの、ドライいちじくの赤ワイン煮、そして綺麗なピンク色のソースと3種類のバリエーションで、皿に面白く配置されていた。それぞれ別の方向にフォアグラによく似合っていた。おいしー♪
 
スープ:かぼちゃのポタージュ
銀座「LES ROSIERS EGUZKILORE」にて、シンプルだけどちゃんと美味しいかぼちゃのポタージュ 「本日のスープ」でかぼちゃのポタージュ。
 
メインディッシュもかぼちゃが使われていたのでちょっと重なってしまったけど気にしない方向で(スープ飲みたかったの)。
 
上に浮かんでいるクルトン状のものは、チーズ風味の小さなシュー生地。中が空気なのでほにょんとした口当たりで、なんだか楽しかった。スープは滑らかでとても濃厚~。
 
メインディッシュ:幼鴨のロースト
メインディッシュは、魚2種類、肉4種類から。
 
「チョリゾを纏った魚のロースト」、「スープドポワソンでポシェした本日の魚(+\1000)」、「牛フィレ肉のソテー(+\1200)」、「鹿ロース肉のポワレ(+\1500)」、「仏産小鳩のロースト(+\2000)」、そして、私と母が頼んだ「幼鴨のロースト バターナッツとカカオのピューレ」。
 
これまでは、割とトラディショナルなバルサミコソースでいただく鴨料理が多い印象だったこのお店。幼鴨が入ったので、それに合わせて構成を変えたんですって。
 
鹿だ鳩だとジビエ満載でそちらのメニューも魅惑的だったのだけど、初志貫徹で私も食べたかった鴨。肉厚にカットされた鴨はボリュームもしっかりでこれまで以上に柔らかでジューシーに火が入っている感じ。
 
ひょうたん型の、甘さが濃厚な「バターナッツ」は食感を残して火を通した実やチップスも添えられて、そして黒い点状のソースがカカオの風味。甘さはなく、赤ワインの酸味と香りを感じるソースになっていて、ほんの少し鴨に添えて食べると、不思議な美味しさがあった。
 
「鴨にカカオとかぼちゃ、最高!」という感じでもないのだけど、鴨だけをいただいたり、ソースを添えていただいたり、交互に口に運ぶと目先が変わっていくらでも食べられそうな感じ……というか。
 
デザート:栗のモンブランに洋梨のソルベ
銀座「LES ROSIERS EGUZKILORE」にて、デザートは「大人の」モンブラン。 デザートの前には、「お口直し」でブラッドオレンジのスムージーが一口サイズでやってきた。口の中をさっぱりさせてから、いざ濃厚なデザート。
 
「色々なブドウのコンポジション シャブリのスープとアレキサンドリアのソルベ」「温かいタルトタタン バニラアイス添え 紅玉のソース」と、どちらも魅力的だったのだけど、モンブラン好きとしてはここはブレずに「栗のモンブランに洋梨のソルベ ラム酒香る泡のソース」を選択。
 
「泡風呂に入っているモンブラン」的な面白い外見のデザート。
 
濃厚なマロンクリームの下には風味の良い洋梨のシャーベット、その下にはブラウニー風のチョコレートの焼き菓子。そして「泡」は容赦なく濃厚な、お酒に弱い人なら酔っ払ってしまいそうなほどのラム酒の風味だった。
 
んー、美味しかったけど、泡……別に要らないかな……(泡ブームよ早く去れと思っている私……)。
 
プチフール
銀座「LES ROSIERS EGUZKILORE」にて、最後まで女性らしい繊細さのプチフール 最後はNINA'Sの「ジュテーム」という名前のキャラメルティーをいただきつつ、プチフールもぐもぐ。
 
プチフールの小さな皿にまでチョコソースで模様が描かれていて素敵だった。
 
カシスのバタークリームケーキと、くるみのフィナンシェっぽい焼き菓子で、くるみの風味が濃厚で甘さもたっぷりな焼き菓子に「あ、これなんか、"くるみゆべし"みたいだ」などと思ってしまった私。
 
今まで、味はもちろん申し分なく給仕も「そつがなく居心地良い」感じだったのだけど、今回は給仕に関しては「……んん???」と。不慣れなフロアスタッフが1人いたようで、その方への指導もあってなのか、微妙~にぎくしゃくしていたりして、なんだかこう、「不可も無いけど可も無い」感じ。こちらから伺うまで「今日の○○」の説明が無かったりして、ちょっと以前とは違う感じだなぁと思ったのだった。まぁ、色々とタイミングが悪かったのかなー……と。
 
味は変わりなく良かったし、「デパート内レストラン」はなんだかんだ便利で安心して伺える感があるので、この先も頑張って欲しいなー、と。
母も私も「鴨食べられたね」「鴨美味しかったね」と大満足なのだった。
牛すじのねぎぽん
羽釜御飯
麦茶
最後に三越のデパ地下でお買い物して、母と東京駅で別れた。
 
夕飯の材料で牛肉が欲しいなと三越地階を見たのだけど、さすが三越、すごいお肉ばっかりで、
「要らない、100g600円の肉とか要らない。私が欲しいのは100g298円の切り落とし肉とかだから地元で買うよ」
と言ったのだけど、「あらこれ美味しそう。私買うから、あんたも1つ持って帰りなさい」と高級和牛屋のローストビーフがお土産に1個増えてしまったりして。
 
で、その高級和牛屋で試しに「牛すじの扱いってありますか?」と聞いてみたら、なんだか見たことないようなツヤツヤした立派な牛すじが出てきて(値段も良かった……100g300円だったかな……)、それも1パック。
 
夕飯は、これまた三越地下で買った韓国料理屋さんのナムルセットで簡単にビビンバにしようと思ったのだけど、今日は息子、部活の関係で仲間と外食して帰ると連絡があったので、ビビンバは明日にすることにして一人ごくごく簡単な夕飯にした。
 
圧力鍋で20分、焼酎と水で煮込んだ牛すじは、いつもの「ねぎぽん」で。万能ねぎは使い切ってしまっていたので白髪ねぎをこんもり添えて旭ポンズをたっぷりと。
ここ毎日は昼夜お酒を飲んでいた感があるのでお酒は止めてお茶にして、あとはさらっと炊きたて御飯を食べて終わりにした。牛すじ、甘辛く煮付けて小丼にしても良かった……かな?
 
母が上京すると、それからしばらく自宅の自炊料理も豪華になるのが、嬉しいやら恐縮するやら。台所のテーブルの上には「銀座ウエスト」の焼き菓子がたんまり。大事に食べよう。