懲りずに秋刀魚。

「551蓬莱」の豚まん
梨（幸水）
アイスプーアル茶

冷凍庫の中、「ヌシ」か「お守り」かのように２個だけ残っていた（もとい、残していた）「551蓬莱」の豚まん。
 
単に真夏の暑い時期は食べる気がしなかったというだけだったその豚まんを、蒸して食べることにした。来週だか再来週だかには大阪直送の豚まんを口にすることができる……はず、だから、さっさと食べてしまわないと。
 
美味しく淹れたプーアル茶はアイスで飲むことにして、しっかり中まで蒸した豚まんをもぐもぐ。食後に幸水。
 
蒸籠をセットして梨剥いただけで、手間らしい手間はかかっていない朝御飯だったのに、なんだか「御馳走」な心持ち。寒くなってきたら「１週に１度は朝豚まん」でも全然ウェルカムだ。

秋刀魚の塩焼き おろし醤油
ミニたらこスパゲティ イクラ乗せ
とうもろこしとトマトのスープ
麦茶

自家製イクラを美味しく食べたいなーと考えて、「そうだ、たらこスパにたっぷりイクラを盛ったらゴージャスだ、息子も喜ぶ」と思い立った。
 
今日火曜日は駅前スーパーの特売日でもあったから、朝イチでスーパーに行って、首尾良くお手頃価格のたらこを籠に入れることができた。しかも今日は、秋刀魚も１尾100円を切っていた。刺身にもできる新鮮な生秋刀魚。
 
「ああっ！私はたらこスパより秋刀魚の方を食べたい……さすがに刺身は自重するとして、塩焼きで食べたい……」
どうしようかなぁ、今秋刀魚を買うなら今晩は秋刀魚を出すことになるけど、習い事終えて帰ってきた息子はかなりがっくり来るだろうなぁ（←息子は秋刀魚がお好きでない）……習い事の今日はたらこスパを出す方が無難なんだよなぁ……と、秋刀魚の前でしばらく煩悶。
 
そっか、たらこスパと秋刀魚の塩焼きと両方用意すればいいんだ、秋刀魚は私だけ食べれば済むことなんだし、と結論出して、たらこと秋刀魚、両方買って帰ってきた。
 
というわけで、今日の私のメインディッシュは「秋刀魚の塩焼き」。息子のメインディッシュは「たらこスパゲティ」。私はたらこスパゲティをご飯代わりにほんの少し食べることにした。献立の組み合わせ的には何が何だかという感じだけれど、多分これが幸せな解決策。
 
案の定、８時過ぎに習い事から帰ってきた息子は、バターとたらこの入った食卓のパスタ皿を見て、
「……!!神（かみ）ってる!!お母さん、神ってる!!」
と、"神る"という謎の動詞を繰り出して喜んでいた。
 
「秋刀魚焼いてるけどね、秋刀魚はお母さんの分だけだから。パスタは２皿用意するけど、混ぜ終わったらお母さんの分の半分以上は君にあげるから、山盛りたらこスパを食べると良いよ」
と伝えたら、
「神ってる～!!」
と奇声を上げつつ入浴を済ませに行った。
 
そういえば、ガスコンロの「水無し両面焼グリル」で丸魚を焼くのは初めてかも。上下に火があるから裏返す必要がなく、下のトレイに水を張る必要もない。様子を見ながら上下火とも強火で焼いてみたら、５分ほどで実に綺麗にこんがり焼けた。ひっくり返さなくて良いというのは、なんともらくちんなことだ。
 
大根おろし用意してー、そうそう、パスタ用の海苔も刻んでおかなきゃね、と、パスタ茹でながらあれこれ用意していたら、肝心な一品を冷蔵庫から出し忘れた。思いっきり出し忘れたまま、大盛りたらこスパを前にテンションあがる息子と食卓ついて、「いただきまーす」。
 
今シーズン初の塩焼き秋刀魚はそりゃもう幸せに美味しくて、「ん～脂たっぷり♪身がほくほく♪」と、私はすっかり御満悦。脂の乗った秋刀魚を１尾平らげたらそれだけでなんだか満足してしまって、パスタは盛大に息子の皿に移してやった。
 
そんなこんなで美味しい夕食を平らげて……
「あ"～!!!!!イクラ忘れた!!!!!!」
途中で気付いたならまだなんとかなったのに、全部すっかり平らげてから思い出すというていたらく。
 
「え？イクラ？え？」
「いや、だーかーらー、こないだお母さんイクラ作ったじゃん。それを美味しく食べようと思って今日はたらこイクラスパにしようと思ってたわけよ～……あーもう、なんか忘れてるなーと思って……思って……思ってなかったー！」
「思ってなかったのかよ！一本取られたよ！ヒーハー！」
息子の受けは大変な勢いでとれたけれど、でも肝心のイクラは一粒も減らなくて、私はこれでもけっこう反省したのだった。
 
「いいじゃん、たらこまだ残ってるんでしょ？またたらこスパやればいいじゃん」
「えー……私はたらこスパ、そんな頻繁に食べたいものじゃない……」
「僕は嬉しい」
「えー……」
どうしたもんかなぁ、明日か明後日に普通に「大盛りイクラ丼」とかにしようかなぁ。ああもう、色々不覚。それもこれも全部アニサキスが悪い（え